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本 ・マンガ (176ページ) / ISBN・EAN: 9784088445779
作品紹介・あらすじ
陽希への恋心を自覚してドキドキが止まらない咲。いっぽう琴乃を元カレから守るため、陽希と琴乃が付き合うフリをすることになり…!? さらにクセ強めの男子・井竜も絡んできて波乱の予感…!?
恋と友情が錯綜するリアル青春グラフィティ!
感想・レビュー・書評
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琴乃の元カレがしつこく絡んでくるところから。
本当に琴乃が好きだからじゃなくて、思い通りにしたいだけというか、別れても自分のことはずっと好きだと本当に思い込んでるんだろうところが気持ち悪い奴ですね。
付き合ってるフリとかまでしなくてもなんとかなりそうな気がするけどなーと思いつつ、それだと話が盛り上がらないし仕方ない展開ですよね。
でも惹かれあってるような2人がすれ違ったり、少し2人きりでの時間を過ごしたりしてるのをみると「早くくっ付け」と思ってしまいますね。
琴乃も陽希のことが好きってことに咲も気付いたけど、この後どうなるんだろう?
図書館で琴乃も打ち明けるつもりだったのかな?
ややこしい状況に、空気を読まない男井竜がどう絡んでくるのか。
当て馬的な役割になるのかなー
一旦琴乃と陽希が付き合うっていう遠回りをしたりするのかなー
美斗士がもっと存在感出してこないのかなー -
安定に好き!高校生の日常が輝いてみえる
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こんなにド定番な展開でも、いつもドキドキさせられるのは、どうしてだろう?咲坂伊緒の少女漫画は、そういう定番を踏襲しつつも、とても新鮮な気持ちにさせてくれる、不思議さがある。
相変わらず含蓄は薄いし(失礼!)自己啓発本か何かの受け売りみたいなところはあるけれど、ストーリーの展開はとてもいいと思う。絵も綺麗、エモい。 -
人間関係が凄まじい勢いでややこしい事になっていく……!
これ、誰も彼も悪くないのだから余計にたちが悪い。咲は琴乃を思って自分の恋心を打ち明けられないし、琴乃はもしかしてと思うから咲の想いを確認しようとするけど、元カレが迫ってくるという状況だけに取れる手が限られている。そして陽希も状況に応じた最適解を取っているし、美斗士も琴乃を想うから余計な手出しは出来ない
相手を思い遣っているからこそ、自分本位な行動はしない。でも、自分の中で育つ恋心を制御できるわけもなく。それが逆に状況を複雑化させていく……
そういった状況で自分の思ったままを言葉にする井竜はかなり特異な存在かも。おまけに自他ともに認める良い子ちゃんな咲を「いい子じゃない」なんて言ってしまうし。こういったヒーローとヒロインと方向性の異なる素質を持っているタイプは何かしら大きな変化のきっかけになりそうな気もするけど、井竜はこの物語においてどのような役割を担っていくことになるのだろう?
亮介のバイト先に踏み込む事を躊躇していた場所へ咲を連れて行ったのは井竜にしか出来ない功績と言えるのだけど、一方で咲が亮介と近付いてしまった事で陽希はやきもきした気分になってしまったようで
これはラブコメの波動が……!と思っていたら、タイミングの悪さというのは重なるのか、陽希の状況も大きく変わってしまったようで
先述したように咲も陽希もイイ奴だから自分の事情よりも相手を思い遣って行動する。今は元カレに迫られて嫌な思いをしている琴乃を助けることを優先している。それが出来る人間。だからこそ、咲と陽希の間に芽吹きそうな恋心が育たない
少し物足りなく思えてしまうのは騒動の中心に居る琴乃のモノローグがあまり描かれないことかな。表情や控えめな咲への質問からおおよそを感じ取れる部分もあるんだけど、陽希とのツーショットを見ていた咲に対してどう感じているのかが見えにくいような。そのせいで一見すると咲の想いを知りながら陽希と付き合っているフリをしているように見えてしまうし
ただ、10話で咲がこの状況に対して不満を抱いていないだろうかとズバッと確認していたように、他人に対して気を遣える琴乃はあの状況で取れる手は一応取っているんだよね。咲も同じように琴乃に遠慮しているからその確認が意味を為さないだけで
誰の満足も得られないけど不満も育たない曖昧な状況。それが咲と陽希の間に起こった事故によって変わってきそうだ。また、琴乃も曖昧な状況に耐えられなくなって遂に手を伸ばしてしまったのは大きな意味を持ちそう。
陽希を巡る咲と琴乃の恋問題。誰もが優しいから自分本位にはなれなくて、それでも自分の恋には苦しめられて。遂に琴乃の本当の気持ちを知ってしまった良い子ちゃんな咲はどうするのだろうか?
あと、そろそろ美斗士も混ぜてあげて(笑)
著者プロフィール
咲坂伊緒の作品





