マイ・ストーリー

  • 集英社
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感想 : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (600ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087861174

作品紹介・あらすじ

2019年8月23日日本版発売!
世界45言語で発売、1000万部突破
国、文化を超えて「私と同じだ」と深い共感の輪が広がっている大ベストセラー

シカゴの貧しい街で育った少女時代。常に努力を続けて入学したプリンストン大学で、学生のほとんどが白人男性であることに打ちのめされたこと。辛い思いをした流産や不妊治療。共働きで子育てをする中で、なぜ自分ばかりが仕事を犠牲にしなくてはいけないのかとイライラし続けたこと。バラクの夢を支えるために、大嫌いだった政治の世界に入り、身を削って選挙のサポートをしたこと。そして何もかもが特殊なホワイトハウスで、二人の娘を“普通に"育てようと必死で努力したこと。大統領夫人として政治に口出しすることは控えたけれど、子どもたちの食生活にもっと野菜が増えるよう企業に働きかけるなど、自分の立場をフル活用して夢を実現したこと。私たちと変わらない悩み多き生活を送る1人の女性の飾らない日常がいきいきと描かれています。

感想・レビュー・書評

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  • 出会えて良かったと思う一冊。ヒラリーの『困難な選択』と併せ読むとオバマ政権の舞台裏が立体的に見えてくる。マイノリティとして、母として、公人としての葛藤、夫婦の危機、世論のバッシング、それらをどうやって乗り越えたのか。ファーストレディという特別な視点から、人として等身大に語られる内容は示唆に富む


  • 579p、あまりの分厚さに、ちょっとひるんだが、読み始めると
    率直な語り口で、自分のルーツや生い立ち、キャリア、夫バラク・オバマとの出会い・・・が綴られており、ぐいぐい引き込まれてしまった

    幼い頃から両親に自分の頭で考え自分の言葉で意見を述べ、自分の問題は自分で解決するよう育てられる
    プリンストン大学、ハーバードロースクール卒業、シドリー法律事務所で企業法務弁護士として勤務という輝かしいキャリアに満足することなく、次々と自分の本当にやりたいことは何かの自問自答を繰り返し、キャリアを積んで行く(といっても収入はどんどん減っていくのだが)

    小さい頃から人種の違いからくる所得の差が生み出す心の壁のそばで生きてきて、地元で白人の緊張感を身近に感じ、社会的に力のある人々がみんな自分たちの街のコミュニティから距離を置き、そうした人たちが作る豊かな集団がどんどん遠い存在になるのを目にしてきたミシェル
    ミシェルの願い・やりたいことはその壁を少しずつでも崩すための活動 互いをもっと知るように人々を促す活動をしたいということ、そして、何より黒人女性の地位向上に尽きると思う

    生い立ちやオバマとの出会い、結婚に至るまでも興味深く、時に胸を痛め、時にニヤニヤしながら読んだが、やはり大統領選の選挙活動や当選し、ファーストレディになってからの項は、おもしろかった
    ホワイトハウスの間取りやそこでの生活・執事とのやりとり、バッキンガム宮殿でのエリザベス女王との謁見・・・
    知らないことばかり・・:へえ、そんなふうになっているんだ!の連続

    アフリカ系アメリカ人であるばかりに、服装から一挙手一投足にまで厳しい目が向けられる中、ファーストレディとして何ができるのかを模索し、実行に移していく姿には感動

    キャリアウーマンとして、またファーストレディとして活動する中で終始一貫して、彼女が一番大切にしたことは、二人の娘マリアとナターシャ( 愛称 サーシャ )のことだった
    まず、子供の食育の大切さを広めたいと考えたのも、そんな彼女だからだ
    女性として、母親として、彼女の思いにとても共感できた

    サウスサイド育ち、黒人、女性、名門大学、弁護士、ファーストレディ、ミシェルの歩んできた道は、「珍しい」ものではあるだろうけれど、本来珍しいものであってはならないのだと彼女は言う。「初の黒人女性」かもしれないが、後に続いてほしいと言う
    そのために、惜しみない手助けをしたいという彼女。
    素晴らしい女性だ。大ファンになってしまった

    特に、女性に読んでほしい本だ


  • ・内助の功
    ・その時代のファッションアイコン
    が自分の中のファーストレディー像だった。

    彼女の場合そのどちらも持ち合わせていたけれど夫とはまた別の独立した存在に見えていた。(実際にその人物になることが幼少期からの願いであり、本当に彼女の思惑通りだったのにはビックリした)

    夫が手の届かない賢者であるのに対し、彼女は地に足つけたindependent woman。(事実だけど)まるでフィクションのような対比で、しかもバランスまで取れているところに感心してしまった。

    日本語版タイトルが『マイ・ストーリー』…
    確かに自伝だから主題は一人称なんだけど、彼女だけの物語じゃないんだよな。彼女や家族の人生が創り上げられていく様子が夫同様シンプルなワードで表現できている。だから今回は「(原題の)“Becoming”を読んでいる」という意識のまま読み切った笑

    基本的に客観的な文体だったけど、政敵やメディアによる猛攻の場面に来たところから、長い長い独白が始まってたじろいだ。
    最終的に彼女は彼らに立ち向かうのではなく、自分らしさは失わず修正できるところは修正するという姿勢で乗り切るんだけど初めて叩かれる経験って考えただけで塞ぎ込みたくなる。

    (おこがましくも)「この時自分だったら乗り切れたか?」を考え続けた時間だった。彼女通りに行かずともその頃には家族全員手を携えて“YES”と難局を受け入れられるようになっていたいと、彼女の熱いメッセージを受けて火照った頭で考えた。

  • 第44代アメリカ大統領バラク・オバマ氏の妻、ミシェル・オバマのストーリー。
    バラク・オバマ氏はとても真摯な人間であること、ミシェル・オバマ氏もファーストレディーとしてアメリカ国民の健康を守るために尽力したこと、アメリカ大統領の子供として世間から注目されることになった子供たちを心配していたことがよくわかる。ミシェルさんのストーリーを書くことは、大統領のストーリーを書くことになるため、悪いことは書けないと思う。そう思いつつも、やはり真摯な様子が伝わってきた。
    ミシェル氏は、肌の色が黒く、女性であり、マイノリティの立場だ。それでも学問に励み、高学歴の大学に入学し、弁護士となり、ファーストレディーになった。その人生から学ぶべきことは多い。
    ミシェル氏の父は、多発性硬化症をわずらったものの、まったく医者にかからなかった。だんだんと病気が悪くなっていく様子、それをただ見守るしかない家族の様子が印象的。なぜそこまでして医者にかからなかったのか。受診することで、悪くなる病状を聞くのが辛かったのだろうか。現状を知り共に生きることと、何も知らずに悪化する身体をもつこと。どちらがよいのだろうかと考えてしまった。
    父の死と、若い友人の死から、人生は短い。無駄にしてはいけないと誓うミシェル氏。
    バラク・オバマ氏との出会い、ファーストキスの様子は、素敵なラブストーリーでほっこりする。オバマ氏が、バリ島にこもって本を書いたり、ふとしたときに所得の不平等について考える姿が印象的。大統領になってから精力的に働く姿、ホワイトハウスでの暮らしも参考になった。
    多様性を受け入れる社会を望んでいたのに、次の大統領はトランプ氏になってしまった。すごく残念な様子が窺える。でも、希望を捨てていない。次の世代が、より良くなることをずっと信じているのだ。
     

  • 「私はずっと無視とともに生きてきた。無視の歴史が私のルーツだ。」

    黒人の女性。
    父は身体に障がいを持ち、金銭的な余裕もない家の出身。
    何重にもマイノリティであり、社会構造の生きにくさを受けるところにいた彼女の半生を、しかし、深い愛情とできる限りのユーモアで包んで語られた自伝。
    恥ずかしながら彼女の背景も、ファーストレディとしてしていたこともあまり知らなかったのだけど、引き込まれて最後まで読んだ。
    妻、母という立場が個人のキャリアの妨げになること(そしてそれは家族への愛情とは別問題であること)など、身近な考えや感情も多く、とても魅力的な自伝だった。
    ホワイトハウスでの生活が個人の目線で描かれているのも興味深かった。

  • 分厚くて読み応えのある一冊。
    期待せずに読んだけど、読んで良かった。
    今年1番。

    特にバラクと出会う頃から引き込まれた。

    ミシェルはファーストレディだけど、
    ローラブッシュやヒラリーとは違う。
    失礼ながら、庶民感覚のあるとても有能な1人の女性なんだなと身近に感じた。

    エリート街道まっしぐらのファーストレディではなく、
    時に自問自答し自信をなくしかけたり、
    しかし前向きに自分の意志を信じて進む、
    バラクに負けないくらい有能で魅力的な人なんだと分かった。
    とくに弁護士・妻・母・女性・黒人・ファーストレディという様々な面で
    信念を持って進む姿には力をもらえる。
    どんなに小さな一歩でもいいんだ、と思える。

    日本にもこういうリーダーがほしい。

  • 2009年から2017年までアメリカのファーストレディを務めたミシェルオバマの人生を自伝的に書いた一冊。

    賢くてたくましくてしなやか。

    誰かの求める女性像に、世間的なものに囚われて私たちは物事を判断しがちである。
    世の中には家柄や肌の色など、自分の力でどうしようも出来ないこともある。
    でも、出来ないことに目を向けるのではなくどうすれば打開していけるのかをいつだって探すことを忘れてはいけない。

    すべての女性に勇気と活力を与えてくれる一冊。

  • 納得の高評価。今年読んだ本の中で間違いなくトップ3に入る。自分は何者なのかと問いながら、人生の一瞬一瞬を全力で生きるミシェル氏の姿から力をもらえる。彼女が幼少の頃、人気者の兄の影でシャイだったという話から、愛する父親の死、結婚後6年間子どもが出来なかったときの辛い気持ちまでも包み隠さず書かれている。バラク・オバマ氏との出会いの話も引き込まれるが、彼はあくまでもミシェル氏の配偶者であり、本書は彼女の人生そのものに焦点を当てて書かれているところがよかった。

    以下、本書よりお気に入りの箇所を抜粋。
    「今考えると、母の行動の裏にはすべて、自分は子どもたちを大人に育て上げたのだという口には出さない自信があった。私たちは自分で自分の決定を下した。私たちの人生は私たちのもので、母のものではなく、この先もずっと変わらないのだから。」

    「努力しなくていい楽な道を選ぶスザンヌの選択は、私のやり方とはまったく相容れないと思うこともあった。今考えると、私は自分の基準で彼女を不当に見下していた。でも、あのころは自分が正しいとしか考えられなかった。」

    「娘たちには決して一家の大黒柱が帰宅したときから家族の生活が始まるなんて考えてほしくなかった。うちは父親の帰りを待ったりしない。家族と過ごすために努力するのが父親の役割なのだ。」

    「私は今に至るまでに多くの苦難の場面で、あの言葉を幾度となく自分に言い聞かせてきた。『私は十分な人間なの?ーええ、十分よ。』」

  • 女性で、黒人で、聡明で、意欲的。
    それだけで、話に聞く耳すら持ってもらえず、怒れば感情的だと批判され、半分の権利を手に入れるために2倍の努力を必要とされ、失敗を過剰に評価され、敵意と畏怖を向けられる。
    女性や黒人を代表しているという無意識の意識。
    ミシェルの半生を紐解くと、アメリカでアフリカ系アメリカ人が大統領になったという歴史の重さがわかる。
    人々のあきらめを希望に変えていく、大統領選の過程に胸が熱くなる。
    私たちはまだ闘いの途中で、前に進み続けなければならない。

  • これはお勧めの1冊。何故彼女が世間から慕われるのかがよくわかる。彼女の経験をこの本を通して共有できることはとてもラッキーだった。自己への向き合い方、親や子供たちとの関係、そして夫への愛情、彼女の生き方はとてもドラマティックだ。

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