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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784087850918
感想・レビュー・書評
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パン、チョコレート、カステラ、コーヒー、ビーフステーキ。
今でこそ、私達の食生活で当たり前のように食卓に並ぶ洋食。でも初めてそれらと出逢った時の人々の反応はどうだったのだろう?
そんな発想から始まったのであろう(本当か?)懐古的洋食事情シリーズは、1987年Youにて連載が開始されてから、いくつもの掲載誌を経て1995年11月Youにて連載終了した全27話。
南部咲久子、石上卯乃。新聞記者と貴族令嬢。全くタイプの違う2人の女性が「自分が自分である事」を守りつつ、大正、昭和の激動期を生き抜く様を描いた連載「陽の末裔」。私は市川版「風と共に去りぬ」だと思っていて連続ドラマにならないかなぁと密かに期待していたのですが…。
「陽の末裔」本編ではしかつめらしい顔をしていたり、弾圧に苦しんだりしていた傍役、時には主役達が全く別の面を見せる小道具として洋食を登場させました。
ずらりと並んだフルコース。メインはやっぱり生き生きと時代を泳いでゆく女性達。どこから読んでも美味しい。 友情、愛情、ほのかな初恋をスパイスに、どれからでも召し上がってごらんなさいませ。尚、文庫版では年代順に編集されており、洋食の歴史を知りたい人はこちらがお得かも。
私のお気に入りは「台所の伯爵夫人」「ライスカレーの永遠」
「公爵さまのオムライス」。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大好きです!この作品。陽の末裔は読んでいませんが、これだけでも十分楽しめます。このスノッブな雰囲気、たまりません。無類の漫画ずきの私ですが、主人公萌え〜♫となったことはありません。でもここに出てくる男性人のフェミニストぶり、インテリジェンス、食へのこだわり、そしてお姿・・・どの方も好みでした!うんちくも書かれていますが、「美味しんぼ」なんぞとは全然違う。読むたびに食べ物の描写にワクワクして幸せな気分になれます。
(2011年10月2日 初読)
2012年9月2日 再読
2013年6月16日 再読 -
明治〜昭和の戦後位までの、ちょっと古い日本の食文化を題材にした漫画。
食事が絡んでるから、いやな問題あっても、おいしいもの食べればいいじゃん的な、まったり読める作品かな。 -
全3巻。日本人が西洋料理にまだ馴染みが薄かった、明治から昭和にかけての風景を切り取った短篇集。
どの話も面白くて、暖かくて、時々切ない。
その時代を知ってる人も知らない人も読んでいて懐かしいと感じてしまう、そんな物語が詰まった私のお気に入りの漫画の一つです。市川ジュンさんの描く女性が大好きで、本屋で知らない市川ジュンさんの本を見かけると必ず買います。それくらい素敵な女性を描く方なのです。 -
洋食で明治〜昭和初期で、モガ&モボ。読まない手はなし。画力、ストーリーは言うまでもなく。
市川ジュンの作品
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