江戸POP道中文字栗毛

  • 集英社 (2023年9月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784087880953

作品紹介・あらすじ

大注目の作詞家・小説家が読み解く、破天荒な江戸文芸の世界!

・平賀源内が書いた異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBL?!
・俳諧の連歌はJ-POPに似ている!
・『東海道中膝栗毛』のイキリ散らしたクズ男たち? ……etc

新感覚文芸エッセイ12本に加え、芥川賞候補にもなった著者による3本のリメイク短編小説を収録。

「この本が近世文芸に触れるはじめの扉になればうれしいです」(はじめに)

【本書で紹介する江戸(近世)文芸】
▼「蛙飛ンだる」→「蛙飛び込む」?編集を繰り返す松尾芭蕉
▼風来山人(=平賀源内)による衝撃の異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBL『根南志具佐』
▼千手観音の手をめぐるドタバタコメディ、芝全交『大悲千禄本』
▼井原西鶴『世間胸算用』が映す、カネに振り回される人間世界の切なさ
▼江戸時代のスラング盛沢山!恋川春町『金々先生栄花夢』
▼南杣笑楚満人『敵討義女英』が応えた女性読者のニーズ
▼アンドロギュノス×心中の奇想、曲亭馬琴『比翌紋目黒色揚』
▼式亭三馬が老若男女のリアルな姿を描破する、『浮世風呂』の〈糞リアリズム〉
▼遊女たちのシスターフッド、山東京伝『青楼昼之世界錦之裏』
▼麻布競馬場作品に通じる十返舎一九『東海道中膝栗毛』の〈都会コンプレックス〉

【著者プロフィール】
児玉雨子(こだま・あめこ)
作詞家、小説家。1993年生まれ。神奈川県出身。明治大学大学院文学研究科修士課程修了。アイドル、声優、テレビアニメ主題歌やキャラクターソングを中心に幅広く作詞提供。2021年『誰にも奪われたくない/凸撃』で小説家デビュー。2023年『##NAME##』が第169回芥川賞候補作となる。

みんなの感想まとめ

江戸時代の文芸が現代のカルチャーとどのように結びついているかを新たな視点で探求する本作は、読者にとって非常に身近に感じられる内容です。著者は、平賀源内の異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBLや、松尾芭蕉の...

感想・レビュー・書評

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  • 昔、「『舞姫』の主人公がバンカラとアフリカ人にボコボコにされる明治文学の話〜」みたいなタイトルうろ覚えの本があって、へー明治時代って現代と比べたら堅苦しいイメージあったけどこんなにパンクだったんだ、って感じたのを思い出した。
    江戸時代、って括ると広いけど、この時代もこんなにポップだったんだ。昔も流行り言葉やイキりやそれをダサいと見る目なんかは今と変わらずあったようで、著者の狙い通り江戸文学がとても身近なものに感じられるようになった。

    だいぶライトな作りだったので、もう少し扱っている文学作品一作一作を深く掘り下げてほしいという物足りなさも少しあった。

  • 児玉雨子さんによる江戸(近世)文芸の紹介エッセイとリメイク短編小説を収録した本。そういえば江戸(近世)文芸ってあまり話をしている人たちも見ないな…?と思って読んだ。あと単純に児玉雨子さんの『##NAME##』が超よかったので他の著作も読んでみたくて。松尾芭蕉の創作者メンタルや平賀源内の異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBL、江戸時代のスラングや遊女たちのシスターフッドなど、そんなこと書いてたの!?と衝撃を受ける作品の数々を紹介しており、そりゃ当時といまの価値観であわないこともあるだろうけどそれと同時に変わらないものもあるんだよな…人間って今も昔も似たようなことで喜んだり悲しんだりしているよな…と当然のことを思ったのだけど、やっぱり今は大河の影響で平安文学ブームなのか江戸(近世)文芸ってなかなか特集されてるのを見ない気がする。俳句なら俳句の括りで小林一茶と松尾芭蕉が一緒に紹介されたりみたいな。だからこういう他の時代の文学を紹介するようなとっつきやすい本があるのはありがたい。とりあえず平賀源内の異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBLは読みたいですね…

  • 大学時代に国文学科だったにも関わらず、古典作品をほぼ覚えていない…自業自得でありながら、その状態にコンプレックスを感じていた。そんな私にとって、江戸文学を現代のカルチャーと交えて見事に伝える本作は大変救いになった。異種ヤンデレやほんま草生い茂って山、都会コンプレックスなど、作者の秀逸な言葉のチョイスによって難解な古典文学でも驚くほどスムーズにイメージが湧いたし、所々に挟んであるリメイク短編小説も、現代風に書かれており読みやすい。文化が異なる分、今では理解できない話があるものの、昔も今も人々は娯楽が好きで、物語を編むことをやめないのだな、と改めて実感。

  • 後半ちょくちょく首をひねる。
    今の価値観で昔の物事見てたら、そりゃあ納得いかないでしょう。

  • YouTube’’ゆる言語学ラジオ''で紹介されていて読みました。
    東海道中膝栗毛などの江戸時代の物語の解説。
    その時代の人々の暮らしや風俗のことが分かりました。現代風に翻訳してくれてるのは分かりやすくて親しみを持てた。
    よく言えば一つ一つが短くまとめられてたけど、もう少し深掘りして欲しかったな

  • ざっと飛ばし読み

  • 私は作詞家、児玉雨子さんのファンです。
    雨子さんの歌詞はいつもフラットで、偏ってない。でも私たち女子に(きっと男子も)明日からも生きていくエネルギーを与えてくれます。

    本書は全く前知識なく読んだので、古典文学の話と思っておらず日本史超苦手な私はひるみそうになりました。
    でも、いつもの歌詞のようにフラットな目線で語られる江戸時代文学に「へ~知らなかった」と興味深く読めました。

    「ありがた山のとんびからす」っておもろ(泣きながら笑う絵文字)

    本の中で何度も触れられていますが、江戸時代という時代的に女性蔑視な世の中で生まれた作品たちだから私は結構内容に引く部分も多かったです。
    昔の作品だから仕方ないけど、私は結構引いてしまうタイプ。でもちゃんとその部分に触れて解説してくれてるから楽しく読めた。
    女性蔑視を無視した書き手だったら最後まで読めなかったかも。

    シスターフッドの物語に生まれ変わった山東京伝『青楼昼之世界錦之裏』は特によかったです。

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000067278

  • 意外と面白かったし、新しい言葉も学べた~風来山人の根南志具佐はBL・俳諧はカウンターカルチャーなど近世文化と現代ポップカルチャーには共通点あり~可愛い顔しててプロフィールにアイドルの文字を見つけたのでアイドル活動もしているのかと勘違いしたけど、アイドル向けの30歳の作詞家から教わったのは「糞リアリズム」「ぶざめく」「ミソジニー」「マスキュリン」「草」

  • 2024-01-01
    思っていた以上に軽い。確かにエッセイと書いてあるので、勝手に期待してたこっちが悪い。
    まあ、元旦に読むには相応しかったのではないでしょうか

  • 1 異種ヤンデレ純愛幼馴染ハーレムBL―風来山人『根南志具佐』の「やおい」としての再解釈
    2 机上のマジカルバナナ―J‐POP作詞家が読む松尾芭蕉
    3 天下一言語遊戯会―俳諧史とポピュラー音楽の意外な共通点
    4 江戸時代漫画事情―『大悲千禄本』にみる黄表紙とその出版規制まで
    5 地獄の沙汰は人間次第―井原西鶴『世間胸算用』にみる銭金事情
    6 流行語ほんま草生い茂って山―『金々先生栄花夢』の一部を超現代語訳してみた
    7 復讐と恋と少年少女―『敵討義女英』にみる「敵討」と女性表象
    8 アンドロギュノスと心中―『比翌紋目黒色揚』と古代ギリシャ神話の、偶然
    9 湯の中の世の中(1)―式亭三馬『浮世風呂』にみる他者との距離
    10 湯の中の世の中(2)―式亭三馬『浮世風呂』に描かれる女性の多様な姿
    11 夕霧太夫の昼の顔―山東京伝『青楼昼之世界錦之裏』で描かれた遊女のリアル?
    12 この座敷に花魁は永遠に来ない―十返舎一九『東海道中膝栗毛』と都会コンプレックス

  • ハロプロあたりの作詞家の先生なのね。先生の趣味の世界。どうせなら自作曲解説ももっとしてくれりゃよかったんじゃないだろうか。

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著者プロフィール

作詞家。1993年神奈川県生まれ。明治大学大学院文学研究科修士課程修了。アイドル、声優、テレビアニメ主題歌やキャラクターソングを中心に幅広く作詞提供。本作が初の著書。

「2021年 『誰にも奪われたくない/凸撃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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