ふしぎ文房具店の八雲さん 願いをかなえる文房具、あります

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 73
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087900460

作品紹介・あらすじ

ふとした瞬間、いつもの通学路にあらわれた見たことのない風変わりな文房具店「白黒屋」。
そこの店長の八雲さんも一見風変わりな格好をしており、見る人によっては、超イケメンに見えたり、恐ろしく感じたりすることがある。
白と黒の対照的なカラスたちとともに、悩みをかかえたお客さんを心待ちにしているのだ……。

かんたんに暗記ができる『びっくり記憶マーカーペン』や、楽してオシャレになれる『着せ替えマスキングテープ』などの、ふしぎな文房具を手に入れた人たちの物語を5編収録!

もし、願いがかなう文房具を手に入れたら、あなたはどうしますか――?

集英社みらい文庫編集部が作る、小学校中学年向け単行本です!

感想・レビュー・書評

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  • 不思議アイテムは『銭天堂』を思い浮かべてしまうけど、この本は『文具店』のお話。5つの短編。

    1.びっくり記憶マーカーペン
    マーカーで塗った部分を記憶できる『びっくり記憶マーカーペン』。一つの教科でしか使えないと言われていたが、複数の教科で使ってしまい……。
    という物語。『約束』をやぶると酷い目に合うのも銭天堂っぽいけど……銭天堂の前にも似たような物語はいくつかあったと思うので、別に銭天堂に似てるわけでもない。
    最後は全てを『消す』事が出来る救済策があるのがいい。

    2.交換ノート【HONNE】
    最後の文章は『その人の本音』が書かれてしまうという『交換ノート【HONNE】』。ちゃんと相手に本音を確認するように言われていたが……。
    という物語。
    ほのぼのとした交換ノートがいい。本音をちゃんと確認できたのもよかった。

    3.ロケットハッピー鉛筆
    鉛筆を使う度願い事が出来る『ロケットハッピー鉛筆』。使い切ってから次のお願いをするように言われていたが……。
    という物語。
    これはラストがちょっと酷くて、うーんと思ってしまった。前の二話がほのぼのだったのにいきなり『周囲とすれ違っている子供』が地獄に突き落とされるのは酷く感じる。

    4.カロリーメジャー
    測るだけで体重が減る『カロリーメジャー』。一日一回しか使えないと言われていたが……。
    という物語。
    物語はありきたりな感じだけど、実は二人が買っていて、別々のラストになったというのは意外と思えた。

    5.着せ替えマスキングテープ
    マスキングテープで自分の写真に服を張るだけで着替えが出来る『着せ替えマスキングテープ』。他の人が使ったり、剥がしたりしてはいけないと言われていたが……。
    という物語。
    少し無理やりな感じがして、違和感しかない。めんどくさがり屋は服を切り抜いたり、テープで張るのもめんどくさいと思うような気がしたが、そこは『興味はある』という点で乗り切ったのかなと思えても、ラストの『実は着替えもしてなかったから臭い服になっていた』というのは……親が洗濯してるなら、洗濯物が出ていない事を不審に思いそうだけど、この家はネグレクトでもあったのかなと思ってしまった。



    最初の物語が面白かっただけに、後になるほどイマイチになってしまったのは残念。
    でも、面白かったので続きを読んでみたいかなと思う。

  • 2.3年から。銭天堂の文房具バージョンかな。展開もわかりやすく、友達関係のお話なども適切。ただ分かりやすさの中で、うっそりと笑うという言葉があり、中々子どもに馴染みのない言葉が入っているのが気になった。

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