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本 ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784087852400
作品紹介・あらすじ
クリームヒルト姫との結婚を望む記憶喪失のジークフリート。国王グンテルから、結婚を許す条件に戦乙女を妻に迎える手助けを頼まれるが、戦乙女=自分の妻ブリュンヒルデと思い出せず…。神話時代の壮大なロマン、ついに完結!!
感想・レビュー・書評
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2015年2月12日読了。記憶を失ったジークフリートはブルクント国の王女クリームヒルトを妻とするため、義兄となる王に自らの妻ブリュンヒルデを差し出すが…。ジークフリートサガの最終章、「すべて記憶喪失のせいなのね」という韓国ドラマの源流はここにあったのか?知らずに差し出した妻に復讐され全てを失うジークフリートの姿は悲劇的なもの。神話は、深い。
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さて、今日はこの漫画版「ニーベルンクの指輪」全4巻の Review の最終回です。 ようやくさすらいの英雄、ジークフリートがブリュンヒルデと再会するところから物語が始まります。
オペラではブリュンヒルデの岩山に近づけるのはジークフリートだけと語られていてグンターは最初からその試練にチャレンジする気概も見せないけれど、一応漫画ではこのときグンターが傷を負っている設定になっていて「このような傷など負っていなければそなたの剣を借りて私が自分でその岩山に挑むのだが・・・・。」な~んていうちょっと男らしいセリフを吐いてくれちゃいます。 ま、要は神の娘、戦乙女を妻にと望むだけの男・・・・と感じさせられるような人物設定になっています。
で、「ラインの黄金」がほぼ丸々カットされていたこの漫画の世界には「隠れ頭巾」なんていう変てこなアイテムも出てきません。 オペラではブリュンヒルデと対面する記憶喪失のジークフリートはこの「隠れ頭巾」でグンターに変身しているわけですが、こちらでは素の姿でブリュンヒルデとごたいめ~ん。 で、当然の如くジークフリートとブリュンヒルデが岩山で一夜を過ごすシーンもないままに、怒りに燃えたブリュンヒルデを引き連れてギービヒ家へのご帰還と相成ります。
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神々の黄昏、そして衝撃のラスト!とにかく盛り上がりっぱなしです。痛烈な批判という姿勢は現在レトロに思えますが、裏の裏をかく構成力はさすがです。
著者プロフィール
池田理代子の作品





