りん語録

  • 集英社 (2020年10月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784087861303

作品紹介・あらすじ

島崎藤村の「初恋」や宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』に
出てくるりんごは一体、何りんご?

りんごに魅せられた小説家が、りんごを巡る旅で
出会った味と香りと言葉をふりかえる。

りんごを追いかけて6年。“青森りんご勲章"受章後、
山形、茨城、群馬などの農園や研究所も訪ね、
伝統あるりんごのお菓子を味わいに京都や神戸へ。
さらには文学作品中のりんごにも思いを馳せ――

●本書に登場するりんご
星の金貨 ぐんま名月 はつ恋ぐりん トキ こうとく
旭 さんさ 恋空 ピンクレディー 陸奥 and more!

●もくじ
1 りんご好きには、悩ましい春
2 青森生まれ、はつ恋
3 ああ、名月や
4 まだ花のときに選ばれる
5 豊満であれ
6 夏りんご
7 その家は大きなりんご園の中に
8 八月、恋空
9 Oくんの夏りんご
10 黄金のりんごに賢治は出会った
11 吾輩、名前はまだない
12 ふじだけ、ききりんご
13 本の街で30年後
14 瓢箪からタルト・タタン
15 ポムとアムール
16 フクロウに会いたい!
17 りんご社長、湯を当てる
18 栗毛の馬とりんご
19 名月、燃え上がる
20 りんご酒は故郷の匂い
21 りんごオールスターズ
22 みんなで幸せに

・著者紹介
谷村志穂(たにむら・しほ)
1962年札幌市生まれ。北海道大学農学部にて動物生態学を専攻する。
雑誌編集者などを経て90年に上梓した『結婚しないかもしれない症候群』
がベストセラーに。91年、処女小説となる『アクアリウムの鯨』を発表。
2003年、『海猫』で島清恋愛文学賞を受賞。著書に『余命』『黒髪』『尋ね人』
『いそぶえ』『ボルケイノ・ホテル』『大沼ワルツ』『移植医たち』『セバット・
ソング』『チャイとミーミー』『空しか、見えない』『ききりんご紀行』など多数。
17年、青森りんご勲章受章。

感想・レビュー・書評

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  • 前作「ききりんご紀行」が面白かったので購入(前作のあとがきで一年後にこのりん語録が出版予定とあったので待望の一冊)。期待以上だった。

    私はNHKの「グレーテルのかまど」という番組が大好きで、その番組にも登場したタルトタタンのお店へも今作では取材している。番組の内容ともリンクしてコラボのようでワクワクさせてもらった。

    他にもリンゴ農家と共生するフクロウや、リンゴジュースの「濃縮還元」の意味などりんごにまつわる盛り沢山の一冊。前作を読んでなくても楽しめるのでリンゴ好きにオススメしたい

  • ふむ

  • りんごに賭ける人々の真摯な想いが伝わってくる。この本に紹介されているりんごを食べ比べしたくなる。無性にりんごが食べたくなる、おいしい本。

  • 美味しい林檎をたくさん食べたような幸せを感じました。林檎を巡る話や文学作品の引用もあり楽しかったです。林檎愛深まります。

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著者プロフィール

1962年北海道生まれ。北海道大学農学部卒。’90年『結婚しないかもしれない症候群』で鮮烈なデビュー後、’91年に処女小説『アクアリウムの鯨』を刊行する。自然、旅、性などの題材をモチーフに数々の長編・短編小説を執筆。紀行、エッセイ、訳書なども手掛ける。2003年『海猫』で第十回島清恋愛文学賞を受賞。

「2021年 『半逆光』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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