- 集英社 (2024年10月24日発売)
本棚登録 : 220人
感想 : 2件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ) / ISBN・EAN: 9784088430577
作品紹介・あらすじ
出てくるな 涙 泣きたいのはきっとこの人の方だ
「俺だって橘にずっと救われてた」。それを伝えるために、汗だくになって穂高のもとに走ってきた湊。穂高と手をつないで、ぽつりぽつりと自分自身のことを話し始めるけど…。
感想・レビュー・書評
-
一清の想いを知っているからって、自分の感情や帆高の想いに蓋をして応えようとしない湊の行動は中々に理解が難しかったのだけど、彼によって語られた家庭環境が悲惨と云うか感情を押し潰すタイプだった……
子にとって家族に暴力を振るい裏切る父親なんて敵という単語ですら正体を表しているとは言い難い。なのに、父親は情けなく謝り母親はそれを許し…
きっとそんな体験は人間不信を齎すもので、更に湊にとって今の自分が一清に対しそっくりそのままの扱いをしているのではないかなんて考えてしまったら自己否定に至るしかない境地
そうか、湊は帆高の想いを認める前に、帆高に好かれる自分を好きになんて成れないのか……
だとしても、自分より先に一清に出会っていたらそちらを好きになっていたとか、帆高の側にしたら巫山戯んなと反論したくなる言葉。でも、湊を好きになった瞬間があの空間であるのは確かなのだから、それを別人に置き換えられたら容易な反論は難しい
再び五里霧中に放り出された帆高に手を差し伸べるのはやはり一清か…
でも、湊ではなく一清を好きになるのが正しいと唆されたばかりの帆高に彼を受け止めるのも難しい
そんなぐちゃぐちゃの心境で帆高の想いを間違うこと無く掬い上げる一清は本当に良い奴だし格好いいよ…
でも、やっぱり帆高が一番望むのは一清じゃない。応えてくれない湊への憤りが迸る
それを聞いた上で憎まれ役を買って出る湊って本当に何なの……!
ここで帆高も一清も一瞬は感情が高ぶってしまうけど、すぐに彼の真意には気付ける。そこには湊の不器用さも彼への信頼も現れている
湊が何をしても帆高は湊を好きなままで。そして、きっと湊も帆高への想いを捨てられなくて
もっと自分の感情に素直になれよと言いたくなる三角関係。再び帆高への優しさを示し、彼女を抱き締めた湊は己の想いといつになったら向き合えるのだろうね?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あああああこんなん泣く、、、ほんとしんどい。゚(゚´ω`゚)゚。
けど大好きです...!!!
夕日バックの影の入れ方とか涙を流す横顔とかきゅっと引き結んだ唇とか何かを言いかけてぐっと堪える表情とか...想いが溢れそうになって耐えきれない表情とか......ほんと毎話どの表情もエモくて全部持ってかれるし目が離せないです⟡.*
真っ直ぐで優しい一清と不器用で捻くれた方法でしか相手を守れない湊......最後の最後で逃げてた2人の時間がやっと動き出す予感に震えます...!!
7巻どうなるか気になります!
日下あきの作品
