超伝脳パラタクシス

著者 :
  • 集英社
3.31
  • (7)
  • (2)
  • (27)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 93
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087826722

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 駕籠真太郎と言ったらまず『輝け! 大東亜共栄圏』とか、『喜劇駅前虐殺』とか、なにかとガロ系の、eroguronansensuなイメージが強いですが、そして私はそれらの作品が大好きですが、本作みたいな本格SFとかミステリみたいな作品(『アナモルフォシスの冥獣』とかね)もあるんですよねぇ。とにかく世界観が凄まじい凄まじい。病みつきです。まじで抜けらんなくなります(笑)。
    さて、本作『超伝導パラタクシス』では、駕籠先生の他の作品でもしばしば見掛ける、「巨大な人間を分解、加工、接合」するアレが、「サードラ」と呼ばれる世界観で、さらに物語が進むに連れ、終末感の漂う凄惨な真実が明らかになっていきます。珍しく暗い雰囲気で、胸糞悪い展開になることも屡々。適度にグロあり。でも真面目です。かなり完成度の高い、純度の高いSFだと思います。これは、もっと評価されて然るべきなのです。
    話はちょっと変わりますが、例えば駕籠先生の場合、「人体×機械」のイメージ(今作だったら「サードラ」みたいなイメージ)を通底させながら作品を作り重ねていくのってすごく憧れます。もう完全に駕籠先生の世界がそこにできるからです。蜈蚣Melibe先生の『バージェスの乙女たち』の有機人形みたいな、そういう世界観を作り出せるマンガ家に、私は憧れます。

    「PARATAXIS 2」とか「5」とか、救いようなくて絶望間半端ないですが、かなり気に入ってます。

  • 本来は大好物な世界観のはずなのに、うまく入り込めず。
    次回はまず絵を楽しもう。

  • 集英社史上!禁断のコミックス化!!終末★完全版★
    漂流教室のより未来化したヴァージョン。
    脳は無線LANになるのか。

  • サードラっていう、人体を切断・接合した未来の乗り物と人々の話。
    不思議な世界観。作者はどんな思想をもって書いてたんだろう…。

  • 超未来。大災厄は環境変化や食糧危機を引き起こした。科学者たちは人類の存亡を模索する…。そしてさらに未来、人類は古代遺跡より発掘した巨人族の遺伝子から肉体再生に成功。復元された肉体をクローン増産し、無公害の動力利器として生活全般に使用された。だがその巨人の正体は実は…!?

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

駕籠真太郎(かご しんたろう)
奇想漫画家を自称しており、エロ、グロテスク、猟奇、スカトロ、ホラーといったサブジャンルに留まらず、人間という存在を弄り倒す人体改造や人体破壊をネタに狂気的な世界を描いている。
ソ連や太平洋戦争を扱うこともあるが、それらのジャンルを下敷きにしたSFやメタフィクション的な構成をもっとも得意とし、「駅前花嫁」などのように作風的にはブラックユーモア、毒のある笑いが中心的である。
2002年からはイベントに参加したり個展を開くなど活動の幅を広げ、不道徳な排泄物を精力的に展示している。
2010年『フラクション』で第三回世界バカミス☆アワードを受賞。
2013年、第19回『Salon del MANGA de BARCELONA(スペイン)』で、スペイン漫画界で貢献度&話題性の高かった日本漫画家として受賞するなど海外での評価も高い。
2014年、LA出身アーティストのフライング・ロータス「You're Dead!」のアートワークを手がける。
現在では青林工藝舎の漫画雑誌『アックス』を中心にアブノーマルな作品を発表している。

「2023年 『駕籠真太郎画集 死詩累々[新装版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

駕籠真太郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
古屋兎丸
駕籠 真太郎
丸尾 末広
駕籠 真太郎
大越 孝太郎
駕籠 真太郎
丸尾 末広
駕籠 真太郎
松本 次郎
大越 孝太郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×