かみまち (下) (愛蔵版)

  • 集英社 (2023年8月18日発売)
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本 ・マンガ (248ページ) / ISBN・EAN: 9784087927801

作品紹介・あらすじ

母親の束縛に耐えられず家出をした高校1年生のウカ。義父から虐待を受け、自分は“泥まみれ”だと苦しむナギサ。身寄りがなく売春をしながら生きる元子役モデルのアゲハ。貧しい家庭でネグレクトされホームレスになっていたヨウ。シェルターの「神の家」に集まった4人の家出少女たちは、孤独のなかで、しだいに心を通わせていく。やがて、「神の家」を管理する“おじさん”の秘密と、ウカの前に現れる“天使さん”のメッセージが明らかになる──。

感想・レビュー・書評

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  • “その円錐はいろんなところに口をあけていて いつ落ちるかわからない わたしたちは運よくフチを歩いているだけではないのかしら”

    自分が恵まれた環境にいること、そのことを他の人への優越感にはしたくないということ。
    かけ離れているからこそ、そこに想像力を働かせることができる。

  • 最後に救いがあるのは、ダンテの影響か。それぞれに生い立ちの違う少女たちの気持ちの変化と行動の変化に心揺さぶられる。

  • つらい。どこにも居場所が無い、だからどんな目に遭ってもいいと誰が言える?

    つらい。あまりに現実とのリンクが激しい。

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著者プロフィール

漫画家。東京都出身。東京藝術大学、セツ・モードセミナー卒。2005年に第1回「ほぼ日マンガ大賞」入選。2006年と2007年に『センネン画報』が文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に2年連続で選出。2010年に『cocoon』、2013年に『アノネ、』がそれぞれ、文化庁メディア芸術祭「審査委員会推薦作品」に選出。2014年に『みつあみの神様』で手塚治虫文化賞新生賞、2015年に『いちご戦争』で 日本漫画家協会賞大賞(カーツーン部門)を受賞。その他の作品に『みかこさん』『かことみらい』『U』『5つ数えれば君の夢』など多数。最新作は『かみまち』上下巻(集英社)、『すずめの学校』1巻(竹書房)。

「2024年 『きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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