日に流れて橋に行く 10 (愛蔵版コミックス)

  • 集英社 (2024年8月23日発売)
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本 ・マンガ (194ページ) / ISBN・EAN: 9784087920956

作品紹介・あらすじ

三つ星の新たな挑戦。新しい女たちが求めるものとは?
平瀬男爵の娘、未和との見合い話に頭を悩ませる虎三郎。そんな折、帝劇では新時代の女性を描いた舞台、イプセン作「人形の家」が開演されて…!

感想・レビュー・書評

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  • 明治時代、名門呉服店の三男坊が、お店を現代風に改革していく話第10巻。今回はイプセンの「人形の家」の日本初上演の世間の反応とデパートの戦略の方向性。そして鷹頭の真の狙いが気になる。

  • 面白かった。早く続きが読みたいなあ

  • そういえば昔はデパートでチケット買ったな。

  • 『人形の家』の劇中劇もある10巻。
    そうか〜。
    枡席に座って見る江戸の観劇スタイルと
    劇場の椅子で見る新劇のスタイルは
    違うものなんですねぇ。

    黒木社長、やっぱり人としておもしろい!
    この人もこの人で、良いリーダーだ。

    三つ星で買い物をした客を
    観劇に招待する作戦を考えだした時子ちゃん。
    虎三郎がそれに乗っかって計画が動き出す。
    どんな仕上がりになるか楽しみだわ♪

    鷹頭の因縁も動き出す気配。

  • 8/23→8/25

  • ジェンダーギャップがこの作品のサブテーマなんじゃないか、と。
    (前巻の感想でも同じこと書いた)

    個人主義の価値観を持つ人間が異端とされた100年前の明治末が舞台でも、虎三郎や白井先生の価値観は21世紀の令和を生きる現代人そのもの。
    『この世界の片隅に』のような、不遇を不遇と思っていない人間が登場しても良い気がするけど、そう簡単にはいかないかな。

  • 洋装が新しく珍しくて、
    女の役を女性が演じることが不思議で
    声が観客に届くのか危ぶまれていたような時代。
    今に生きていると、なんだか不思議な気がしてしまう。
    洋風の芝居でも大向うがあって、観客は話しながら観ていたのだろうか、
    それとも漫画ならではの演出なのだろうか。
    客席のスタイルも違うし、知らないものは一応学んで
    失礼のないようにと思いがちな民族かと思ったが。
    しかし騒いでいた客がいつしか黙って見入っている
    というのはとても良い。
    良いものなら受け入れられるとは限らないが
    そう思っていたいものだ。

    新しいものに反発するのは仕方ないとは言え
    記者の立場で好き嫌いで記事を書こうとし、
    自分の思うような答えでなければ虎三郎を
    「わかってない」と腐す。
    そもそも時子を「洋装女店員」と呼ぶのも失礼だ。
    それに対して怒るのではなく、”取材”に舞台の感想を返す
    というやり方で対抗する虎三郎は確かに恰好良かった。
    出禁をチラつかせたとは言え、加勢してくれた黒木さんも恰好良い。

    洋装出歩くのが大変だからと車を出してくれる。
    虎三郎の優しさは勿論だが、現代とは逆過ぎて不思議な感覚だ。
    それと同時に、慣れなだけであって「**するのに動きにくい着物なんて着てきて!」という批判は
    やはり的外れだと思う。
    和服も洋服もどちらも可愛らしいし、どんどん着るべきだ。
    どちらも着こなす時子さんが本当に綺麗で素敵。

    また蔦子さん頼みになるのはどうかと思うのだが、
    三つ星でチケットが買えるなら買って行ってみようか
    と思う人はいそうである。
    ただ、敷居の高さという誤用は気になった。

    現代で着物を着る人が少ないのと同様、
    この時は洋服を着る人がいないし、
    目にできるところに素敵に着ている人がたくさんいれば
    着たいなと思う人も増えてくるはず。
    良い服を買ったら良い席で観たいし、貸切公演を打ってもらうのは良い案だ。
    現代でもある訳だし。
    三つ星デーという名称もなるほどと思った。

    白石先生は本当に好きなキャラだ。
    自由にやっているようで、自分というものがしっかりしていて素敵だ。

    虎三郎は結婚をするのも手だとは思うのだが、
    新しい時代を作ろうとしている最中にそれはやはり違うのだろう。

    覚悟があるのなら迷わず進むべき。
    立ち止まれば全てが終わる。
    時には立ち止まって良いと個人的には思うが
    鷹頭には立ち止まれない事情があるのだろうか。

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著者プロフィール

日高ショーコ
東京出身の女性漫画家。
同人活動を経て、2004年『BE・BOY GOLD』(リブレ出版)にて、『リスタート』で商業誌デビュー。
代表作『花は咲くか』が2018年に実写映画化されている。

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