女がそんなことで喜ぶと思うなよ 〜愚男愚女愛憎世間今昔絵巻

  • 集英社 (2019年6月5日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784087880113

作品紹介・あらすじ

「少なくとも、それまで若く瑞々しいという理由で私たちを蝶よ花よと可愛がっていた年上の男たちが今さら手のひらを返したように『20代の女の子ってそんなに面白くないんだよね、飽きるし。女は30歳過ぎてからの方が実は魅力的だよ?』なんて言ってきても鼻で笑うしかない。『アラサー女がそんなことで喜ぶと思うなよ』と。」(本文より抜粋)メディアで引っ張りだこの文筆家・鈴木涼美が鋭くあぶり出す現代男女世相絵巻。
恋愛、結婚、不倫、ハラスメント、フェミニズム、メンヘラ……今時の男と女を取り巻くあれこれがめくるめく涼美節にのってグイグイ刺さります!
全編、『アラサーちゃん』でおなじみの峰なゆかのイラスト付き!

【目次より】
第1章 恋愛とか結婚とか不倫とか
30歳の誕生日 〜すべて失う5秒前
未知なる女の持ち物事情 〜小さい財布みぃつけた
男にとっての妻と愛人 〜渡米か不倫か
アラサー女の真のスッピン 〜すっぴんがいいね、とキミが言ったから
得する女損する女 〜夏が来ちゃってしょうがない
モテる? 女の条件。 〜乳の遺言
家庭と仕事の男女逆転はありうるか 〜もうヒモ以外愛せない
男は「別名で保存」、女は「上書き保存」問題 〜彼氏は過去を愛しすぎてる

第2章 社会とかフェミニズムとかハラスメントとか
セクハラ問題 〜いやよダメよがお好きでしょ?
間違いだらけのフェミニズム 〜その男、リベラルにつき
平成最後のパワハラ判定 〜逃げるは恥だし角が立つ
女性活躍社会の不都合な真実 〜キャッチコピーの女は電気椅子で夢を見るか
女の不幸、その戦犯は男か社会か恋愛か? 〜#Me Tooは株券ではない

第3章 男とかおじさんとかあなたとか
おじいさんによる「おばさん」ディス 〜女の子はいつでもミニ年増
買春大好き日本 〜「シロウト」女、上から見るか下から見るか
男と女、それぞれの成功論 〜あの鼻を折らすのはあなた
男のロマンチック体質 〜メンヘラおじさんの純情な感情
箱入り娘とマザコン男の不思議な相性 〜例えばママがいるだけで
謝らない男たちが守りたいものとは 〜僕のゴメンネのぼうよみ
男の言葉と行動の深すぎる分析 〜愛と妄想のファシズム

【著者紹介】
鈴木涼美(すずき・すずみ)1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を卒業、東京大学大学院学際情報学府の修士課程を修了。大学在学中に横浜や新宿のキャバクラ嬢として働き、20歳でAVデビュー。約3年間の間に80本近くの作品に出演する。東大大学院で執筆した修士論文は『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)として後に書籍化される。院卒業後、2009年に日本経済新聞社に入社し、都庁記者クラブ、総務省記者クラブなどに配属され、地方行政の取材などを担当したのち、2014年に退社。著書多数。本書が初出連載されていたウェブサイ

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらずの鈴木涼美さんも36歳。独身のままアラフォーに片足を突っ込んだゆえか、これまでとは打って変わって自虐的なコメントも多くてなんだか驚き、新鮮だった。
    まわりくどい翻訳小説のような言い回しが目立つが、それでも学歴経歴に裏打ちされた切れ味鋭い文章は読んでいてスカッとする。
    まったく関係ないところに自撮りがわんさか載せられてるのもイタイの分かってやってるようで逆に清々しい。
    私がそうして鈴木涼美さんに憧れてやまないのは、いくら老いを嘆いて自虐的なことを書いていようが、彼女はきっとこれっぽっちも悲観していないからだ。若さの恩恵も散々受けてきて、第一線を退いたオトナの余裕をびんびんに感じる。女友達と悪態をついている時間が楽しそう。いいな。

    「群を抜いて売れているキャバクラ嬢にあるのは器量でも愛嬌でもなく、その尻込みのなさ、言わば圧倒的な罪悪感の欠如で、相手の都合を一切考えずに極限まで自分を惚れさせることはそれだけで飯が食えるほど高度な技術なのだ。」

    「おしゃべりの話題の大体は男の話だし、仕事しようという原動力も大体は男なんだけど、男には特に感謝はしていないので、愛と憎しみを込めて、この本を捧げます。」

  • 私には生き方が違いすぎて理解はできない部分が多かったけど納得はできる

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    現代男女世相論

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1323408

  • "やっぱり男は若い女が好き、とか、高度に教育を受けた女よりはバカな女がモテる等々、偏ってない?と思った。が、読み進めていくうちに、面白く、納得させられる文章に魅かれた。
    そもそもそういった方々に縁なく、女心とは複雑難解であるため、少しでも理解につながるような、女性の内面を言葉にしてくれた本は有難い。
    偏屈だったり、アンビバレントだったり、昨日と今日の言葉が真逆だったり、いきなり不機嫌だったりと、これまで匙を投げてきた言動も、魅力的だ、奥深い、ととらえられる男がいいな、きっと。"

  • 彼女のコラムは毎度読まさせて頂いて、なるほどなって思うことも多くて大変参考になりますが、そういうコラムをまとめたもの。本当は最新版を買いたかったのだけど、生憎Kindleで手に入らなかった。ということで、ひとつ前の作品。ただ、文字の種類や大きさを編集に活用しているせいか、これイメージファイルらしくて、Kindleでは字が小さすぎて読めない。というわけで、珍しくiPadで読みました。電車の中とかで読むのは、ちょっと辛い。
    何となくステレオタイプで、全然自分は違うけどな・・・とか思うところも多いけど、やっぱりこういう傾向はあるんだろうな、そう思っていると理解できるなっていうところがあって、思わずノートしてしまいました。
    ・男が年を重ねるごとに何かしらを得ているのだとしたら、女は30歳の誕生日に持っているものの9割くらいを毟り取られ、その後は年を重ねるたびに残った1割をさらに数パーセントずつ剥ぎ取られているような気分で生きている
    ・男はどこの国のどの時代に生まれようとも、自分を高めてくれる女と自分を超えようとしない女を両方抱かずにはいられないのか
    ・モテる女というのはモテようとしている女のことだと、男が好きになる女というのはその男の好きを許容する女のことだと、女なら誰でもしっている
    ・女が稼ぐモデルや概念は許容できても、ヒモ体質の男を愛せるか、稼ぐ力のない男に魅力を感じ続けられるか、というとまた別である
    ・「男は別名で保存」、女は「上書き保存」という今ではお馴染みのよくできた男女の法則はあった・・・男は平気で女を怒らせるわりには。自分に好意を持っている女に嫌われる勇気がない奴が多い。モトカノや前妻に冷たくする罪悪感に耐えられないのは、優しいからではなく、単に嫌われたくないからだ。・・・君たちが嫌われないように努力すべきなのはイマカノに対してであって、過去にちゃんと冷たくして過去にちゃんと嫌われるという行動ができないと、女の中では自分の名前のファイルは綺麗に上書き、もしくは意思を持って削除されていくだけですよということです。
    ・「大事なのは君の意思だから」といわれるのであれば、その男に存在意義はない
    ・女は自分の男の成功を自分の成功と見紛う能力があるからだ。自分のオンナの成功を自分の喜びと思えない男。自分のオトコの成功を完全に自分の成功と思い込む女

  • 皮肉で面白かった。
    峰なゆかさんのイラストも好き。
    インドのナプキン作った人の映画見てみようかな

  • 一言で表すと「脳内垂れ流し」。でもそんな心の中身をさらけ出しているように見せかけて実はそれも読者を意識した表層かもしれない。そんな本です。

  • 2019年出版時の時事に重ね合わせて著者がパワハラ、セクハラ、不倫、様々な男女の問題について書いたエッセイ。
    鈴木涼美節と言われている著者のキレキレな文章で、今昔の歌や流行った文句をトンチのように折り込みながら最近話題になった事象についてツラツラ書く。各章結構長く、峰なゆかの漫画を間間に挟むからかKindleなのに文字表示されずとにかく読みにくいが、ズームインアウトなんて気にならない程とにかくおもしろい。話がおもしろくて話題が多い大好きな女の先輩があれやこれやについて上手い表現使いながら軽やかにだらだら話しているのをお酒を飲みながら聞いてゲラゲラ笑う二次会、そんなエッセイ。
    もはや中身なんて無いのかもしれないし、中身なんて求めてないから、この本終わらなければいいのに…と思ってしまうくだらない名書。

  • 途中まで

  • 別記

  • 「少なくとも選択の余地なく前に現れる一本道を頑張ってると、出世やお金だけでなく恋愛市場における価値やら父親としての威厳やら世間的な敬意やらいろんなものがいっぺんに付いてくる男に、そのどれかに集中するとそのどれかを自ずと失っている女の選択の困難さはイマイチよくわかんないと思う。」

  • 皮肉っぽくて天邪鬼でそのわりに乙女チックな大人の女の習性と、何回言っても若い女の価値を信じて疑わない男の習性を、端的に表した一文。女30代、男からの扱いが大変ザツになる、難しいお年頃。

    男と女のお互いへの認識と幻想とが、これだけずれてたら、結婚しなくなるのも、従って少子化になるのも無理はないなあと思いました。

  • なんとも。東大出てなんでアングラ稼業になるのか意味不明。金言は無しながら、真髄をついている所もあり。言葉遣い悪くなりそうであまり良いものではない。しゃーない。

  • 慶応大→東大院卒→日経新聞勤務かつキャバ嬢&AV女優経験あり、というトンデモエリートな著者による30代女目線のオトコぶった切りコラム。男女関係で落ち込んでる時に読んだら元気出そうな内容でした。面白い。女性同士のお喋りに近いリズムの文章が、ダラダラ女友達としょうもない話をしている時間のようなスッキリ感をくれる。
    ・未知なる女の持ち物事情
    ・アラサー女の真のスッピン
    ・間違いだらけのフェミニズム
    ・女性活躍社会の不都合な真実
    が特によかった。
    女性活躍を本気で後押ししながら嫁には若くてバカでかわいい女を選ぶ、そんな自分に何の矛盾も感じない男性、とかあるあるですね。

  • タイトルに興味を持って図書館で借りてみましたが、すごく読みづらかったです。
    字体や字の大きさがコロコロ変わるし、強調したい部分に横線が引いてあったりするし。その過剰さに、早い段階で白けてしまいました。
    あと、内容もあんまり・・・。言っていることはわかる(共感もできる)けれど、表現が回りくどいというか、私には面白い言い回しだと思えなくて。
    全体的に合いませんでした。

  • 至言の濁流。

  • パットマンまだ観てなくて楽しみにしてたけどいつものパターン(!)か。

  • いやー、面白い。買うつもりなかったけど、最初のページを立ち読みして買ってしまいました。30代、口を開いて男の悪口言いたい!けど、言ったら「負け惜しみ」とか言われるんじゃないかと思う人におすすめ。本当にクソみたいなポンコツ下半身男しかいなくて泣ける。

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著者プロフィール

鈴木涼美

作家。1983年東京都生まれ。慶應大環境情報学部在学中にAVデビュー。その後はキャバクラなどに勤務しながら東大大学院社会情報学修士課程修了。修士論文は後に『「AV女優」の社会学』として書籍化。日本経済新聞社記者を経てフリーの文筆業に。書評・映画評から恋愛エッセイまで幅広く執筆。著書に『身体を売ったらサヨウナラ』『可愛くってずるくっていじわるな妹になりたい』『ニッポンのおじさん』『JJとその時代』、『往復書簡 限界から始まる』(上野千鶴子氏との共著)など。

「2022年 『娼婦の本棚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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