- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087901740
感想・レビュー・書評
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全短編全てがズシンと重い呪いのようで読んでいて苦しいが、面白い。恋愛小説だけどアイドルがメインテーマなのでかなりフィクション味を感じて、それでいてどこかで起きているのかもしれないなという微妙なバランスが良い。オタクだって何かの責任を負うべきなのかもしれないとすら思わせる鋭い書き口が染みた。赤羽瑠璃に関しては前日譚が別の本にあるらしく、一冊のストーリーとしてのまとまりに欠けていてそれがちょっと残念。
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ドルオタ、Vtuberの中の人、アイドルと様々な立場にいる人たちの物語。
『星が人を愛すことなかれ』のVtuberの中の人の心情はあまりにもリアルでしたし、『星の一生』のアイドルの心情もまた…。
こんなことあり得ない、でももしかしたらこんなこともあるかもしれないというバランスが絶妙すぎます。
今の時代だからこその物語であり、共感したり、少しでも思いあたったり、そんなこと起きるわけないと思ったり…読む人それぞれの受け止め方がある作品だと思います。
とても面白かったです! -
斜線堂さんの本を読んだあと心が重くなる感じが本当に大好き。
主人公それぞれただひとつが欲しくてひたむきなだけなのに一般的には歪んでいると称される生き方の選択をしていて読んでいてずっと苦しかった。
純粋に抱く思いや感情がアイドルとしてだと汚点になってしまうの辛すぎるし、他人の見えない部分を憶測で判断して勝手に苦しくなるのあまりにも現代の女の子でずっと救われない...と思いながら読んでいたらいつの間にか終わっていた。本当に大好きです -
脇役でも主人公と言われたら主人公。
相手の事を考えてるようで、
結局自分の事しか考えてないお話。
気持ちは分からなくもない。
続きが気になって一気読みしました。
何だかんだ最後は理性が勝ってしまう。
欲を言うと、もっと全員狂っててもよかったかも。
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感想
人を愛してはいけない。たくさんの人に愛されているから、愛すべき1人がいるから。手が届かないから美しい。手が届くと気付かれてはいけない。 -
読みやすさ★★★★☆
誰かにあげたくなる★★★☆☆
満足度★★★★★
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ドルオタ彼氏を持つ女性、元アイドルのVTuber、アイドルの恋人が炎上した現役アイドル、自分を推してくれるオタクに恋するトップアイドル……多種多様の『アイドル』に纏わる短編集でした。
最初から最後まで重く苦しく、心の奥底にあるなにかがズタズタに切り裂かれていくような痛みさえ感じるような呪いの話。
でも、そんな痛みもなんだか癖になってしまうような気がしてしまうから不思議でした。
同じ作者さんの『愛じゃないならこれは何』と同じ世界線のお話だと、読んでいる途中で知ったのでらその作品も絶対に読もうと思います。 -
「愛じゃないならこれは何」で描かれていた世界線のその後の物語。めるすけと赤羽瑠璃のその後、そして、前作で描かれなかった冬美の物語まで描かれており、まさに「愛じゃないならこれは何」にふさわしいラスト。
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今人気のvtuberやアイドルたちの恋の物語なので若者たちが読みやすい内容になっていると思います。
本をあまり読まない妹に勧めしてみます☺️