- Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087826722
感想・レビュー・書評
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駕籠真太郎と言ったらまず『輝け! 大東亜共栄圏』とか、『喜劇駅前虐殺』とか、なにかとガロ系の、eroguronansensuなイメージが強いですが、そして私はそれらの作品が大好きですが、本作みたいな本格SFとかミステリみたいな作品(『アナモルフォシスの冥獣』とかね)もあるんですよねぇ。とにかく世界観が凄まじい凄まじい。病みつきです。まじで抜けらんなくなります(笑)。
さて、本作『超伝導パラタクシス』では、駕籠先生の他の作品でもしばしば見掛ける、「巨大な人間を分解、加工、接合」するアレが、「サードラ」と呼ばれる世界観で、さらに物語が進むに連れ、終末感の漂う凄惨な真実が明らかになっていきます。珍しく暗い雰囲気で、胸糞悪い展開になることも屡々。適度にグロあり。でも真面目です。かなり完成度の高い、純度の高いSFだと思います。これは、もっと評価されて然るべきなのです。
話はちょっと変わりますが、例えば駕籠先生の場合、「人体×機械」のイメージ(今作だったら「サードラ」みたいなイメージ)を通底させながら作品を作り重ねていくのってすごく憧れます。もう完全に駕籠先生の世界がそこにできるからです。蜈蚣Melibe先生の『バージェスの乙女たち』の有機人形みたいな、そういう世界観を作り出せるマンガ家に、私は憧れます。
「PARATAXIS 2」とか「5」とか、救いようなくて絶望間半端ないですが、かなり気に入ってます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本来は大好物な世界観のはずなのに、うまく入り込めず。
次回はまず絵を楽しもう。 -
集英社史上!禁断のコミックス化!!終末★完全版★
漂流教室のより未来化したヴァージョン。
脳は無線LANになるのか。 -
サードラっていう、人体を切断・接合した未来の乗り物と人々の話。
不思議な世界観。作者はどんな思想をもって書いてたんだろう…。 -
超未来。大災厄は環境変化や食糧危機を引き起こした。科学者たちは人類の存亡を模索する…。そしてさらに未来、人類は古代遺跡より発掘した巨人族の遺伝子から肉体再生に成功。復元された肉体をクローン増産し、無公害の動力利器として生活全般に使用された。だがその巨人の正体は実は…!?