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本 ・マンガ / ISBN・EAN: 9784088446929
作品紹介・あらすじ
琴乃に自分の気持ちを話して誤解を解き、改めて陽希への想いを強くした咲。だけど井竜が自分を救ってくれた神様かもしれないと分かり、3人の関係性は大きく変化して…!?
過去と現在が交わり、三角関係が加速する──!
【収録作品】乙女のいたり
感想・レビュー・書評
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同じバイト先であり、人をよく見るタイプである為に咲との交流が増える井龍。彼自身がどのような想いを咲に対して抱いているかを自覚できればもう少し素直な遣り取りが出来るのだろうけど、自覚しないままにイライラが募るために若干ツンケンした態度に
それでも亮介の言いつけに従って咲を駅まで送り届けたり、咲に伝えるべき言葉はきちんと伝えられている辺り、彼は本質的に善い人なのだろうな
ただ咲のベクトルは完全に陽希へと向いているわけで
夏休みで会える機会が減ったからと思い悩み、そして名案を思いつけば浮かれた心地になって行動へ移す。今の咲は何処からどう見ても恋する少女だね
お土産渡されて「はい、終わり」にするのではなく、雑談や花火したりなんて本当に青春模様。咲は陽希にもっと会いたい気持ちでいっぱいだけど、陽希の方はどう思っているのかな?
…こうして陽希と咲の間にひと夏の思い出が出来たと思いきや、琴乃とも同様の体験をしたようで。こうなってくるとその想い出に混ざってない美斗士がそろそろ本格的に可哀想になってくるんですけど……
1話で咲を助けた恩人に関しては手掛かりが途絶えこれ以上の進展が難しかっただけに井龍の発言は驚き。結局勘違いというか別件だったわけだけど、それはそれで今後重要な意味を持ってきそうなエピソードだったね
咲は電車で助けられた事が忘れられなくて手紙を何度も書き直すくらいに覚えていた。今回の件はすぐには思い出せなかったようだけど、助けた側である井龍はカバンを見てすぐに思い出せるくらいに覚えていた
なら井龍は過去の咲にカバンを届けた件をどのような想い出として、そしてそこにどのような感情を込めて覚えていたのだろうか?
咲に思い出して貰えた時の少年のように嬉しそうな笑顔が印象的な一幕だったよ
もう一方で気になるのは陽希の認識だね
陽希は過去の咲が恩人という理由だけで会った事の無い相手に淡い好意を育てていたと知っている。井龍は恩人ではなかった。けれど陽希が持たない過去の咲との繋がりを持っている。それは陽希をどう焦らせてしまうのかな?
読み切りの『乙女のいたり』はなかなかに素敵なお話だったね
人の輪に入らず思った事をズバズバ言う桐生、そんな彼が気になってしまう小羽。それが面白いと思える本を読み交わす内に互いの本性というか、素の姿が見えてくる構図
ここには自分には言えそうにない事をズバッと言える桐生への憧れみたいなものも含まれていたのかな?だから桐生から、そして友達からどう見られているかがぶつかった時に想いをはっきり形に出来なくなってしまった
そうして生じたもやもやが逆に小羽に踏み出す勇気を与えたようで
ピアノの件、告白。自分がどう思っているかをきちんと言葉にして踏み出して。そうして同じ傘に入った桐生と小羽の様子はこれから色々な本音を共有していく仲になるのだろうなと思える姿だったよ -
井竜くん〜〜〜…!
著者プロフィール
咲坂伊緒の作品





