- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087852233
感想・レビュー・書評
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2015年2月11日読了。ワーグナーの歌劇で有名な「ニーベルンゲンの歌」を池田理代子の再解釈のもと描いた少女マンガ。ヴェルズンク族の長ジークムンドは、大神ヴォータンの迷いの末フンディンク族により殺されるが、妻ジークリンデの体内には息子ジークフリートが宿っていた…。名前だけしか知らないこの神話/叙事詩を知ってみようということで漫画から入ってみたが、神々の設定は北欧神話に近く感じる、土地が近いから神話も似るのか?池田理代子本人が描いているわけではないが、少女漫画のタッチは神話を描くのに適している気がする。他の神話よりも「人間」の悩み・葛藤に焦点が当たっているようで、面白い。
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ワーグナーの同名の作品について、あらすじをだいたいでいいから知りたかったので、丁度良かったです。作者の解釈やアレンジが加わっていますが、さらっと読めました。全四巻。
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さて、今日はこの長大な作品に親しむのに比較的とっつきやすいこの漫画についてご紹介したいと思います。 オペラの方は序夜(前夜祭)の「ラインの黄金」から第3夜「神々の黄昏」まで全部を通算すると正味15時間ぐらいかかる大作ですから、よほどの覚悟か興味がないと観通すのは難しいと思うんですよね。 でもね、この漫画だったら比較的さらっと読めちゃいます。 必ずしもワーグナーの「指環」の世界に忠実ではないし、ある面では新解釈が含まれている作品ではあるのですが、この「ニーベルングの指環」という作品のエッセンスは伝えてあまりある漫画に仕上がっていると思います。 実は KiKi も時間がなくてオペラを観られないときにはちょくちょく手にとって読んでいるんです(笑)
作者はあの「ベルサイユのばら」や「オルフェウスの窓」で有名な池田理代子さん。 もっとも彼女は脚本と構成のみを担当されていて画の方は宮本えりかさんという方が描かれているようです。 今日ご紹介するこちら(↑)は全4巻のうちの第1巻です。
(全文はブログに) -
なんとなく神話とか寓話系の話が読みたくなって買ってみました。昔の話なので、神様とか男性陣がちょっとうざかったです(笑
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池田理代子ことベルバラの作者が脚本。多くの歴史ものを手がけているだけあってこの作品も独特。絵はまた別の方。少女漫画絵の馬や異形たちに多少抵抗はありますが「指環」漫画版の中では一番絵が上手いと思われます。扉絵が綺麗。
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ニーベルンクの指輪という歌劇をベースに書かれた漫画です。なんかの本でこの指輪があの指輪物語(今でいうロードオブザリング)指輪だということで読んでみました。
本当の歌劇のほうはどうなのかわかりませんが、漫画は、ヒトラーが出てきます。でこの指輪に異様に執着するのがヒトラーであって他の人たちは色恋沙汰が中心となっています。まあ、漫画ですから。そこらへんがないと読者が面白くないからかな?ふらふらになりながら指輪を求め歩くのはヒトラーです。でもこのお話は、神々がいた神話の世界となっています。
私的に3巻ぐらいのジークフリードが記憶喪失になってるときに他の女性に走ってしまうのがなーんか許せない感じ。妻だった神の娘とあってもぜんぜん思い出さないし、愛馬を見ても思い出さないし、なんか思い出しそうになってもぜんぜん思い出そうっていう努力がみられへんかったのが、ちょっとーっといらいらしてしまいました。最後殺されたときに一瞬記憶がもどってあーよかった。と。