世田谷イチ古い洋館の家主になる (1) (愛蔵版)

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  • 集英社 (2021年6月18日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (164ページ) / ISBN・EAN: 9784087927443

作品紹介・あらすじ

漫画家・山下は水色のかわいい洋館に一目惚れ。だけど館は土地ごと売却される話が進んでいた! SNSでの呼びかけに、保存を望む声が続々と。開発計画を阻止するため、区役所までも巻き込んで!?

感想・レビュー・書評

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  • 古い洋館(旧尾崎行雄邸)がある街に数寄屋を建てて引っ越した山下和美さんが、館の取り壊し計画を知り、なんとかこの素敵な洋館を保存したいという思いだけで、建築家さんや元担当さんなどとともに、ほとんど決まりかけていた計画をひっくり返す為に東奔西走した日々の実録譚。

    私も古い建築好きなので、守りたい気持ちがわかり、ハラハラドキドキで読みました。

    いや〜、大きなお金が絡む話は怖いわ。

    一応、気になったので旧尾崎邸の現在の状況はチェック済なんですが、そこに至るまでの紆余曲折が早く読みたくなりました。
    次巻が待ち遠しいです。

  • 世田谷イチ古い洋館の家主になる|集英社グランドジャンプ公式サイト
    http://grandjump.shueisha.co.jp/manga/youkan.html

    世田谷イチ古い洋館の家主になる 1/山下 和美 | 集英社の本 公式
    https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-792744-3

  • 確かにカッコいい洋館だなぁ。
    惚れる気持ちもわかる。
    取り壊される前になんとかしたいと
    みんなで働きかけることにした
    山下さんたちの実録記。

    建築遺産は本当に保存が大変なことが
    よーくわかりました(T_T)
    運良く著名人に関係ある洋館だったけど
    それにしても個人宅だからね。
    お店として活用する案は良さそう。
    人の手が入ると、生き返ると思う!
    なんとか残って欲しいな。
    続きが気になります。

  • 木造校舎、木造建築の図書館、木造の文化住宅。
    事あるごとに触れあってきた建物達を思い出した。本当に保存保全活動は大変だ。けれど、手を挙げて乗り出してくれた作者に心からお礼が言いたい。
    そして何より小さくても参加出来そうなことには参加したい。今まで残念だけどと諦めていた自分を反省する。

  • 世田谷区にある明治時代の洋風建築、旧尾崎邸が売却し取り壊されると知ってからの建物保存運動に至るまでの実録コミックエッセイ。Twitterで始まりの頃にチェックしていたので、実際の顛末や建物と不動産の背景などが分かって興味深かった。続きも早く読みたい。

  •  花粉症の鼻炎薬を飲むおかげで殺人的に眠くなる3月は、読書が進まなくて困ります。そんなときにはせめて漫画を、ということで、このコミックを読みました。

     お恥ずかしながらわたくし、2巻が2022年2月に発売されるという情報を得るまで、この作品のことを知りませんでした。知ってしまった以上は、山下和美ファンとしてはやはり読みたいので、1巻と2巻を同時に購入したのでした。

     そしてなんとこれの前に、山下さんのご自宅として数寄屋を建てられたときの顛末が描かれたコミック(『数寄です!』全3巻と『続 数寄です!』全2巻)が出ていることが判明。ううう、こっちも読みたいけど、ひとまず、またいずれ……。

     さて、本作ですが、世田谷にある水色の洋館に山下さんが一目惚れしたものの、この土地の開発計画が進んでいて、館が近く土地ごと売却される予定になっていることを知り、ちょっと待ったぁ! と、この洋館を守るべく奔走する、というお話です。

     この館は、尾崎行雄が明治時代に建てたものだそうで、写真を見ると確かにオシャレ。神戸の異人館を思い出します。これが取り壊されると思うと、やはりすごく残念に思いますね。けど、これも時代の流れかと、私だったらあきらめちゃうかも。

     2巻が発売されたばかりの今(2022年3月)、山下さんたちのがんばりにより、館は残っているようです。が、まだ話は終わっていないので、3巻が出るのを心待ちにしています。

     ちなみに、先月読んだばかりの『ツイステッド・シスターズ』、実は、この世田谷の旧尾崎邸の話から生まれた作品なのです。これを知って読むとさらに味わい深い。これからがますます楽しみになりましたよ!

  • 続きが気になる!

  • メルヘンチックな洋館を守る、甘くない現実の話と、合間に現れるRPG風の状況説明の絵面のバランスがザ山下ワールドという感じでとても面白かった。

    出てくる人たちの経済力は、全体的にかなり高い方だと思う。なにせ、4人で2億の不動産が買えてしまうくらいなので。。そんなパワーのある人たちが、草の根運動を展開していく様子がとても勢いがあって、爽快感を感じた。

    どんなに美しいものでも、お金と法律の知識、あとは政治的な交渉力がないと守れないという生々しい現実を、山下氏の綺麗な絵柄とバイタリティでストーリーとして読ませていく手腕が流石だった。

    一点、割と登場人物の名前と人間関係が事前説明なく進んでいく感じがあったので次巻以降で登場人物のまとめ的なページがあるとよいなと思った。

  • テオドラ邸に行ってきたので読んでみた。保存されることは分かっているのに、この先どうなってしまうのかハラハラ。不動産業界は闇が深そう。

  • 漫画家さんが好きなので購入。
    現地を見に行きました。確かにまんま。でも入館料取るかなあ。

  • 失ってからでは遅い
    古き善きものを残していく大変さ
    これからもっと増えてゆく話だろう

  • 古い洋館を、解体から守れ!

    これはもう惜しむ人がいてこそ、の戦いになるわけで。
    賛同してくれる人がいてよかったね、という話ですが
    当然道のりは遠く険しく大変です。
    そもそも、持ち主は手放したいわけですし
    不動産屋もさっさと買って売ってしまいたい。
    その辺りも大変だな、と。

    いざという時のお金、大事ですが
    決断も大事です。

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著者プロフィール

1980年「週刊マーガレット」からデビュー。主に少女マンガ誌を中心に活躍していたが、『天才 柳沢教授の生活』で「モーニング」に不定期連載を開始。以降、『不思議な少年』など話題作を発表し、女性、男性問わず幅広い人気を得る。現在、「モーニング」にて『ランド』を月イチ連載中。

「2018年 『杉原千畝 命のビザ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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