ジョジョの奇妙な冒険 無限の王

  • 集英社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087901665

作品紹介・あらすじ

ジョセフ・ジョースターの〈波紋〉の師・リサリサが、スピードワゴン財団を従えて、中南米のジャングルを舞台に〈スタンド〉の起源をめぐる冒険へと旅立つ! 第二部と第三部の狭間に秘められた〈波紋〉から〈スタンド〉へと至るその神話を、直木賞を受賞した傑作小説『宝島』の著者・真藤順丈が中南米の香りを纏わせた魔術的文体で描くジョジョ外伝!


リサリサを軸に展開される波紋バトル、そして新たなる力を持つ敵との遭遇。彼女の旅にはスピードワゴン財団をはじめ縁深い人物も結集し、物語はすべてを圧倒するような驚愕のラストへ! 「JOJO magazine」にて好評連載された内容に著者自ら言葉を繊細に磨いて新たな息吹を注ぎ、リサリサのその勇姿を「エイジャの赤石」のように赤々と輝く豪華装丁で魅せる、ファン必読のノベライズ!!


一九七三年、グアテマラ。街が聖週間の祝祭で大いに沸き立つ中、その陰で〈見えざる銃弾〉による謎めいた連続殺人が恐怖の影を落としていた。この不可解な事態にスピードワゴン財団が調査に乗り出す。老いを重ねながらもその精神は不屈、財団顧問にして無双の〈波紋使い〉エリザベス・ジョースター、通称リサリサは、血気に満ちた若者オクタビオと慈悲深い心を持つ青年ホアキンを伴って未知なる力を追う。そこで彼らが目にしたのは〈波紋〉とは一線を画す〈驚異の力〉だった。中南米のどこかに潜む首謀者が特殊な〈矢〉を使って、この恐ろしい能力を引き出しているというのだ。彼らの旅はペルーからブラジルを経て、ついには神秘に包まれたジャングルの最も深くへと至り、そこでリサリサはある〈奇跡〉と邂逅する…。


【著者略歴】
真藤順丈 (しんどう・じゅんじょう)
1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞を受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞。その他の著書に『畦と銃』『墓頭』『われらの世紀』などがある。


荒木飛呂彦 (あらき・ひろひこ)
1960年宮城県生まれ。1980年『武装ポーカー』で第20回手塚賞に準入選し、同作で週刊少年ジャンプにてデビュー。1986年から連載を開始した『ジョジョの奇妙な冒険』は世界的な人気を誇る。その他の作品に『岸辺露伴は動かない』シリーズ、『魔少年ビーティー』『バオー来訪者』などがある。

感想・レビュー・書評

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  • 2024.07.22 読了
    ワクワクドキドキするような面白さはないし、文章が読みにくくて展開が遅く感じる。日本語の文章の横にカタカナで現地語?の語訳が書かれてる部分が多すぎて読むのが面倒になる。途中から日本語の方しか読んでない。

    晩年のリサリサの戦いというよりは、オリジナルキャラクターの壮絶な人生とスタンド能力についての調査書って感じ。
    3部開始段階でスタンドについてSPW財団やジョセフ達に知識がありすぎるなとは思っていたけど、「(カーズ退治後から打倒DIOの旅に出るまでに)こういうことがありましたよ」と言われたらまあ納得だなという感じはする。
    かといってリサリサがスタンド使いになった展開は好みではなかったし、一番重要な決着の部分が駆け足だし、死んだのか死んでないのかもあやふやなままで終わらせるのはどうなんだろうかとモヤモヤする。

    悪霊について調べてたのに、能力者に矢2度刺しで起こった事象についてちゃんと報告書に書かないの、流石に戦犯すぎないか?と思いました。あと能力で矢を作り出した人物、ちゃんと財団で監視下に置いてるのか?じゃないと相当大変な事になるけど。

    展開や文章の書き方は好みじゃないし話も面白くはないけど、テーマ(?)は興味深いところだな思った。咀嚼しきれていないのでまた後日再読します。

  • 荒木先生のストーリーテリングとはかなり違うように感じました。文体がストレートではないので正直くどく感じ、スピード感はあまりないです。
    私はジョジョファンでリサリサも好きですがこれに出てくるリサリサと漫画のリサリサが同一人物には感じられませんでした。
    ジョジョの設定だけ借用した小説だと思えば話そのものはまあまあ面白いですので、リサリサのその後に期待しないで読めば良いと思います。

  • 個人的には、大満足!
    だが、大前提としてジョジョの世界観を知っていて、それが好きであることが必須。それがないと全く読めないというか、書いてあることのイメージすらできないと思う。
    わかってて書いてそうだけど。

  • 登録番号18225
    913.6(シ)

    ジョジョ

  •  中南米を舞台にした『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ小説。
     第二部に登場したリサリサことエリザベス・ジョースターが、スピードワゴン財団の調査員とともに奇妙な能力を使う怪しい人物たちを追う。そこへ、孤児で育ったオクタビオとホアキンという二人の現地の青年が協力し、悪の張本人と思われる人物のアジトに乗り込んでいく。

     時代的にはジョジョシリーズの第二部と第三部の間にあたり、相当の高齢になっているはずのリサリサが波紋を使いながら、地球上に新たに出現した初期のスタンド使いと互角に戦うという希有な場面が展開される。
     この本を手にとるのはおそらくほとんどがジョジョの読者だと思うが、例の「矢」に代表されるジョジョの小ネタの差し込み具合は必要最低限におさえられており、原作の設定に頼りすぎずに独自のダークな世界観を醸し出しているところは潔く、すばらしい。能力者同士のバトルシーンもマンガだったらこう描いていただろうと目に浮かぶような書き方で、擬音や口調までマンガのノベライズ化と思われるほど荒木飛呂彦調がよく表現されている。惜しむらくはもう少しスタンド使いが闘ってくれるとよかった。
     「矢」の由来を曖昧にするのは仕方ないとして、ラスボスの悪人性が他のジョジョシリーズに比べて少々劣るのが気になったが、まさか令和の時代にリサリサの新エピソードを読めるとは思わず、堪能できた。

  • 圧倒的筆力、画でも見たい。

  • 何作かでてるジョジョ小説。今回は真藤順丈によるリサリサ譚 。

    おもしろかったです。2部までの波紋から3部以降のスタンドに移行する世界はそういえば本編では語られてなかったなー。そして主要キャラでありながらその後が語られてないリサリサのお話というのもかゆいところに手が届く感じ。ジョジョ本編に齟齬がでないようにうまく物語が成立して出来上がってるのがお見事。
    ただ文章が重厚で読み応えがあり、作者の得意フィールドである中南米世界観なので普段小説読みつけない人が読むと小難しく感じるのはあるかもしれない。

    あと、老齢リサリサがいまいち想像つかないなあ。せっかくだから表紙、とまではいかなくても中表紙でも荒木先生のイラストが見てみたかったかな?かっこいい戦うおばあちゃんキャラって少年漫画ではレアだしね。

  • 意外とちゃんとジョジョで、冒険譚で、ミステリだった


    ホアキンはレクイエムってこと??

  • ☆2の評価だけど、スタンドを発現させる矢の存在を描いた点を評価して☆3
    でも、読みにくい文章だったのか、読破に時間がかかった
    ストーリー自体は面白い設定だが、展開が遅い気がする

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著者プロフィール

1977年東京都生まれ。2008年『地図男』で、第3回ダ・ヴィンチ文学賞大賞を受賞しデビュー。同年『庵堂三兄弟の聖職』で第15回日本ホラー小説大賞、『東京ヴァンパイア・ファイナンス』で第15回電撃小説大賞銀賞、『RANK』で第3回ポプラ社小説大賞特別賞をそれぞれ受賞。2018年に刊行した『宝島』で第9回山田風太郎賞、第160回直木三十五賞、第5回沖縄書店大賞を受賞。著書にはほかに『畦と銃』『墓頭』『しるしなきもの』『黄昏旅団』『夜の淵をひと廻り』『われらの世紀』などがある。


「2021年 『宝島(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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