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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784087880250
作品紹介・あらすじ
私が引き寄せられるのは、古いものばかり。物も着物も、幽霊も――。
日本古来の呪術・風水・民俗学などに造詣が深く、豊富な心霊体験を持ち、様々な分野で活躍する作家・加門七海氏。
日常的に着物やアンティークを身につける本人の実体験や見聞きした逸話の数々……着物をめぐる怪しくも深遠な世界が綴られる十一章。
以下、章題。
「帯留」戦火を逃れた鮎の帯留。見た瞬間、自分のものならぬ言葉が――。
「振袖」実家の箪笥を開けると、祖母の形見だという着物が見つかり――。
「古着」市松人形のために手に入れた着物。夜、袖から白い女の手が――。
「足袋」近所の路地沿いある、廃工場の駐車場。奥の闇に見えたのは――。
「衣擦れ」眠りに入りしばらく経った頃。衣擦れの音に目が覚めて――。
「糸」その姿を見た前後から、急速にアンティーク着物に気持ちが傾き――。
「東と西」生地も染めも見事な着物なのに、誰もが試着後に首を傾げ――。
「帯」最初から“体を巻くもの"として存在する帯。そのため蛇と化し――。
「帷子」京都帷子ノ辻。空き地の木の枝に下がっていたのは――。
「薄物」友人の祖母の遺品。美しい振袖がいつの間にか見当たらなくなり――。
「文様」時を超え伝えられる数々の文様。それぞれに意味が込められ――。
感想・レビュー・書評
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著者の着物好きがとてもよくわかる。
好きだけじゃなく、知識も豊富なので読んでいて興味が湧いてくる。
私の時代は、結婚の際に支度としてひと通りの着物を持たせて貰ったものだが、袖を通したのは殆どと言ってもいいくらい少ない。
家紋入りの無地や喪服もあるにも関わらず、洋服で済ませている。
箪笥の肥やしだ…
興味がないわけではなく、機会がなかったと.これも言い訳のようだが。
振袖も2回しか着ていないまま、持ってきているが、娘には新たに本人が好きなのをと誂えた。
それも前撮り写真のときと成人式のみと娘も2回しか着ていない。
この本でも振袖のことに触れていたが、いつまでも着れるものではないから持っていても…と思う。
だが、孫娘が2人いるのでそのときまでは置いておきたい。
この書では、着物の怪談というのは、持ち主に関わるものと、付喪神化した着物の話だとある。
着物に関連する怪談というよりも、これは情念が憑いているんだろうなと感じた。
糸に織りといった人の手を動かして織りなす布だからこそ、形になったときに羽織ると馴染みようがわかるのかもしれない。
「着物は選ぶものではない。着物が人を選ぶのだ。」
というのがわかる。
怖さというよりも何故か納得してしまう、腑に落ちたという感じがした。
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著者は大の着物好きらしい。
そして、骨とう品や古着にも興味があり、造詣が深い。
生い立ちを知って、祖母からの深い因縁?があったようだ。
自分的には霊感は無いけれど、
古い物や、誰が使ったか不明なものには、
ちょっと手元に置くのに躊躇してしまう。
この本を読んだら、益々遠ざけるだろう。
20代の頃、一時着物が好きで、販売会に行ったり、知り合いに仕立ててもらったり、着付けを少し習ったりした。
浴衣は子供たちに、文庫帯を結んであげたりした・・・・
あれから、〇十年・・・・
タンスを開けるのが、ある意味、コワイ -
加門七海さんの、なみなみならぬ着物へのこだわりがぎっしりつまっている。もちろんそれにまつわる怪異もしっかりと。着物に関する知識が浅いので、ところどころ『???』となる部分はあるが、丁寧に書かれているし、詳しすぎるのに嫌みを感じさせないのは、加門さんの技量なのか、なんとな最後まで読み進めることができた。
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着物好きの筆者の古い着物にまつわるエッセイ集
「憑き」というのは自分が着物にのめりこんでいることと古い着物に憑いている何かのダブルミーニング
怪談的なものを期待して読んだけどそれほど怖くなく、着物とのかかわりと少し不思議な話という感じ。
この世にもうないものを感じる筆者であるらしいのでもっと怖いお話がきけるかと思ったんだけど。
加門さんがそれを怖いと思わないほどきっと感じてしまうことが日常なのかも。だからさらっとした文章になっていると思われる。
着物は着たいけどやっぱりアンティークは怖いかな… -
<存>
確か加門七海の本は読んだことが有るなと思って読書コミュで探そうとしたがこれが結構めんどくさい.
基本的に読書コミュの本検索機能はアマゾンにつながっているのだけれどアマゾンは今現在新刊として売っている本しかヒットしない.
当然文庫になってしまった作品の単行本や絶版本はかすりもしない.
これでは絶対にいけないと思う.
誰か権力ある人にここのところを正して欲しい.
で,いきなり横道からはじまったけれど加門七海の作品は存外に面白い.
この本だって着物(大半女性もの)のウンチクばかりをこれでもかと並べ立てているのに僕はなんとなくどんどん読み進めてしまえる。
これでまた一人既刊本を追いかけて読んで行きたくなる作家の一人にめでたく加わりそうだ.
あ,のっけの話題,僕の加門七海の既読書は『たてもの 怪談』だけでした.m(_~_)m(すまぬw) -
今で言うと「沼」というのかもしれない。着物に憑かれた著者が、受け継がれた着物や和装小物から受け取る「思い」が妖怪のように表現されていて面白かった。
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着物を愛する著者の着物にまつわるエッセイ。
祖母、母から続く着物愛や着物にまつわる不思議な話等々、色々な角度から書かれていました。
着物は肌身に纏う分、やはり情念が憑きやすそうでアンティーク着物やリサイクル着物は怖いと思ってしまいました。 -
着物の沼に嵌るのは想像しただけでもオソロシイ
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加門七海さんは初読。
着物にまつわる歴史や知識や実体験(恐怖体験もある)など盛りだくさん。読んでいるだけでも絢爛豪華なイメージが浮かんだりなるほどと興味深いものでしたが、着物に造形が深ければもっともっと楽しめることと思います。自分の着物だけでなく、母や祖母のの着物にも興味が出てきました。 -
著者が体験した着物にまつわる怪異や、知識が書かれている一冊。
着物を見る目が変わる。良い意味でも、怖い意味でも。 -
「着物憑き」というタイトル。「きものつき」と読むのでしょうが、「きものづき」と読んで、「きものずき」と呼ばせたかったのではないか。
好きだから憑かれるのか。憑かれたから好きなのか。読後がどちらともいえない、どちらともありえる、という感覚になったからでしょう。
「古着」の話が、「憑く」という想いについて考えさせるからでしょうか。人の想いという点では、振袖火事でも同じか。
タイトルの件。奥付で「きものつき」となっているので、自分の想像過多なんですが、読んでる最中はそう思ってしまったので、素直な感情として受け止めたいと思います。想い、ってそういうもの。 -
この方は、自分の体験を小説にされているので、この本もそういうモノだと思って面白く読みました。
着物こ怪談が好きな方は楽しめます。
この本で、一番怖いなと思ったのは、図書の分類番号が913.6(小説)ではなく、914.6(随筆・エッセイ)だった事。 -
帯のあたりまで読む。
着物の知識がゼロの状態で読むとだんだん読むのがつらくなってくる。最初の怪談っぽい感じがよかったのに…。 -
これは、着物好きな方にもおすすめの興味深い本。
霊やオカルトに詳しい加門七海さん。お祖母さんの代からの着物好き。一緒に暮らしていた母親は、特に着物好き。子供時代から、七海さんはお母さんから着物仕立ててもらっていた。
着物自体が大好きで、それを着ている自分が心地いい。
30歳も過ぎると、自分で着付けを覚える。
何度も母親から厳しく言われていた理由がそこでわかる。
さて、着物が大好きな七海さんは、小物についても興味は尽きない。
目の肥えた七海さんは、着物を買うにも高価な着物をしばしば購入できるはずもなくアンティークに。
着物や和装の小物にも、時折使っていた人の思いがこもる。
ひょんなことから廃業寸前の時計屋さんの老夫婦から戦前から先代が集めていた帯留めを購入。
古着といえど、帯の龍村、帯締めの道明は、和装のカルチェと言われるほどの名品。
龍村は、正倉院の古裂なども研究。道明は刀の下緒、柄糸を作っていたが、武州御岳神社にまつわる「御岳組」、平清盛が厳島神社に奉納した巻紐にまつわる「厳島組」奥州、三代藤原秀衡の棺にあった紐にまつわる「中尊寺組」など研究を重ねて他の追随を許さぬ芸術品にまで高めた。などなど
興味が尽きないお話が! -
着物に関するエッセイ。この人の小説が読んてみたくなりました。
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着物(和服)関連の怪談もあれば、着物の魅力に憑かれてしまった著者の着物愛が深すぎてついていけない話もあり…。自分は着物は苦手なのでそこまで興味が持てなかった。
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和服が好きで怖い話も好き。
和服へのこだわりと怖さ加減がすこうし物足りなかったかな。
著者プロフィール
加門七海の作品
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