文学男子─BUNDAN─ (愛蔵版コミックス)

  • 集英社
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本棚登録 : 54
感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・マンガ (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087824902

作品紹介・あらすじ

文学に登場する男、それがすなわち文学男子=文男。ダメ男、ヤサ男、ピュアな奴、イカス奴、色とりどりのてんこ盛り。文豪たちの名作に生きる男達の人生に、ナナメに切り込み読み込む、いのうえ流赤裸々文学案内。

感想・レビュー・書評

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  • 古今東西の名作に登場する男子にスポットを当てた、「YOU」連載のコミックエッセイ。「文学男子ーBUNDAN」とはナイスなタイトルです!!最近、この類のライトかつ辛口な古典文学ガイドを色々読むもので、名作に登場する男子がどれだけトホホでヘタレでアチャ~なキャラか…というのはよくわかっている。よくわかっているにもかかわらず、著者が違うと「文男」達のそんな面も新鮮に楽しめちゃうというもの。
    いのうえさきこさんは女性誌のコミカルなイラストでよくお目にかかっていたが、コミックとして読むのは初めて。目の付け所の鋭さ、揚足取りのうまさ(笑)、何度も噴きました。俎上に載せられた作品は、「嵐が丘」「車輪の下」「はつ恋」「あしながおじさん」「曽根崎心中」「サロメ」「坊ちゃん」などなど。ツッコミどころ満載なキャラクターばかりだが、どこか憎めない(イケメン多いし?)…だからこそ長きに渡り読み継がれてきたのだよな。あとがきでいのうえさん、編集さんと「一世紀以上も前の時代の男をテーマにガールズトークできるなんて…」と書かれてましたが、確かに語りがいありますよ。そして、男の不甲斐なさを実感するときは必ず女の逞しさを痛感するのですよ。
    久世番子さんの「よちよち文藝部」と一緒に楽しむのもアリですね。数作ほど取り上げた作品が重なってますが、「舞姫」なんていのうえさんも久世さんもケチョンケチョンだよ(笑)高校の国語の授業では特に何とも感じなかったけど、今思うと他力本願な豊太郎…ないわ~。
    私も「文男」をネタにガールズトークしたいものです。そして、現代の男達がどういう感想を抱くかも興味があります。

  • 激の章 
    レ・ミゼラブル  ヴィクトル・ユーゴー
    嵐が丘 エミリ・ブロンテ
    リア王 ウイリアム・シェイクスピア
    チャタレー夫人の恋人 D・H・ロレンス
    サロメ オスカー・ワイルド
    青の章
    車輪の下 ヘルマン・ヘッセ
    はつ恋 イヴァン・セルゲ-ヴィチ・ツルゲーネフ
    星の王子様 サン・テグジュペリ
    源氏物語よりー宇治十帖ー 紫式部
    坊っちゃん 夏目漱石
    泥の章
    曾根崎心中 近松門左衛門
    舞姫 森鴎外
    スペードの女王 アレクサンドル・セルゲーエヴィッチ・プーシキン
    変身 フランツ・アフカ
    女の一生 ギ・ド・モーパッサン
    純の章
    賢者の贈り物 O・ヘンリー
    グスコーブドリの伝記 宮沢賢治
    あしながおじさん ジーン・ウェブスター

  • 「問題な日本語」の挿入マンガが大変おもしろかったので、半端なく期待値が高かったこの本。
    しかし、身も蓋もなさが極まって、ちょっと身も蓋もなさ過ぎました。この「文学男子」を読んで、原典の文学作品を読んでみようと思う人はほとんどいないんじゃないかと思います。
    冷静で、多角的な視点は著者の強みなのだけれど、そんなに気に入らない文学作品を取り上げないで、自分がいいと思う文学作品を取り上げれば?と思ってしまいます。
    しかし、文学作品に出て来るダメンズ数多さぶらいける中でも、「舞姫」の主人公紹介は非常に説得力がありました。これで主人公に肩入れする女性は誰もいないでしょう。「舞姫」を名作と祭り上げたのは男性たちってことですね。
    そうか、著者は「名作」と謳われる本にだまされるな、と、それが描きたかったのね。「文学男子」を読んで原典を読む気を無くさせられれば、著者の狙い通りなのかも・・・・。

  • 小説の中に出てくる男性について語る…もの?

    日本の、世界の純文学やら小説やら舞台やら。
    有名どころを取りそろえているせいか
    知らない物はなかったです。
    が、表面上どころか掬った程度しかしらないものもあり
    もうちょっと知る事ができました?

    いやしかし、こう書かれてしまうと
    その感想に共感はしますが…w
    身も蓋もない、と言われればそれまで。
    しかし昔の男ってこんな感じ。
    これが普通、な状態ですし。
    …一応、そうでないもの存在しますけど。

    坊っちゃん…もうちょっとこう、復讐は
    考えてした方がよいかと。
    無鉄砲だから、これぐらいがちょうど??

  • 物語の数だけ男子あり!色々なタイプがいて面白い。

  • ブクログ管理画面の、PRのところによくこれが出ていて
    気になっていたので読んでみた。

    よく分からず買ったんだけど、
    題名からして今ハヤり「理系男子」とか「メガネ男子」とか
    「文学が好きな男子の特性について語る」かと思ったら
    「文学作品に出てくる男子を語る」なのね(笑)

    と、ちょっと最初は面食らったものの、
    漫画なので読みやすい。

    本のあらすじをザッと紹介してくれるし、
    「そういう見方もできるんだ~」と再読するのにもいいかも。
    読んだことない本も読みたくなってきた。

    ただ、全体の内容としては面白いものの
    「ハマる!」というわけではないので
    星3つで。
    でも第二段出たら買うかも。

  • いや~、面白いですよ。
    名作と呼ばれる数々の著書には意外と極端なキャラ達が大暴れしているのだなぁ・・・と、実感です。
    『リア王』なんて、小さい頃(いつ?)は、辛気臭い話だと思っていましたが、確かに認知症に、老後、遺産相続、三角関係と今の時代にも十分に通用する話題満載の話だったのですね~。
    『足長おじさん』は最強のシンデレラストーリーとは小さい頃(いつ?)読んだ時も思っていましたが、確かに「友達と遊びに行かずに夏休みは農園で過ごせ」っていうシーンありましたね~。それがこのジャービーぼっちゃんのロリ心のせいだったとは・・・。あははは。ぜひ続編が読みたいです。

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著者プロフィール

いのうえさきこ
だじゃれと酒を愛する片付けられない漫画家。最新刊は高次脳機能障害のパートナーとの日々を描いた『私、なんで別れられないんだろう』(秋田書店)。

「2021年 『発達系女子とモラハラ男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

いのうえさきこの作品

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