- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087900200
作品紹介・あらすじ
霞が関が変わらない限り、菅政権でも腐敗政治は続く!
安倍政権以降の官僚の新しい生態や政治家との癒着の構図を、コロナ禍での暴走が招いた数々の失政、森友・加計問題、財務省による公文書改竄といった最新事例を中心に紐解く。
さらには忖度と保身に雁字搦めになった霞が関を一変する「経産省解体」など、独自の省庁再編論も展開。
●なぜ官僚発案のコロナ対策は失敗続きだったのか
●コロナ対応の初動ミスの原因は「日の丸信仰」にあり?
●絶滅危惧種の官僚・赤木俊夫さんの悲劇
●偉くなる官僚は“ヒラメ"か“強面"か
●天下り“闇"ルートは今も健在
●政治家は国民に、官僚は官僚に選ばれる
●政権のパフォーマンスを見抜く官僚たちの「逆忖度」とは?
●官僚はマスコミをこうやって操作する
●文書にこだわる官僚が、なぜ公文書不正に手を染めたのか?
●経産省の産業部門と農水省の合体で「産業省」を創設せよ
経産省の元官僚にして希代の“改革派"・古賀茂明による、ウィズコロナ時代の新しい「官僚論」。
感想・レビュー・書評
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日本人の施策は①単目的②性善説→悪意利用され失敗がち
1.安倍政権
定見無く、勉強もしない
ウケ狙いで「本質」を見誤り失敗する
ex2004習近平来日予定によりコロナ限界対応遅れた
こだわりの施策 以外は官僚に丸投げ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1383317 -
公務員の分類
消防士型
権力無し 市民目線 市民からの感謝
中央エリート官僚型
自分が一番優秀であることを証明 上から目線
凡人型
安定を求め逃げる
悪の泥沼から抜け出せない弱い人の集まり
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歯切れの良い官僚論。作者の根底にある「日本人の謂れなき驕り」には同感。一気に読める。面白かった。
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元官僚の視点から官僚制度に内在する問題点や官僚の論理を分析し、批判だけでなく筆者の考える処方箋を呈示する。専門的な内容について分かりやすく、読者を引き込む筆力にも驚嘆する。
特に面白かったのは、
・安倍政権を官邸主導ではなく、これと官僚主導のハイブリッドで、国交省など総理の関心がない分野ではのびのびとやれて、関心分野では内閣人事局による支配に代表される官邸支配と忖度が進んだこと
・官僚像を消防士型、中央エリート官僚型、凡人型と三分類し、元々少ない最初の型が組織の論理に絡みとられるなどしてさらに減り、真ん中も官僚の魅力・地位低下とともに減少、ラストの型が増えてきている。この型は、批判されると逃げる傾向にあり弱い。これを官僚性弱説と呼称している。上司の権力、自らの出世、安定した天下りなどが先に立って、事勿れ・忖度主義に陥っていると指摘。
・官僚が勉強会など政策情報を使って政治やメディアを取り込む常套手段を解説
といったところだろうか。最後の提言は、経産省潰しが先に立って現実的な感じがしないが、情報公開や独立したメディアの必要性などはそのとおりと思う。