蘭と葵 1 (マーガレットコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 55
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・マンガ (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088456614

作品紹介・あらすじ

戦乱の世は終わりを迎えようとしているけれど女たちの戦いは終わらない──
祝言を抜け出し、世のため仕事に生きたいと願う、女忍び・服部蘭と実の母に疎まれ、何者かに命を狙われている、後の徳川家光こと竹千代。後継者争いの陰謀渦巻く江戸城で、出会うはずのなかったふたり。いつしか主従関係以上の気持ちが芽生え…?

感想・レビュー・書評

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  • マンガmeeにて読了。全七巻。
    伊賀のくノ一・蘭への徳川三代将軍・家光の初恋物語。
    タイトルどおり、蘭と徳川家の因果のお話とも取れます。

    大筋はそこそこ史実なので、少女漫画ながら進行には少年漫画的な部分も交えつつ面白かったです。
    孝子様の登場では百合回にもなります。見ようでは百合ではない……?(我々の願望が見せた幻覚か) と一瞬思わせながらも、孝子様がするっと本編退場するあたりを振り返るに、そういうのも込みだったのではないでしょうか。
    些細な出来事から垣間見得る本心の存在に触れながらも回収しきらず、関係の悪化や煮え切らないまま過ぎることもあり、複雑な当時の事情を表現されているのかな。と思う部分も多々あります。
    そんなこともあり、お江様とお福が一層凄まじいキャラなので、これが初めてで苦手意識を持ってしまった方には他の同時代作品もいろいろ見て欲しくなりますね。(強かでかっこいいお江様が読める作品もあります!)
    後半は苦しい気持ちになる展開もあるのですが、天才探幽番外編に救われます。息抜きで肩の力が抜けすぎてしまうくらいで、探幽を一冊まるっと読みたくなってくる……探幽と家光様の絵には中毒になります。

    余談ですが、『へそまがり日本美術』図録にて家光様のゆる絵コレクションが拝めます。もしかしたら他にも記載された本が出てるかも知れませんが。

  • 上田倫子の新連載。2017年12月時点で3巻まで刊行。
    「月のしっぽ」の半蔵とうさぎの5人目の子(四女)が主人公で、この子が幼い竹千代(のちの家光)に仕える…という話です。半蔵も出てくるし前作は知ってると楽しい。ただ五右衛門ってやっぱ息子もそういう立ち位置なのね(苦笑)。

    作者曰く「リョウ」ではヒロインが〈主〉でヒーローが〈従〉だったので、その逆の主従モノを描くことにしたそうですが、「月のしっぽ」でのヒロイン・うさぎが半蔵の嫁になるために服部家に行くというストーリーからしても、本作のヒロイン・蘭は(祝言から逃げてる辺り)逆だったりするのも面白いなあと。内容は「大奥」シリーズとか春日局と江、家光と忠長のエピソードなんか知ってるとあれをこう料理したのねって感じで読めるし、知らなくても、上田倫子なので充分楽しめます。

    上田倫子は、「月のしっぽ」の途中から「リョウ」の時ほど画面に魅力を感じなくなってしまったのが残念なのですが、でも先生の漫画ってヒロインモテモテでも変な嫌味が無く読めてしまうのだよな。本作は「裸足でバラを踏め」以来の長期連載なるか…?って感じなんでしょうかね。でもこのネタで5巻以上出すのキツくない?とも感じるし、ほどほどに続くと良いなあと応援してます。

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上田倫子の作品

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