はやくしたいふたり 5 (マーガレットコミックス)

  • 集英社 (2021年10月25日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ) / ISBN・EAN: 9784088445359

作品紹介・あらすじ

付き合って初めてのビッグイベント! もうすぐユーリの誕生日がやってくる。慶一郎からの誕プレは、まさかの2泊3日京都旅行!! 「性的接触禁止」のしきたり遵守&1日1時間のスマホ通話以外の連絡手段は「交換ノート」な2人。慶一郎からのこのサプライズは、一体どうなる!?

感想・レビュー・書評

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  • 勉強会をクッションに始まる誕生日イベント。あの慶一郎が相手なのだから、やり過ぎな光景が展開される事は確定事項だったわけだけど、今回は少し毛色が違ったような

    直前に描かれた勉強会を布石と見る事も出来るのかな。珍しくユーリから頼られ、ユーリの為に行動できた慶一郎。寝る間も惜しんで作り上げた問題はユーリを見事に赤点回避させた
    いわばこの経験は何をすればユーリから喜ばれるかを慶一郎に自覚させたイベントになったとも言える。なら、その後に続く誕生日イベントも慶一郎が同様の考え方をするのは何らおかしな話ではないわけで
    いつものように権力を濫用しているのは確かだけど、最大限に配慮した濫用でもある。おまけに決定事項を伝えてはい開始!の形ではなく、ユーリの意向を確認もしている
    慶一郎はユーリのために変わったんだなぁ……

    でも、それは別の見方をすれば無理を一手に引き受ける遣り方と取れるんだよね
    急遽修学旅行への参加が難しくなった慶一郎。本家から下された嫌がらせ、これに籠められたメッセージは明確なのだから諦めたって誰も責めはしない。でも今の慶一郎はユーリの為に無理をしてでも行動すると決めている。だから嫌がらせに真正面から立ち向かおうとしてしまう

    まあ、そんな慶一郎を独りにしないのがユーリの最高にイイ処なのだけど
    慶一郎の本音を聞いた上で逆サプライズを仕掛けに行ったユーリは本当に良い彼女だよ!……その流れからの「俺は忙しいんだ」には滅茶苦茶に笑ってしまったけども

    しきたりや自分の為すべき仕事を前に頑なになっていた慶一郎に鮮やかな逆転を示してからの流れはカタルシスに満ちあふれ、解放の歓びを感じさせるものになっているね
    また、その後の落ち込みたいんだかイチャイチャしたいんだか判らない遣り取りにもニヤニヤしてしまう。カーテン越しとはいえユーリと慶一郎がここまで接近したのは始めてなんじゃなかろうか?
    一方、恋愛面で盛り上げたらギャグ展開を続けるのが本作の特徴なんだけど…。何、あの指輪!?何で「Y」なの!?まさかユーリの「Y」!?
    どこまでも慶一郎はこちらの予想を外してくるよ……


    無理に思えた修学旅行へは一緒に行けて、指輪を渡されて、誕生日も祝って貰えた。始まる前とは違った形だけど、とても幸せな誕生日イベント
    ただ、油断した時にこそ最大の問題はやってくる。突如現れた変人はユーリに何を齎すのか……

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