ブルー・サムシング (マーガレットC)

  • 集英社 (2015年7月24日発売)
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本 ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784088454269

作品紹介・あらすじ

季節は巡り、春風の吹く日曜日。元夫の再婚を知らされた一花。ふと結婚当時の生活を振り返り、ある思いに気付かされる。儚く灯る大切な感情を描いた表題作のほか心濡らす読みきり4作を収録。
【収録作品】おかえりなさい。/海は空を映して青い/途中の棲家/ほしのゆくえ/告白物語

感想・レビュー・書評

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  •  あったかくて応援したくなる感じで、すごく楽しめたし好きです。

     最後にあった作者さんのコメントの「憂鬱なのも悪くないな 愛しさと多分セットだから」という言葉がいいな〜と。僕の友人も似たことを言っていたようなちょっと違ったような...?

     少女漫画を買うことへの抵抗感というか、男やけどええんかな?みたいな感覚がどんどん薄くなってきたのでしょうか。気がつくと積んである漫画の7割が少女漫画に...
    あかんことじゃ無いけど、偏ってきてるきもします。

  • 途中の棲家 不動産やさんの話がかわいい。これ位のほのぼのを描かせたらうまいことこの上ない。
    おかえりなさい 不毛な想いを抱える義兄妹。おとうさんが何を思っているか考え出すと辛い。ものっそい不毛地帯。ピアノ線の上に楼閣、みたいな…うわー、怖い。どこにも行けないことを前提とした幸福の日々。ちょっと誰か映像化してください。白っぽい画面か、おもちゃみたいなけばけばしい色か、どっちがいいかな。

  • 短編集。

    「ブルー・サムシング」「おかえりなさい」は、じわっと心をかき乱すものがある。微妙な関係性。

    いいなあ、不動産やのねこ・・・。

  • 谷川先生のマンガは久しぶり。やっぱり絵が大好きだ〜〜 読んでる間中ずっと満たされてる気がする…

    色んな人の色んな選択、生き方が温かく描かれていて励まされた。現実はこんなにうまくいかないけど、頑張る子たちを見ると自分も少し頑張れる気がする。



    ⚫︎島から出たい女の子と憧れのバイオリニスト
    「東京にいる」というガワだけでキラキラした視線を向けられてウッとなるの、分かる。内面が伴っていない空虚さが引き立つようで簡単に軽んじられるよりよっぽどしんどくなる。
    衝突とちょっとしたハプニングを経て、周りに見守られていることに気付いて成長した女の子が眩しかった。

    ⚫︎x歳になったら結婚しようね!
    こういうのをパートナーというんだろうな、普通とはちょっと違った形だったとしても。
    実際問題、恋人や結婚相手にやられたらかなり複雑ではあるけど2人の関係性は羨ましい。

    ⚫︎父と義兄との3人暮らし
    お互いがお互いを気遣ってちゃんと大切に出来ていてすごいなー。愛嬌のある気遣いはつよい。お父さんとおにいさんが可愛い。

    ◉姉との2人暮らしから自立するために家と職を探す女の子。不動産屋。
    主人公の子の甘っちょろさにものすごーく身に覚えがあるのでピャ〜〜となりながら読んだ。見守ってくれるお姉さまが優しいね。途中の棲家というタイトルも良かった。

    ⚫︎初めて喧嘩した高校生カップル
    2人が可愛くてただただ癒された

  • 物憂いブルーや青春などタイトル通りの雰囲気がありながら、爽やかで可愛らしい短編集。離婚した夫が別の女性と再婚するお話は、もう男女の恋愛じゃなくなったとしても色んな形の愛があると思わせてくれる。好きな人ができて出て行った姉の夫と暮らす妹もまた、結婚を控えていながら姉の夫に特別な感情を寄せている。高校生の女の子のお話は可愛らしかった。東京を夢見たり、好きな人と些細なことでケンカしたり。就職もバイトも続かない女の子が一人暮らしを始めるため奮闘するお話は夢があったし、青春だなあ、若いっていいなあと懐かしくなった。

  • 絵柄が好きすぎる

  • 「途中の棲家」がとても良い。若い女の子が祖母の立ち居振る舞いから自然と身に着けたものをさらっと披露するとか、そういうエピソードは可愛くて素敵だなあと思う。
    不倫とか浮気とか生々しいネタを谷川作品で読むのは好きではないけど、「おかえりなさい」みたいに、主人公が渦中ではなく少し引いたポジションで巻き込まれている話だと引き込まれる。

  • 相変わらず指が長いのであります。出だしが浮気二連発だったので一冊このままいくのかと思った。「途中の棲家」はいいお話だったよ。

  • 2015年8月2日読了。

  • 鬱病でなにも長続きしない私でも、夢中になって読める一冊でした。
    今回の谷川先生の一冊は、心温まる話ばかりが詰まっております。
    色んな人生のカタチがあり、色んな幸せのカタチがあるんだなと、涙出来る短編集。
    大好きな一冊です。

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著者プロフィール

5月8日生まれ。長崎県出身。1986年に「ちはやぶるおくのほそみち」(りぼんオリジナル)でデビュー。可愛くて親しみやすい絵柄とストーリーで、男性にもファンが多い。2007年12月発売のアニメーションDVD「東京マーブルチョコレート」のキャラクターデザインを担当。現在Kissで「おひとり様物語」シリーズ連載中の他、Cookie、コーラス(共に集英社)などで執筆中。

「2011年 『おひとり様物語(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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