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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784087880342
作品紹介・あらすじ
不倫、エビデンス、インスタ映え、グレイヘア、猛暑の日本でのオリンピック開催、中高年女性の女子会、スマホからのみ購入可能のライブチケット…等々。
日常で起こる出来事、出会う人々、見聞きするあれこれへの「違和感、疑問、いや、きらい」の理由を掘り下げる。
「前からなんとなく思っていた!」「よくぞいってくれた!」と思うこと必至の24エピソード。
以下、章タイトル。
・私は悪くない…「予報が当たらないのは天気が悪い」と、いい放った気象予報士。
・顔を作る…「目をもっと大きく開いて」という、証明写真のカメラマン。
・傘の持ち方…後ろを歩く人に傘の先が当たりそうな持ち方をする人。
・顔の大小…小さいのがよくて、大きいのがよろしくないという価値基準。
・感嘆詞…生粋の日本人なのに、驚いたときに「ワオ」という人。
・エビデンス…「アメリカの最新研究結果」「エビデンス」を繰り返す人。
・CM…きれいごとではない真実が見える、BSのCMのえぐさ。
・外国人が好きな日本…ここ数年で増加傾向にある日本礼讃のテレビ番組。
・受験…高校、大学、塾の関係性と複雑化のなかで学生が翻弄される受験事情。
・グレイヘア…「染めた方が若く見える」という、悪魔の言葉の拭いがたい呪縛。
・スマホ中高年…路上で立ち止まりなにかを検索する中高年男女。
・若者の衛生感覚…他のものは手にしたまま、駅のホームに飲食物を置く青年。
・占い…同人物・同条件でも、占いの種類によってによってまったく変わる運勢。
・マイクロプラスチック…とまらない海洋汚染と、動物たちへの負荷。
・チケット購入…スマホのみでしか購入できないライブチケット。
・女子…「おばさん」と呼べない中高年女性の呼称事情。
・母と娘…自分の親を他人に「お父さん」「お母さん」という若者。
・図書館…他人が触れた本は汚いときらう人たち。
・トランプ大統領…国技館に登場したトランプをスマホで撮影する大人たち。
・不倫…安全牌を持ちながらルール違反をする人たち。
・オリンピック…高温高湿のなかでの開催以外にも多々あるゆがみ。
・乳首…Tシャツ、 Yシャツから見える男性乳首を嫌悪する女性たち。
・両肩丸出し…「抜き衣紋」のようにシャツやブラウスを着る女性たち。
・出品…フリマアプリで、なんでも売る人たち。
感想・レビュー・書評
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わけあって読書の時間がとれない、読書欲がわかない日々が続いているので、とりあえずエッセイでも…。
20代の頃は群さんのエッセイが好きでよく読んでいたが、もう波長が合わなくなってしまった。正しいけれど笑えない。 -
群れ節炸裂!と言ったところだろうか。
群さんが世の中のあれこれにたいして
これはいかがなものか と
思ったことを辛辣に語っている。
ワオ!って言ってしまう女性とは
お友達になれないという群さん。
生粋の日本人なのに「わぉ!」っていうのは
群さん的には いかがなものか!なのだそうだ。
インスタ映えもエビデンスという言葉も嫌い。
CMについて物申し、顔の大きい小さいや乳首について
いい年をしたおばさんが女子会という名のもとに集まるのも いかがなものか!!と言いたいことを言っている。
その他にもトランプに物申し、オリンピック開催にも一言
有名人の不倫については私も同意見で不倫なんてその人達のプライベートな問題なんだから別に赤の他人の私達に謝る必要なんてないんじゃないか、とは思っている。
うんうん、と頷くことももちろん多いのだが昔ほど群さんのエッセイを読んで痛快な感じがしなくなったのはなぜだろう。
ちょっと毒気が多すぎるのか読んでいてお小言ばかり
聞かされているようで不愉快な気持ちになってしまったのが残念だ。
群さんのエッセイといえば私の子育ての息抜きだった。
数時間ごとにおっぱいを欲しがって泣く娘に授乳してたらまとまった時間なんて取れない。
そんな時にエッセイは短時間で読めるのでとてもありがたかったのだ。
辛辣ではあったけれどユーモアもあった。
ああいう読んでわははは!と笑える群さんのエッセイが
また読みたいなぁー。 -
共感できる話ももちろんあったけど、こういう世の中に物申す的なエッセイは二度と読まないだろうなぁ、という気持ちにさせられた。
よくあるフツーのおばさんの愚痴という印象しか残らなかったのは、私が普段聞いてる身近なおばさんたちの愚痴と大差がなかったからだろうか。
他人を笑うと結局ブーメランとして戻ってくると言ってるそばから、ブーメランを投げて頭に突き刺さっているのにさらに次のブーメランを投げている感じ。 -
タイトル通り、世間の「いかがなものか」に対して物申したりブツクサ言ったり。
納得するものも、うーむと思うものもあり。
[図書館·初読·6月10日読了] -
普通のおばさんが些細な事にやたら文句言ってるだけに感じてしまった。もう少し面白く表現する人だと思っていたので、ちょっと予想と違った。
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<自>
以下,決して非難している訳ではなくて群さんの本はやはり面白い!と真っ向から褒めておりますので絶対に勘違い無き様に.
いったいに,人が人の「悪愚痴」を云って文章を読むってのは・・・やはり面白いのだな,と再認識せざるを得ないいつもの群ようこさん節でした.(書者注記:「悪愚痴」は「悪口」の誤記ではございません.そうとしか言いようのない内容なのでそう書きました,まあ本書を読んでみてくださいまし.きっとそう思いますのでw)
あんた(えっ,誰?w)人を心から褒めることをテーマにした本を書いて売れたらそれは凄い事なのだろうねぇ.
今回オマケで気づいたことが一つ.群ようこ様は結構づっとおそらく一日中テレビを見ている. 僕らの世代はもう今のテレビ番組はつまらなくてほとんど見ない. でも,年齢層が上がっていくに連れてどんどんテレビ聴視老人へと復帰して行くみたいだ.
いつまでも経っても「還暦過ぎてからは・・・」と言ってる群ようこさん.このままだと80才を過ぎても「還暦過ぎてからは・・」と云っていそうだにぃ.
やれめでたし愛でたし.褒めてます! -
2018年から2019年ごろの日本のあれこれを群ようこさんが眺めます。ああ、この頃は想像もしなかったなぁ、コロナ禍のことも、親玉の国も我が国も長がこんな運命を辿ることも…。
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群ようこさんの本を久々に読んだ。
小説も好きだけど、エッセイもやはり面白い。
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いまじゃ「いかがなものか」な人たちが市民権を得ているなぁ、と読みながらしみじみ。
紹介されていた電車内で日焼け止めスプレーを噴射した女性と、その母親の会話がまさしく『いかがなものか』だった。
“変な人”が“真っ当な人”を「へんなひと」と呼ぶ。
以前、どこかのカフェでサラリーマンがしていた会話を思い出した。
「電話の取り方とか、目上の人の呼び方なんてわからないものかなぁ」
「わからないんだよ。だって、彼らは教われなかったんだ」
「親が忙しかったとか、甘やかされてたとか?」
「違うよ。その親が教わってないんだ」
なるほど、「いかがなものか」が多数派を占めた理由がわかった気がした。 -
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そうだよな、と思えるものは一割くらい。
いかがなものか、と普段思っていることが書かれているが、そうそう!と思えるものがあまりない。
その書かれ方もあまり好きではなく、最後の方はパラパラ読みになってしまった。
傘の持ち方については、気をつけて欲しいものだ、と私も常日頃から思っている。 -
2020年3月集英社刊。24編のエッセイ。24いや1話に複数の文句が入っているものもあるので、30くらいの文句が書いてある。どれも、あるあるネタで、これを一刀両断するのは痛快です。というのが、群さんエッセイのパターンのようです。
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今回のエッセイは怒りのパワーが凄いですね。なるほどなるほど、そう言う考え方や捉え方があるんだな、と。確かにそうだと思えるような内容もあれば、ふーんと関心が薄い内容もあります。ただ、群さんの仕事に対する姿勢が好きだなぁ、と。
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群さんの短編集「へその緒のスープ」が大好き。エッセイもあるのね~と、病院の待ち時間にさらっと読むために図書館で手に取った。
そういう時あるよね~なんて軽く読み進めていたけれども、他の方のレビューにもあるようにちょいと毒が強いこともあり、一周回ってとても笑ってしまった。
自分自身の身近な人にもいるのだけど、群さん、きっとものすごく真面目なのだろうなと思う。「マイクロプラスティック」なんかが特にそう、だって、考え出したらきりがなくて、極論「地球のため生物のため自然のために、私が人間であることをやめるしかない!」になる気がするのです。
そして自分にも見知らぬ他人にも厳しいなあ…ふたたび会う確率の低い見知らぬ他人にまでたくさん気持ち(しかも嫌な気持ち)を使っているので、群さんどうかもっと緩めてくださいなと余計なお世話ながらも心配になりました。
他のエッセイはへその緒のスープのように愉快だといいなと期待して、次回は別のものを読んでみようと思う。 -
本当に…
いかがなものか?
と、思う事に溢れたエッセイでした。
群ようこさんの著書も、初めて読んだような気がします。
(調べたら、今年読んでいて、これで3冊目でした)
1、私は悪くない
天気予報士さんが、最近の天気予報当たらないよね〜と言われる事が多いらしく、天気が悪いんです!とラジオで言ったのかな。
気持ちは分からなくてもないが、それはプロとして、いかがなものか?
確かに。そこから派生して、ヘアメイクさんの仕事に対する姿勢なども…。
そうですね〜と、共感しました。
8、外国人が好きな日本人
ここ何年かで、「日本人は世界でがんばっている」「日本は素晴らしい」「外国の人がこんなに好きなニッポン」と言った日本礼賛のテレビ番組が増えていることに、違和感を感じていた。
これ、私もすごく思います。
家の夫もそういう番組を見て、そうだろう日本は凄いんだ〜!と言っているのが余計モヤモヤします。
そんなのどこの国でも、良い事悪い事あるし、日本がそんなに優れているわけでもないし、日本自ら、自分達を褒めないと、ダメなの?おかしくない?と、常々感じています。
10、グレイヘア
これ…私もいつから白髪染めをやめようか迷っています。毛染めは、身体に良くないですから。前は、毛染めの時、地肌にしみて痛かったんですが…最近、大丈夫。でも、身体には悪いよね。
そう、白髪は老けて見えるよね〜と言う強迫観念があります。
昔、私の祖母がお出掛け用にカツラを被っていました。最初、黒髪のカツラでしたが、70歳を過ぎた頃からか、叔母達が白髪のカツラをススメたみたいでした。白髪のカツラ、年相応でとても素敵で似合っていたのを覚えています。
今、82歳の私の母は、ブラウンに髪を染めています。そして、付け毛も。もう、80歳を超えているなら、白髪で良いのでは?とも思いますが…本人の納得いくのがベストかなと。
いかがなものか?
16、女子
40才を過ぎても、オバさんと言われるのに抵抗する女性。私も違和感があります。
昔、パートしていた時の同僚が、「私オバさんじゃないもん!」と、言っていて驚きました。どこからどー見てもオバさんやん!とは、言いませんがね。結婚して子どももいるのに、オバさんじゃないんですね。
30代くらいの時は、少しオバさん呼ばわりに抵抗はありました。
でも、近所の4歳くらい年上のママ友が、家の次女に話しかけていたのが…
「ね〜ね〜オバさんに、それ貸して〜」と。
彼女、スラットして若く見えるタイプです。自分で自分をオバさんと呼んでいて、カッコイイなぁ〜その潔さが素敵!と思いました。
それからは、私も、自分でオバさんを自覚しました。そして、彼女の話しをパートの同僚に話しましたよ。カッコイイよね〜その方が。と。
他にも、図書館の消毒器の話し…
男性のTシャツから透ける乳首の話し…
流行っているからとダラシない服の着こなし…
模試をフリマアプリで出展…
本当、いかがなのか?ですね。
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