思い、思われ、ふり、ふられ(12) (マーガレットコミックス)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088442136

作品紹介・あらすじ

朱里と理央の父親が海外赴任することに。理央は由奈のために日本にいたいと思いますが…。一方、通訳になるという夢をもつ朱里に、和臣は「海外に行くべきでは?」と伝えますがケンカになってしまい…。思い、思われて、それぞれが出した答えは―? 4人の友情と恋の物語、完結です。

感想・レビュー・書評

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  • 完結。繰り返し書いているけれど、いま最も売れている少女漫画であるこの作品にいまの中高生たちのリアリティが反映されているとしたら、若い子たちがこなすべき社会性というものの高度さにおののいてしまう。近所の噂への対応がすごい。そんな完璧に生きようとしなくてもいいのに(これは年齢関係なくそうだろう)。それはそれとして、恋愛模様の丁寧な描写がよかった。また、ダブル主人公というのはどことなくいまっぽさがあったなと思う。

  • 大好き(T_T)
    ずっとみんなを見ていたい。
    さみしいよ〜〜〜〜〜

  • 最終巻。まさかの。やっと朱里と和臣がくっついたのに。そしてここにきてスピーカーおばさん。それにしても由奈の父親あれはないなって思った。理央に言うのは違う気がする。何が守ってくれないんだだよね。自分のことは自分で守れるようになれって由奈に教えろとか思っちゃった。理央が強要してるわけじゃないんだから。山本家海外赴任の話は朱里と理央は下宿することに。でも朱里の将来の夢の事を考えるとアメリカについて行った方がいいと考える和臣は別れを提案する。本気で思ってないからってそんな言葉簡単に言うもんじゃない!と思いつつ、やっぱり由奈の言葉選びってすごく良くて、相手によく響くなーとか感心しながら読んでた。由奈はカウンセラーとかになったらいいと思う。終わりは2年後?大学生になるところ。もう少し見たかったな。和臣が朱里を追い掛けてアメリカの大学に。朱里髪の毛長い方が好きだったな。理央と由奈は大学生になっても変わりなかったけど。最後の捕まえたっはちょっと違和感というか、しっくりこなくて、フッと鼻で笑ってしまう感じで終わっちゃった。とりあえず理央と和臣の男子2人がすごくいい話だった。

  • 近所の噂話まで描写するとはね
    こういうところまで漫画で描かれるとは思ってなかったけど
    ここまで描くのも漫画なんだね
    4人とそれを取り巻くクラスだけではなくて
    その周りにも
    社会が広がっているのが面白いです
    でもここまで考えなければならないのって
    大変だよね
    親の立場で、
    あの行動ってありなのかね
    どこまでやるんだろう

    おさまるべきところに
    おさまる恋愛物語
    正解はないからこそ
    違いを感じあえるから
    この関係になれたんだよね

  • 遂に訪れた最終巻。前巻の海外赴任引きはオーソドックスなクライマックスを呼び込むものになるかと予測していたのだけど、海外赴任問題から良い意味で二転三転したね

    まず提示された結論は父親だけが単身赴任するというもの
    これは11巻にて親の都合に対して子供がどう思っているかという点を真摯に伝えたことで生まれ得た選択肢
    真に子供を思い遣った考え方であって朱里や理央にとって不満なんて有るはず無いもの。親に振り回されてきた彼女らだからこそその選択肢を享受する権利がある

    でも、それは子供が受け身であるという点は変わらないままなんだよね
    今回は親が子供の為になるようにと配慮してくれた。でも、その配慮をいつまで受け取っていて良いのか?その点に真っ先に気付いたのは理央だね。
    由奈の父から遠慮がちに示された理屈では整理できない感情。これも由奈の父からすれば理央を怒鳴りつける権利ある状況であっても彼は穏やかに納得出来ない感情を伝えるだけに留めた
    そういったものを正しく受け止めたからこそ、由奈とずっと一緒に居ると決めた理央はこの状況において能動的に選択肢を掴み取ろうとする

    理央が見せた決意が朱里や和臣にも影響していく展開はとても良いね
    亮介との一件で少し成長したはずの朱里の前に提示されたのは和臣との時間を重視するか、自分の夢を追うか。誰かが用意した好条件を飲むかという面から見ればこの時の朱里は和臣を優先するあまり消極的で自分が納得しきれない道を選ぼうとしていたね
    それを選び直させるために極限の選択肢を提示してみせた和臣は鬼ですよ…

    これが暴論にならず荒療治の範疇に済む理由は、和臣がちゃんと朱里に伝わるだろうと考えている点、そして朱里がそういった思惑で和臣が「別れる?」と言ったのもちゃんと判っている点
    付き合うまでに散々に擦れ違って相手の想いに気付けなかった二人だから、今は正しく察することができるのだろうね

    それでも朱里が導き出した結論には驚かされたな
    「離れるのはいや」という素直な気持ちを理解しつつ、これからの二人の為に自分が進むべき道を選び取った朱里
    朱里がそうした強い想いの下に未来を選び取ったから、和臣もそれと同じように力強く未来を選び取れる


    最終巻で提示された幾つもの自発的な選択。一見するとこの中に由奈の選択は含まれていないように思えてしまう面もあるのだけど、よくよく考えると由奈は誰よりも早く変化を迎えてその上で幾つも自分の未来を選び取ってきたんだよね
    理央や朱里がこれからの道を選択する際に背中を押したのは由奈。由奈が居たから朱里達は力強く自分の道を選ぶことが出来た。一方で由奈も朱里と出逢ったことで自分の道を選び取る力を身に付けた
    由奈と朱里が出逢ったことでこの物語やそして少年少女たちの変化は始まったんだよね

    物語が終幕を迎えると共に示された始まりの場所
    彼女らがこれまでに歩んできた道を思い返してしまうと共にこれからの日々を想像してしまうようなものだったね
    エピローグは控え目に、それでも最大の多幸感に溢れていたね


    こういった傾向の作品を読む頻度が少ない自分にとって意外な程にハマった作品。この意外性を再び味わうためにももう少しこういった傾向の作品も読んでみようかな、とそう思える作品でしたよ

  • 和臣の、別れる?っていう言葉に衝撃!
    見たことない和臣だった!!
    でも、朱里の、乾くんと離れなきゃいけなくなるくらいなら夢なんていつだって捨てられるよ この言葉かっこよかった〜!
    最後は、朱里も和臣もアメリカに行く展開にビックリ‎・ࡇ・❕
    最高に面白かったです!!

  • 最初読み始めたところでは考えなかった結末!

  • 途中まで別マで読んでたけど、最後こんな展開だったのね~。
    ザ・少女漫画ってのも割と好きなので。
    いろいろツッコミながらも楽しく読みました。

  • 咲坂さんの漫画のアオハライドもストロボエッジもハマったので新作も読みました。

    こんな青春を送りたかったなぁと思いながら、主人公に感情移入する。時々心臓がキュンとなるのもいいですよね。
    これだから恋愛漫画はたまに読みたくなってしまう。

    みんなが幸せになれるなんてやっぱりドラマやなぁ。
    また実写化するんかなぁ?

    今後の最新作が楽しみです。

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著者プロフィール

咲坂 伊緒(さきさか いお)
日本の女性漫画家。東京都出身。
デビュー作は『サクラ、チル』。代表作は実写映画化された『ストロボ。エッジ』、テレビアニメ・実写映画化された『アオハライド』。2018年に『思い、思われ、ふり、ふられ』が第63回小学館漫画賞少女向け部門を受賞し、実写&アニメ映画化が決定。実写映画は2020年8月、アニメ映画版は同年5月に公開。

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