ジャパン・ホラーの現在地

著者 :
  • 集英社
4.14
  • (3)
  • (2)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 296
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087881042

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ホラーというより、現代人がどういう時に不気味さとか違和感を感じるかクリエイター目線で語られてていて、今年読んだ本の中で1番面白かった。
    発想の元となったコンテンツとか、どんな狙いがあったかを知れてワクワクした。

    大森さん同い年か〜。。同じコンテンツ見ても全然違う視点もってそうで一回話してみたい!なぜテレビでやる意味があったのか語ってるところもめっちゃ解像度高くて納得感あったし、何より業界愛を感じられて良かった。
    今朝聴いてたコテンラジオの最新話で、最も楽しいのは自分と違う視点で捉えてる仲間の感想聴いてアハ体験する時って語られてたの思い出した。読書会また参加してみようかな。

    こういうニッチ市場の業界人が語る本は何となく避けてたけどこれからは食わず嫌いして読んでみる。

  • 確固たる日常、正気や常識がおびやかされる不安や恐怖を楽しむのがホラーというエンタメなのだとしたら、現在の日本では、その日常の正気や常識を何がどういう方法でおびやかしているのかが一覧できる。怖い話は(後悔することになっても)「聞きたくなる」ものであり、「話したくなる」ものなのは、危機意識などによる本能的なものなのだろうが、それゆえに聞き手が次の話者になって拡散していく、つまり参加型であり共同制作されるジャンルという一面を持っている。そして日常をおびやかすものである以上、その怖い話の中で日常のリアルをどう保証するのかが、話者の腕の見せ所であり、それによってより聞く人をどれだけ怖がらせるかにかかってくる。ネットにより多くの人の参加が可能になり多くのホラーが発信され、より怖がらせる技術が磨きに磨かれているのが現在なのだろう。もともと特定の宗教観に支配されない無神論者なのが日本人なので、安直に黒魔術とかサタンとかに着地しない発想の自由さがある上に、基本的にどんなジャンルにおいても精巧な技術を極めるのがどうも得意な民族なので、「より本物らしく(したがって)怖い」を今はここまでひねって創っているのだなぁと感心する一方で、特に本書で言及されているわけではないのだが、たとえば怨念や情念のストレートな禍々しさなどは韓国もののほうがエグく感じる。他国のホラーの現在地で比較文化論なども読んでみたいと思った。                    

  • 禍話のかぁなっきさん目当てで買ったけど出てくる人のほとんどを知っていたので大変おもしろく読んだ。文字の怪談と声の怪談の章が特によかった。吉田さんの目指す、引用、論考のための実話怪談のアーカイブ化がとても興味深いのでぜひ実現して欲しいと思う。

  • 感想
    湿っぽい夏。夜歩いているとどことなく不気味な感じがする。そんな私たちの素朴な感覚。闇に溶けているものが何かわからない。そこがいい。

  • 全部面白く読めました。特に1章と9章が良かった。緑の五寸釘はもう優勝だな

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

怪談研究家。1980年、東京都生まれ。早稲田大学卒業後、ライター・
編集活動を開始。怪談サークル「とうもろこしの会」の会長をつとめ、
オカルトや怪談の研究をライフワークに。テレビ番組「クレイジージ
ャーニー」では日本の禁足地を案内するほか各メディアで活動中。
著書に『一生忘れない怖い話の語り方』(KADOKAWA)、『オカルト探
偵ヨシダの実話怪談』シリーズ1~4巻(岩崎書店)、『怖いうわさ 
ぼくらの都市伝説』シリーズ1~5巻(教育画劇)、『恐怖実話
怪の残香』(竹書房)、『日めくり怪談』(集英社)、『禁足地巡礼』
(扶桑社)、『一行怪談(一)(二)』(PHP研究所)など多数。

「2022年 『現代怪談考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉田悠軌の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×