金融暴落! グレートリセットに備えよ

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  • 集英社 (2023年3月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784087861396

作品紹介・あらすじ

もうすぐリーマン・ショック級の金融危機が起きる!?元敏腕トレーダーが近未来の経済危機を予測し、潮目の見方を指南!

リーマン・ショックから15年。コロナ禍やウクライナ戦争で世界の情勢も変わり、それまでのグローバル経済は立ち行かなくなった。最大の問題は世界的なインフレが止まらないこと!世界中にお金があふれ、生産地と消費地の間のいたるところでボトルネックが発生した結果だ。2022年からアメリカは金融を正常化しようとして急速な金利の引き上げを行っているが、その体制下で新たな金融危機が起こる可能性が飛躍的に高まっている。(この3月半ばにも、アメリカではIT系の投資に積極的だった3つの銀行が破綻し、米国財務省の即断の政策により金融危機が未然に防がれた。)
そんな予断を許さない情勢のなか【次なる史上最大の金融危機が2024年末前後に起こるであろう】と予測する。既に経済不況に突入したという意見もあるが、リーマン・ショック後の為替変動をいち早く予想した著者は、もう一度バブルの最後の吹き上げが起こり、2024年の大統領選の終わるころには米国経済においては株価が上がって景気も良くなったというユーフォリア状態に陥るという。そして誰もが予測もしなかった状況で反転し、最終的には1929年の大恐慌やリーマン・ショックを超える危機が来ると言う。
その兆候はいつ、どんな形で現れるのか?過去のバブルとその崩壊の歴史を紐解きつつ、トレーダー時代に培った「潮目の読み方」を披露する。
自衛隊での訓練経験を持ち、外資系金融機関で様々なキャリアを経た著者は、独自の情報収集力に優れ、危機管理意識も卓越している。そんな著者が日本人の誰もがこれからの困難な時代に自分の金融資産を守り生き抜くために是非と読んでほしいと、渾身の思いで書いたデビュー作である。

【著者略歴】
岩永憲治(いわながけんじ)
熊本出身。陸上自衛隊所属中、精鋭部隊であるレンジャー養成課程へ選抜される。自衛官になるか大学進学かを迷ったのち、見識を深めるため四年制大学に進学、1987年に明治大学政治経済学部を卒業。在学中にアルバイトの派遣先として外資系銀行のディ―リング・ルームに配属され、やがて外国為替の売買に携わるようになる。コンマ何秒の間に多額のお金を動かすリスクと向き合う世界に魅了され、金融取引の感覚を鍛えられる。大学卒業と同時にプロフェッショナルの為替トレーダーとなる。スイス、英、米、豪、カナダ各国の世界に名だたる銀行で30年以上、トレーディングの最前線で研鑽を積み、その後各銀行においてセールス部門のヘッドとして、日本のトップ・クラスの会社とのビジネスに携わる。財務省への担当(MOF担当)や日本銀行への担当(BOJ担当)としても従事した。その後、一定期間のブランクの後、金融コンサルティングを再開。本書は初の著書となる。現在、岩永グローバル経済研究所 代表。
岩永憲治Twitter:@y8sLQ57OkrahWe6

感想・レビュー・書評

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  • 純金の希少性とダウ暴落の予測については納得できた。
    チャートや太陽黒点、エコノミスト表紙の話は眉唾物。

  • 興味深い内容だった。グレートリセット、できる範囲で備えたい。

  • レイダリオの「The changing world order」と合わせて読む。単純な陰謀論というよりは、歴史に学ぶ。思考のトレーニングにもってこいだ。
    2章のドル円為替のドル高は三年程度続くとの記載は、興味深い。財務省の「為替報告書」はしっかりと目を通すこと。アメリカの戦費を調達するためにドル高にし、戦争終結段階で急激にドル安誘導することで資金を回収する。米国債や米国株に投資する際に為替に注意すること。間接的に戦争に加担しないために、長期に積み立てをしていくことが重要。幕末の小栗上野介、日露戦争の高橋是清の時代から続く、国際金融の底力は今も健在で状況は変わらず続いており個人としてはうまく立ち回ること。新NISAでは積み立てを基本とし短期的な投資を行わず、アメリカの戦費調達のシステムに組み込まれないこと。
    一方で、信用創造が現代社会の基本になっていることから金本位制に移行することは現実的でないという一般論を忘れてはならない。
    8章の国際収支を見ると、貿易サービス収支はマイナス、対外金融資産の利子・配当金はプラスになっている。すなわち、マイナス収支になっている業種の稼ぐ力はなく、プラス収支になっている業種の稼ぐ力が国を牽引している。給料が高いのは、稼ぐ力のある国際競争力のある企業ということ。中小企業といえど、韓国のように海外に積極的に出て稼いでいく必要があることを示している。

  • 金融の裏側、即ち、本当のところが分かった気がする

  • こういう本にありがちな、極めて主観的な話ばかりの本かと思いきや意外とためになった。
    誤植があると特にそういう懸念が湧いてくるので良くないけど。
    2024年の大統領選挙を堺に何かが起きる可能性には注視しておく必要はあるのだろう。
    今の異常性を改めて認識すると、やはり中途半端に手を出さずに、崩壊していく方にかけて仕込んでいくほうが得策に思えてくる。
    ーーー
    ・為替報告書:アメリカが発行する、諸外国との為替の関係性について文句行ってくる白書。年に2回発行される。
    ・ギャンスクエアという、数字のマップ。このマップの特定の位置に配置されている数字は結構為替とかに影響される。例えば151円とか。
    ・恐慌時はItとかの株価は下がる。安定するのは、ガスなどのインフラ的な株価。
    その意味では商社もそこに分類されるため、値上がりしている。
    ・日本の対外収支は、貿易がどんどん赤字になっていて、案外金融投資が黒字で、トータルなんとか黒字を保っている。
    そしてこの投資の比率のうち、アベノミクスで動かしづらい現地への投資割合が劇的にふえている。
    ・米国の狙いは、世界中のお金を米国株式に集めて、そこでがんと落とすこと?それ自体なんの特が?
    あとはインフレを起こすことで、借金の帳消しを測っている。そのあと金本位制に以降?
    ・今のインフレは、2010年代後半から原油の産出量を抑え、クリーンエネルギーやシェールガスなどに移行しようとしたこと。それによって供給が減っているところに金融緩和が行われたため、金余りになってインフレしている側面がある。
    ・戦争をするとお金を集められる。ウクライナ戦争で軍需産業が儲かり、それでインフレだけど株価が下がらず上がっている

  • 著者は30年以上様々な外資系金融機関で為替トレーダーとして活躍。現在は独立し、初の著書がこの本。
    著者の考えでは米国株式のピークは2024年11月の大統領選前後で$40,000程度。その後1/10$4,000位まで暴落する。2024年4Qには金が$4,000になりその後$2,000で後に$6,000台に上昇。ドルは急激なドル安により米国は債務の棒引きにもっていく。ドルの下落は2024年の年央辺り。そもそもドル高を望んでいるのはウクライナの戦費調達のため。ドル高政策は3年。円は避難通貨の役割を終えつつある。円安の一番の要因は長期的な国力の衰退。経常収支は長期的に悪化する。
    ここまではジム・ロジャースなど現在の米株が超バブル状態だと主張する論者に近い。
    しかし最後にはトンデモ論を展開してくる。年末発行のエコノミストの表紙には経済の予言が示唆されていると主張。そのメッセージを受け取る先は、ロイヤルファミリーや世界のトップクラスの富豪(ロックフェラーとかロスチャイルド等)だという。
    こんなことを書かれると…。まぁ株は今後何度でも暴落するのであろうが。

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