海の怪

  • 集英社 (2020年9月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (216ページ) / ISBN・EAN: 9784087880403

作品紹介・あらすじ

<リング>シリーズは、「貞子」の名とともに、世界中に日本ホラーの底深さを知らしめた。
「心地よい恐怖に浸るうちに怪異な闇に呑み込まれてゆく極上のミステリーに酔い痴れました」と稲川淳二氏が絶賛する18話は、25年に及ぶ自身の航海経験を中心に、海の仲間や知人友人から聞いたもの。
海の底知れぬ魅力と、海をめぐる無限の恐怖が入り混じる。

<本書目次>
・貞子を海に解き放て
・第1話 海に墜ちる 映画の撮影に使用されたのはいわくつきのクルーザーだった。船酔いした俳優がキャビンで横になっていると……。
・第2話 繋がってはいけない 防衛大生だった娘婿が研修で硫黄島を訪れた。太平洋戦争の激戦の跡が残る洞窟にうっかり忘れものを……。
・第3話 甘い誘惑 明らかに自衛官に向いていない若者が防衛大に入学した。遠泳の訓練でパニックを起こしてから様子が変わり……。
・第4話 漂流する足首 遠洋漁業に出たマグロ漁船で、船員同士の喧嘩により死者が出た。船長は、無人島で遺体を火葬することに……。
・第5話 海に沈むエレベーター 午前二時半頃にふと目覚めた直後、マンションのドアのチャイムが、二回鳴らされた。こんな時間に一体誰が……。
・第6話 黒い石の願い ハワイのモロカイ島に新婚旅行で訪れたアメリカ人カップル。男が、拾った石を、観光用のボートに置いたあとに……。
・第7話 のび太君、船を買う 廃船をまぬがれ修理されたヨットとは知らず、念願のものを破格で手に入れたと、意気揚々と漁港に下ろしたが……。
・第8話 言われるがまま 沖縄への航海の途中、和歌山で温泉に行こうと上陸。レンタカーのカーナビの指示通り、宿へ向かおうとするが……。
・第9 話 三泊四日、監獄クルーズ 家族旅行で参加したエジプト・ナイル川クルーズ。目的地ルクソールに向かうまで、乗客たちが次から次へと姿を消し……。
・第10話 誰か、いる 台風のため沖縄へ向かうのを断念したクルーズ。クルーの一人が、トカラ列島の「臥蛇島」へ上陸する提案を……。
・第11話 海と梅 梅干しの種を海に捨てると海が荒れる―ジンクスを無視して、おにぎりの梅干しの種を海原へ弾き飛ばした……。
・第12話 いかだに乗って カリフォルニアからニューヨークへ―大学時代のアメリカ旅行。キーウエストで訪れた無人島を、再訪しようとするが……。

上記ほか、「怖い、怪しい、身も凍る―」海をめぐる本当にあった全18のエピソード。

感想・レビュー・書評

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  • 何かを検索しているときに引っかかり、昔好きだった鈴木光司を再度読んでみようと手に取る。

    海で起こった、怖かったこと(著者はヨットを良くやるようだ)、人から聞いた怖い話をいくつも。

    途中
    やはり短編は好きじゃないんだよなとか、
    以前面白い作品を書いた人でも持続するのは難しいよな(ループ以降はパッとした作品が無かった)

    とか思うが、力量、年齢を重ねた落ち着いた文章感を感じる。
    一人で山を歩くのが好きなのだが、この本を読んだ後に、山でうらぶれている神社、祠を通る時は少し怖さを感じた。

    西表島で住み込みのバイトをしている時にも聞いた、鹿川湾の話がここで読めたことは良かった。(知識に厚みを持たせることができたと言う意味で。)

  • 先日読んだ「海之怪」は釣り人取材系だったが、本書はヨット乗りでダイビングもする著者が書いている。「リング」の著者と名前が似ているなと思ったら本人だった。

    「海之怪」→釣り人取材系 2023
    「海の怪」→ヨット、ダイビング系 2020
    「海怪」→怪談師アンソロ 2016

  • 海にまつわる実話怪談集。定番という感のある直球の「怪談」や、少し不思議な話、リアルに恐ろしい話などなど盛りだくさん。海はたしかに魅力的ではあるけれど、怖いものもいっぱい潜んでいる気がします。私は……遠くから見ているだけでいいなあ。
    お気に入りは「漂流する足首」「誰か、いる」。じわじわとした怖さが残る作品でした。
    でもおそらく、現実的に一番恐ろしいのは「三泊四日、監獄クルーズ」でした。これは本当に怖いよ! というか嫌です。

  • 『リング』シリーズのイメージの鈴木氏、海が大好き、というか航海のベテランだった事を恥ずかしながら本書にて知りました。
    そんな鈴木氏の体験談、知人から聞いた怖い話、不思議な話、などなど海にまつわるエッセイ集。

    ホラー作家のイメージから怖い話ばかりかと思いきや、怖くはないけど不思議な、神秘的な話とか、太平洋横断の辛坊氏や海洋冒険家の白石氏の海での体験談もあり。

    船旅には縁のない人生だけど海というものに惹かれるような、でもやっぱり恐ろしいなと感じる本。

  • 私が鈴木光司氏の本に触れたのは、映画で、リング、らせんを見たのがきっかけだった。文庫本の原作の読後感は、山村貞子というスーパーヒロインではなく、むしろ、高山龍司というヒーローの冒険談と感じ、カドカワや世間のホラーとは異を唱えたい。もし、ホラーと感じるならば、それは、エッジにも見られる局所からの異変が、あっという間に世界を破滅へと向かわせる恐怖かも知れない。単なる、お化けこわいではない。さて、本書は、タイトルからして、ホラーをイメージさるが、エッセイだとかんじた。氏は、海に関しても造詣が深いことは、しられているが、ホラーを期待している方には、拍子抜けかもしれないが、鈴木光司という作家の原点がつまった作品であると言える。

  • 桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1283606

  • 海にまつわる実際に起こった不思議な体験や聞いた話を集めた短編集。
    掲示板の「海怖」にありそうな感じ。
    実際ネタなので、貞子は出ません。

  • メルカリに出品せずに、保管を決めたのは、「あとがき」である。

  • 「仄暗い水の底から」以来の鈴木光司 
    海にからむ怪談かと思い手に取りましたが、「海での不思議な体験エッセイ」でした
    やはり海は怖い。死と隣り合わせの場所ですな。船から落水したら溺死確定だし。海は安全な場所から愛でるのが一番です。
    鈴木光司は、加山雄三並みに「海の男」でした。
    [リング]が大当たり。悠々自適のマリンライフ

  • しょっちゅう海外旅行に行きやがって金持ちめ!
    という庶民の僻みしか湧いてこない。

  • 海・船つながり。百年文庫『船』へ。こわい本が読みたくなって借りてみたけど、そうでもなかった。どちらかというと海上での一瞬のスキが死に直結しているという話が多かった。

    わたしは閉所恐怖症で深海、潜水艦で遭難とか、宇宙船に閉じ込められたまま、または宇宙服のまま宇宙空間に放り出されるとか、そういう状況に恐怖を感じてしまうみたい。閉鎖閉塞空間も広大な自然も高い場所も、自分がちっぽけな存在に感じて、そのまま吸い込まれて、溶けてしまいそうで怖いのだ。

    日常生活で死に直面することは少ないから、こういうのを想像して生きてる、いまを実感してるんだと思う。

    案外多かったのが石持ち帰りダメよ、という話。靴底についた砂粒も払ってその地を去るというルールはよく聞く話だ。実際にあるんだなぁ。パラオとかもそうだというので驚きだった。他、海自の船の中や、マグロ漁の船の中での人間関係の話も怖かった。人の心中には日が当たらない暗い場所が誰にでもあるから…。

    海には感情はないだろうけど、空模様や荒れ具合と人の心模様が似たようなものにみえて、背筋がざわっとした。これからどんどん増えていくであろうAI。砂底に潜む毒蛇、海峡の大時化。野生の勘と一瞬で決めないといけない正しい判断。生死の節目節目がいたるところにあるのだなとそう感じた。

  • 鈴木氏のヨット好きを初めて知ったが。。
    海(ヨット)好きの鈴木光司氏自身が遭遇した海に纏わる不可思議な短編エッセイ集、それ程怖い内容では無いが、海に纏わる本当の内容なんだろうなぁ。。
    小説で無く、ノンフィクションらしいが聞いた話や実体験だが気持ちの持ち方でいく通り乃捉え方が出来る内容ばかりで内容が薄いのでこの評価。。

  • 本当にあった話。エッセイですかね。
    ひとつひとつの話は短いのでサラッと読めて良かったんですが…海、怖いなあ。自分が泳げないもんだからなおさら。

  • それ程怖い話ではなかったが、海の恐ろしさは感じられた。

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著者プロフィール

千葉中央メディカルセンター勤務。認定理学療法士(代謝)、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、住環境福祉コーディネーター2級。

「2018年 『リハビリのプロがすすめる 健康寿命を延ばす1000冊』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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