コンサルタントになっていきなり年収650万円を稼ぐ法

  • 集英社 (2011年6月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784087860061

作品紹介・あらすじ

ニーズの数だけコンサルタントは必要です!
先行きの読めない時代に注目を集める低リスク中リターンのコンサル起業。資格なし、経験なし、オフィスなしでも大丈夫。開業1年目からいきなり年収650万円を実現するノウハウ、お教えします!

感想・レビュー・書評

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  •  コンサルタントは、最近流行りの職業になっている気がします。報酬も能力次第で、かなり上がるし、ボロい商売というイメージもあります。この著書は、そんな「コンサルタント」に誰でも慣れる方法を伝授するという、ヨダレモノの内容になっています。で、実際にかなり実践的な内容なので、はっきりいうと結構使えます。自分も、コンサルタントとして、それなりの経験と実績がある身なので評価できますが、この著書の内容は独立系のコンサルタントを目指す人にとっては、使える情報が多々ありです。ただし、条件としては、シンクタンク系の雇われコンサルではなく、叩き上げのコンサルタントという意味です。

     コンサルタントとう職業は、玉石混淆でもあるし、実は、同じコンサルタントという名前でも、業務内容がまったく異なります。コンサルタントの仕事を大きく分けると、「大手のシンクタンク系の雇われのコンサルタント」と、「叩き上げの独立系のコンサルタント」に別れます。この2つは、正直いって、全く別物の職業です。提供している価値も全く別物で、「大手銀行員」と「プロ野球選手」くらい違います。異世界です。なので、「シンクタンク系の人たち」から見れば、「叩き上げ独立系」は、口先で顧客をたぶらかす幼稚で怪しげな連中だし、「叩き上げ独立系」から見れば「シンクタンク系」は、ブランド名と資料でちょろまかす、甘っちょろい雇われ連中に見えます。この2系統は、業務内容が全く異なるにもかかわらず、同じ「コンサルタント」という名前のせいで、完全に水と油です。同じ土台で論じることが、ぶっちゃけ無意味です・・・。

     この著書は、完全に「叩き上げ独立系コンサルタント」になるためのノウハウなので、それを前提に読むのであれば良書と言えます。大手シンクタンク系のコンサルタントは、そもそも入社自体に、ハードルがあり、レールを外れるとなかなかなれない職業ですから、この手の本自体が成り立たないわけですけどね。

     肝心のノウハウの部分ですが、「誰でもコンサルタントになれてすぐに稼げる」というのが主題なので、コンサルティングそのものの知識の価値については、ほとんど触れられていなくて、コンサルタントとしてお客を捕まえるための営業ノウハウや、コミュニケーション上、お客さんとの関係を良好にする方法など、「コンサル営業」のマーケティング手法の解説がメインになっています。その意味で、タイトルの「年収650万円」は絶妙な数値です。というのも、営業ノウハウとちょっとの知識でコンサルタントになるのであれば、限界年収はこんなものだろうからです。

     やはり、それ以上の年収をあげようと思ったら、コンサルタントとしての本質的な知識や能力が必須になります。というか、この著書のノウハウ中心でコンサルタントになった人は、自分がお客さんだったら、絶対に頼みたくないです(笑)。なので、お客さん視点で読んじゃダメです。

     独立系コンサルタントで成功している人たちは、本当にいろいろなパターンがありますし、こういった手法もありという視点で見るのであれば、役に立つ著書です。また、最近流行りのお掃除コンサルタントとか、離婚コンサルタントみたいな、ちょっと不思議なコンサルの人たちが、どういうものなのか、その世界を垣間見ることができるので、独立系のコンサルタント業に興味がある方には楽しく読めると思います。こんなノウハウで食べていけるんだと、新鮮な驚きがあります。

    最後に、<成功する企業のルール>として、この著書では、

    1.固定費をかけない
    '2.在庫を抱えない
    '3.キャッシュフローが健全
    '4.リスク管理が自分でできる
    '5.事業が失敗しても致命傷にならない

    と書かれており、コンサルタント起業はそれをクリアしているとされていますが、現実に、これだけ美味しい条件をクリアしている職業は甘くないという点だけは指摘しておきます。世の中に、そこまで美味しい話はありません。競争も激しいし、信頼を勝ち得るまでは、固定費や在庫を抱えるビジネスよりも大変ですよ。

    文章がポジティブなので、簡単そうに感じてしまいますが、よく読むと、実際にこの著書では、厳しいハードルも提示しています。

    ・1000万円程度1~2年働かなくても食べていけるお金を準備したほうが良い。
    ・ホームページの準備に初期50万、月2~3万の更新費用を捻出すべし。
    ・起業家の人脈や、税理士、弁護士など士業の人脈を事前に十分作っておくべし。
    ・社員ゼロでも、最初から法人(会社)ではじめるべし。

    など、本当の意味で片手間では無理な覚悟が必要とされています。夢もあるけど、現実的な面も無視していないバランスのとれた著書といえます。

  • 台風で電車が止まっていたので立ち寄った本屋でタイトルが気になって手に取った。

    著者の経歴はいわゆるエリートなどではなさそうだ。
    そんな著者の主張は誰でもコンサルタントになれるというものである。
    コンサルタントと言っても経営コンサルタントではなく、自分の経験や強み活すニッチなコンサルタントでである。そのような知識やアドバイスを求めているクライアントは必ずいて、そこに対してどうやって働きかけていくかという心構えや簡単なテクニックが書かれている。
    2時間あれば読めてしまう本である。
    いざ読み終わってみると、特に何かが強く残る訳ではない。
    もちろんパラパラとページをめくり直すと、いくつか参考になる部分はあるのだがそれほど重要な感じもしない。

    むしろ、この本から学べるのは、ある程度の成功を手にするには才能よりも、行動力にあるのだと感じさせる部分にある。

    やるかやらないかが正否のカギである。
    自らはやるほうでいたいと思う。

  • チャラ系本だが独立を意識するきっかけになった本。
    肩書きの大切さは納得。

  • 650万円という金額の設定が面白い。平均的なサラリーマンの年収は400万円だそうだ。脱サラ1年目でいきなり650万円あれば大したものだし、年収1000万円であったサラリーマンが1年目に稼ぐ売上にしても、そこそこ褒められた金額だと思う。自分の得意分野でもってコンサルタントとして起業!最近○○コンサル多いです。片づけコンサルとか。読んでる時は凄く簡単に起業できそうな気持ちになったが、実際はそんな甘くないよなというのが正直な感想。
    理屈よりたくさんの事例を身につけろというのは頷けた。でもそれが難しい。

  • もし自分が自分を売り込むとしたら、という
    観点で読んでみました。
    結局は顧客の信頼をつかむことですね。
    それが起点でいろんなことができるようになる
    ということでしょうか。

  • 著者は士業や起業家を支援するコンサルタントの方。

    コンサル等で独立して初年度650万円の年収は
    非常に壁が高いのが現実だろう。

    本書は士業&コンサルが初年度から稼げる体制を
    構築する為のノウハウが学べる本。
    稼いでいる士業やコンサルの方は本書の内容は
    ほぼ実行しているんだろう~な~。

  • 著者は売れっ子の企業コンサルタント。
    本書では、コンサルタントとして起業するためのノウハウを細かく、そしてとても具体的に教えてくれています。

    本書を読むと、「僕もコンサルタントになれるかもしれない。」と思わされます。

    僕はこれまで「コンサルタント=経営コンサルタント」と思っていました。
    だから、コンサルタントになるためには、MBAなどの資格を持っていなければなれないのだろうと。
    きっと、僕だけではなく、多くの人がこう思っているのではないでしょうか。

    しかし、本書で著者は「誰でもコンサルタントになれる時代がやってきた」と言っています。

    現在は専門性を求める人が多い。
    そのため、ある程度の専門性があり、その分野のプロフェッショナルだというイメージを作ることができれば、誰でもコンサルタントになれるというのです。

    本書では、実際にいる様々なコンサルタントが紹介されています。

    出版コンサルタントや、WEBコンサルタント、名刺コンサルタント、中国進出コンサルタント、敷金返還コンサルタント、離婚コンサルタント、お掃除コンサルタント、収納コンサルタント、夜景コンサルタントなどなど。
    挙げるとキリがないほど、世の中には多くのコンサルタントがいるのです。

    重要なのは、「自分が経験して知っていることを、全く知らない人に教える」こと。

    こう言われると、「自分が知っていることなんて何の価値もないだろう」と思う人が多いと思いますが、ほんのちょっと立ち位置を変えるだけで、その人が持つノウハウや知識はとんでもない価値を生み出すものだそうです。

    当然僕みたいな会社員が持っている知識やノウハウ(例えば、プレゼンや、データ整理の仕方など)も、会社員ではない人からしたら、価値がある情報かもしれません。

    本書を読んで、少し視野が広がった気がします。
    ただなんとなく毎日を過ごすのではなく、人にとって価値のあるスキルを身につけられるように、働こう。

  • 1000万ではなく、背伸びをして届く650万という設定や自分より経験のしたの人にコンサルティングを行う等、独立するハードルを下げて、一歩を踏み出す勇気を与える内容でした。松尾さんの経験、ノウハウが詰まった1冊ですした。

  • コンサルタントの始め方などがとてもわかりやすく書かれている一冊です♪

    ここから学ぶことは本当に多くて、一つずつ実践していこうと思っています!

    色々なツールが世の中には溢れていますが、複合的にひとまとめにして効率的に活用し、無駄は省き、手間はかけてやっていきたいと思いました(^^)

  • コンサルタントになろうと思ったわけじゃないけど、facebookから偶然であった本。
    自分に必要な言葉を多く拾うことができた。

    「コンサルタントになること=自分がコンテンツであること」のように
    読み取れた。
    そのためには、
    ・自分ブランドをつくること、知ること。
    ・「どこに自分が勝てる場所があるか」
    ・「どこに自分を必要としているお客さんがいるのか」
    自分の特徴、強みを知っておく必要があり、努力をする必要がある。

    コンテンツを育成、発展させていくためには、
    ・サラリーマン以外の「ビジネス人脈」を10人作れ
    ・ネットでは「情報を発信する側」に徹する
    そんな心がけが必要でこれによって多くの知識、知恵が育つ。

    他人に伝える、より強烈に伝えるには、
    ・事例!事例!事例!とにかく事例!
    ・有名人権威を最大限に活用(ハロー効果)
    ・結論を早く
    そのような体験は少なからずしているが、伝えるときに意識して使おうとは
    思っていなかった。
    心がけるだけで伝わり方が違ってくるはずである。

    これが稼ぎにつながてくると確かに幸せだろうなぁ。

  • コンサルタントといっても、経営コンサルタントの話ではなく、なにか専門性があれば誰でもコンサルタントになることができる!という話。

    自分が経験して知っていることを、まったく知らない人に教える。かつ「三角形の法則」で、業界の権威ではなく、ピラミッドの下にいる少し経験している人、のほうが教えるのは適している。また、「立ち位置チェンジの法則」で、同じ業界の中にいれば凡庸な能力・経験であっても、違う世界ではとんでもない価値を生み出す可能性がある。
    要はそういうことだが、なかなか納得感はあった。
    あとはコンサルタントになったときの、クライアントを見つける方法や金額設定の方法などのノウハウについて。
    もし将来そういうキャリアチェンジを考えたときはまた読みたい本。

  • 結構古い本だけど、読むの3回目か4回目か…
    士業型のコンサルタントという仕事をやっているけど、ここ最近は手続き系の士業業務よりも士業系のコンサルタントの仕事が増えて気がします。本棚をぼっと見てたらそのまま再読してしまった #読了

  • 商品購入時の心理変化 aidma
    a attention 注意
    i interest 興味
    d desire 欲求
    m memory 記憶
    a action 行動

    初回の仕事を受注する段階では中身は関係ない
    どれだけ注意と興味を引きつけらるか。

    プル型営業

    自己紹介は肩書き+名前

    [長期契約に至る5つのステップ]
    1.セミナー
    2.参加者5人程度のグループコンサル
    3.電話コンサルトメールコンサル
    4.スポットの個人コンサル
    5.長期の個人コンサル

    電話番号は0120にする

    手帳が空白だとダメ。
    今日見るテレビ番組でもいいから何か書いておいて、
    スケジュールが埋まっている風を醸し出す

    嘘は泥棒の始まりだが、ハッタリは成功者への第一歩

    ・知っていること(一般場好き)50%、知らないこと50%の法則
    コンサルタントは、人の知らないことを言わなければ!と思いがちだが、人は全く知らない話は長く聞けない。

    最初に結論。そのあと例え話。最後に念押しで結論で話す。

    やるメリット+やらないメリット

    人間の原動力は 将来への期待 と 将来への不安 のどちらか

    常に真似られることはないか。
    電車の中の広告のキャッチコピーなど
    なぜ自分が惹きつけられたか。

     

  • コンサルになりたい人、興味のある人向けの他の本。
    独立の基本的な考え方も書かれているので、独立そのものに興味のある人が読んでも面白いかも。

    ただ、コンサルに興味のない人、利益や集客以外のことが必要な人には、読んでいて退屈な本でもある。

  • ①コンサルのメリットは?
    ・嫌な客と付き合わなくてよい
    ・達成感
    ・固定費少ない、在庫0、CFがよい、リスク管理可、失敗してもなんとかなる

    ②具体的な準備法は?
    ・ある程度うまく行ったことに関して、とりあえずやってみる
    ・検索されやすい
    ・人を集める→仕事
    ・収入の半分は交際費
    ・ネーミングは具体的な言葉を使用
    ・電話は0120にする
    ・ターゲットを絞る(個人、法人)
    ・会員制組織を作る
    ・出版、マスコミ関係者と仲良くする
    ・HPで名前、住所、メルアドを入手
    ・カード払い対応にする
    ・見た目9割
    ・友人から引き受け、紹介してもらう
    ・事例を集める(焼き鳥屋100軒を調査して、事例を教える)

    ③具体的なインプットは?
    ・コンサルで教えるのは3つまで
    ・ほめて伸ばせ
    ・コンサルを受ける

    ④気づき
    ・事務所の場所、顧客は重要
    ・名刺に具体的なおまけ情報

  • 2013/05/14
    自宅

  • 「コンサルタントになっていきなり年収650万円を稼ぐ法」といういかにも安直なハウツー本のようなタイトルですが、内容は初心者にもわかりやすく丁寧に書かれています。コンサルというのは、なにも経営コンサルだけではなく、人の悩み、困り事のあるところには問題解決のニーズが存在するわけで、その道の専門家としてコンサルタントになる可能性があることを言っています。まぁ可能性があることとニッチなジャンルで生計を立てることは別問題だと思いますが、狭いジャンルで誰かに情報提供できたら面白いと思います。WebホームページでもSNSでも情報発信が容易にできますので誰かの役に立ちそうな情報を提供するといのもコンサルの練習には向いていると思いました。

  • ごめんなさい。僕は正直合わなかったです。
    みんな、コンサルタントになろうという本ではあるが、本に書かれているようにそんな甘優しいもんではないでなないと個人的に思います。

  • わりと実用的で使える本だと思います。資格がなくてもコンサルタントとしてやっていく方法が記載されており、漠然と考えている人から具体的に動きだそうとしてる人までオススメできます。
    来年の5月あたりにまた読みたい。

  • タイトルが頭悪そうで、少し人前で読むのが憚られるが、内容はこれからコンサルタントやってみよう!と思う人にとって実用的であると思う。コンサル起業の勘所をつかめる良い本。

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著者プロフィール

松尾 昭仁(まつお あきひと)ビジネス作家 出版プロデューサービジネス書・実用書著者養成講座(商業出版塾)主宰ネクストサービス株式会社 代表取締役士業や各種コンサルタント、起業家を商業出版などで支援する戦略プロデューサー兼コンサルタント。大学卒業後、業界大手の総合人材サービス企業を経てコンサルタントとして独立。自身が企画し講師を務めるビジネスセミナーの参加者は延べ1万2000人超え。著作は27冊。出版プロデュース実績は300冊越え。クライアントは医師、弁護士、税理士、政治家、会社経営者、自営業者、公務員、会社員、主婦、フリーターなど幅広い。京都女子大学などの高等教育機関、東京商工会議所をはじめとする各種団体、リクルート社、明治安田生命、SMBCコンサルティングなどの民間企業より、講演、セミナー、研修依頼を受ける講師であり、メディアからの取材も多い起業家。『1万人を見てわかった 起業して食える人・食えない人』(日本実業出版社)、『通す力』『ビジネス書の著者になっていきなり年収を3倍にする方法』(共に自由国民社)など。

「2022年 『ひとり社長になっていきなり年収を650万円にする方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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