秋本治の仕事術 『こち亀』作者が40年間休まず週刊連載を続けられた理由

著者 :
  • 集英社
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レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087880106

作品紹介・あらすじ

少年ジャンプで一度の休載もせずに40年間連載を続けた作家=秋本治は、どのような思考・行動で日々仕事をしていたか?
その「時間術」「取材術」「職場のマネジメント術」は無類の説得力を持つ。働き方改革が騒がれる中、ベスト&ロングセラー漫画家の働き方を本邦初公開!

こち亀作者の仕事術を「時間術」「取材術」「人間関係術」など章分けで説明。
・40年間無休で週刊連載を続けられた秘訣
・週刊連載時代、1日・1週間・1か月をどのように過ごしていたのか、タイムスケジュール初公開!
・「こち亀」の毎回のアイディアはどこから出てきたのか。考え方、取材の仕方。
・仕事をする際に考えることは、まず自分が夢中になって楽しむこと。
・モチベーションを長く、高く持ち続けるための方法。
・歴代担当全てに好かれる秋本先生の人間関係の作り方

おまけ漫画「両津勘吉の仕事術(仮)」掲載予定!

感想・レビュー・書評

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  • 意外と堅実に生きてる人だった。

    起業家みたいに
    ・お金はどんどん使おう
    ・○年後に〜な時代になる
    とか常人離れした自信かと思いきや、
    ・規則正しく生きる
    ・人との出会い(特に現実での)を大切にする
    ・普通より早く仕事を終わらせる
    という当たり前のことをきっちりこなす人だった。

    自己啓発本に頼って魔法のようなメソッドを手に入れようとする人には受け入れがたい一冊だと思う。

    でも、人生に近道はないし、現実をうまく生き抜く秋本治の仕事術は基礎的なことばかりでバカにできないものばかり。

    効率主義の人には良い薬だと思う。

    興味深かったのは、仕事が終わっても次の仕事に取り掛かる、こと。

    著者曰く、1週間も休んだらペースを取り戻すのに苦労してしまうからだそう。

    多忙な現代人はたまにはぐっすり休むべきかとおもっていたけど、ペースを維持するために動き続けるっていう発想はなかったなぁ。

  • 仕事術としては至極真っ当なことばかり。だが、40年連載の偉業を成し遂げた本人から発せられる言葉だから、その「当たり前」がいかに重要かがわかる。

    以下メモ。

    ・なんであれ好きで好きでしょうがないと思えることを見つけるべき。それが仕事として成立すればラッキー。仕事につながらなかったとしても、本当に好きなことを自分の確認できていれば、心は安定する。

    ・自分の中で考えて決めてある具体的なビジョンを、企画書のような形にして出さなければ、何も始まらない。

    ・集中力を切らさないコツは、仕事を終えた次の日も、普通に仕事をすること。何事もなかったかのように、変化なくずっと続ける。これこそが集中力を持続させるコツである。

    ・孤独やストレスを感じたときなどに、何でもいいからそこからの願望などを反映させたものを作ってみる。妄想や願望を形にできるのはものづくりのできる人間の特権。

    ・壁にぶつかった時に悩むこともあるが、ぐずぐずと留まるのではなく、速やかに次のステップへ移ること。「まぁいいや、何とかなるでしょう」と楽観的に考える。

    ・スケジュール管理は、仕事の基本中の基本。スケジュール管理ができていれば、想定外の事態が起きても問題にはならない。

    ・仕事での会話はどんな時にも、必ず敬語を使う。年齢性別で変えることなく、全て敬語で丁寧に会話する。

    ・できない仕事は、「例外」を作らず引き受けない。1つ引き受けると、他のものを断りづらくなってしまうため。

    ・「批判」は受け止めた後で、無視すること。迷うと間違いなく作っているものはダメになってしまう。それよりも、褒めてくれる人の声に応え、もっと喜んでもらうために頑張ろう、と思う方が建設的。

    ・自分が好きなことを仕事にしている人であれば、そもそもやる気のない人はいない。だから尻を叩く必要もない。ただし、肉体的に疲れているなと思うことがあれば、シンプルに「どう?」「大丈夫?」と声をかけてみてはどうだろうか。

    ・スピードを求める場合、正確性はとりあえず置いておいて、先に進めることこそが重要。だからたたき台を作る。チェックして直すのは後からだってできる。

    ・大きなゴールに近づくための唯一の方法は、「小さな目標」を持つこと。目先の小さなことで設定するのが良い。近いうちに達成できそうなことを目標として掲げておく。具体的な内容が良い。

    ・仕事を始めた時ではなく、最初の目標に到達した時が本当のスタートである。この職業とはこういうものなのだ、と分かった時に本当に覚悟が決まる。

    ・現役の力を信じること。どんな人でも、一旦休んでしまうと必ず周囲の状況とのズレが生じる。休まず動き続ける。

  • 「こち亀」の作者、秋本治先生の仕事術を紹介した本。

    かの少年ジャンプで40年の長きに渡り、一度の休載もなく連載された長・長寿漫画「こち亀」。
    これには、人気を保ち続けることはもちろん、作者の健康、そしてモチベーションも維持する必要がある。
    もはや偉業と言っていい。

    その秘訣はどこにあるのか?


    結論から言うと、この本には大したことは書かれていない。
    「3倍早く漫画を描く方法」や「絶対に病気にならない方法」といった、秘伝のようなものは何もない。

    しかしこの場合、それこそが重要なのである。


    ・スケジュールには余裕を持つ
    ・情報のインプットは常時行う
    ・変化を恐れず、新しいことに挑戦していく
    ・完璧を目指すよりも、未完成でいいから前に進めていく
    ・駄目なときはスパッと気持ちを切り替える。鈍感さが必要
    ・礼儀や感謝の気持ちを大切にする

    見ての通り、ごくごく普通の、常識的なことばかりである。
    しかし、それを長年実践し続けられる人がどれだけいるだろうか。

    当たり前に大切なことを、当たり前に日々積み重ねていく。
    それこそが、成功のために本当に必要なことなのだろう。


    本書の言葉を借りると、「回り道こそが成功への近道」とのことである。
    よくある言葉だが、40年間第一線で戦い続けた人が言うと、重みが違う。

  • 「こち亀」の週刊連載を40年間・休載無しという、途方も無い偉業。その背景には、毎日規則正しい生活、生産性向上による在庫(原稿)の積み増し、余裕時間を活用した取材・インプット収集、といった知的生産の基本のきと言える様な、地道な努力の積み重ねがあった。漫画家は才能に依存するイメージが強い仕事だが、プロフェッショナルとして仕事に取組む姿勢は他の職業にも通じるものだと思う。

  • 「こち亀」を40年間、少年ジャンプに連載し続けるってどんだけ凄いことか…「HUNTER×HUNTER」のもはやトラブルも漫画のうち、みたいな先生もいる一方での大偉業!まさに新卒で会社に入って一日も休まず通勤し、定年まで無事に勤め上げ、さらに定年延長している普通さの偉大さを思い知れ、って気分になりました。「秋本治の仕事術」はマンガにおける「トヨタ式生産方式」です。カイゼン、カイゼン、またカイゼンでどんどん生産性を高めていく…そこにはマンガという表現に対する愛というより、マンガを書くという行為に対する圧倒的歓びを感じます。もしかしたら普通の偉大さ、なんてものではなく、偉大なことを普通だと思っている天才のお話なのかも。秋本治=大野耐一説。それにしても作者に時間管理の必殺武器として語られている、集英社の手帳、欲しいなぁ〜

  • ストックを作っておくの大事。あと自営業の休みは自分で確保する。それも大事。

  • 両さんと真逆の性格の作者。笑

    シンプルでサクサク読め、1時間ほどで終わりました。

    最後には書き下ろしのマンガがあり、久しぶりに元気な派出所のメンバーと再会でき、ファンとしては嬉しかったです。

    最後に、刺さった言葉で締めます。
    ・大きいことやりたいですね じゃだめ
     まずその大きなこととは何か?
     自分の中で考えて決めて、具体的な形にしなければ
     何も始まらない

    ・無茶振りの仕事も相手の事情を察し、
     冷静に対処することも時には必要。

  • 才能と機会に恵まれた人が好きなことを仕事に選んで、40年評価され続けて来た仕事術。

    何の役にも立たんわ。

  • 秋本治先生の実直な人柄がよくわかる一冊。
    やっている事で難しい事はなく、どちらかというと当たり前の言葉ばかり。ただ、その当たり前の事を高い水準でし続けられる力が高過ぎておいそれと真似できない。
    それでも沢山響く言葉がある中で、「小さな目標を持つ事が大きなゴールに近づくための唯一の方法」という一文がとても印象に残りました。
    努力し続けられる人に憧れます。

  • 早め早めの行動。
    規則正しい生活。
    好きなことに打ち込む。
    電話より会った方が感情や意図は伝わりやすい、だけどLINEやショートメールは結構感情伝わるので便利というの話はなかなか面白いな。

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