ベイビーブルー (マーガレットC)

  • 集英社 (1991年1月1日発売)
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本 ・マンガ (192ページ) / ISBN・EAN: 9784088497945

感想・レビュー・書評

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  • 初めて購入したいくえみ綾作品です。懐かし過ぎる。
    初めてがこの作品で良かったて思う程、大好きです。
    「ベイビーブルー」も「10年も20年も」両方好き。
    ベイビーブルー は思春期真っ只中の当時の自分
    (多分中二くらい)にはグッとくるものがあったし、
    10年も20年も は私のツボに刺さる作品でした。
    これと、後作の「マイボーイバックホーム」
    (みつめていたい二巻に収録)は、
    初期いくえみ綾作品の中ではずっと心に残っています。

  • 中篇2作が収録。って感じですかね。

    表題作の「ベイビーブルー」より、もう一篇のほうの作品「10年も20年も」が、途轍もなく好きです。たぶん、いくえみ綾の作品の中で、一番好きだと思う。めちゃ正直に本音を言うと、そらもうこれより後の作品の方が、絵がどんどんと上手くなっていっていると思うので、この時点では「うーん、いくえみ綾、この時、まだ、あんま、絵、上手くないよなあ」とか、死ぬほど生意気な事を思ってマジごめん、って感じですが、

    まあ、とにかく。「10年も20年も」は、本当に本当に本当に好き。もう100回以上読み返してると思うのですが、どれだけ読み返しても、全然飽きません。

    圧倒的に瑞々しい。といいましょうか。なんというか、全然、少女マンガ、って感じはしない?気がしないでもないですが、まあ、抜群に青春ド真ん中、だと思うのです。「あの感じ」というものを、どうしてもう、これほどに見事に漫画化できたのか?物語化できたのか?本当に凄い。

    なんといいますか、もう、芸術。としか、言いようが、ない。あまりにも名作過ぎて、おいちゃん、もう、泣いちゃうよう。って感じですね。

    江口暁洋が、年齢誤魔化してラブホテルで清掃のバイトしてた時に、自分の実の母親が、知らない男とホテルに来ているのを知ったときの、江口のあの絶望感。

    小梨実が、水泳部の練習の時、泳いでいるとき、カツ丼に向かって泳ぐ、って思うあの気持ち。

    あともう、その他モロモロ、この作品を形作っているエピソードのほぼ全てが、あまりにも美しいんだよなあ。もうね、どうしようもなく好きです。

    自分の人生を生きてて、この作品に出会うことが出来たっていうのは、まじラッキーでしたね。知らないまま死んでたかもしれないんだもん。それを考えると、いやもうラッキーって、どこに転がってるか、わかんねえもんですね。

  • 中篇2作。表題作がこれまたいい。表紙画もこれまたいいのだけど。あの世代の女の子の深淵さってのは僕らにはわからないけれど、そこに深淵さが佇んでいるということだけはわかる。(10/5/26)

  • 転機を経たいくえみの到達点だと思う。

  • まさに中学生の時、気分はこんな感じでした。
    犬のぬいぐるみがビーグルで、うちの犬と同じで嬉しい。

  • たみお。

  • 短編集。この辺からちょっと民生チックな男子が登場してきます(笑)

  • 孤独な少女とステキなおじさまのお話。大人の階段のぼります。

  • 中坊とオヤジの友情(?)
    思春期の微妙な不安とか、揺れみたいなものが伝わってくる。実際中学生の頃よく読んだ。

  • すっごい、トーンが好き。コーヒーのしみがついてしまったビーグルのぬいぐるみを大切にしてたり雪のにおいと感じたり、自分の居場所を探す主人公。全体の雰囲気が好き。

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著者プロフィール

いくえみ綾(いくえみ りょう)
1964年生まれ、北海道名寄市出身。ペンネームは、くらもちふさこ作品『小さな炎』『白いアイドル』『糸のきらめき』三作、各登場人物の名前に由来する。
1979年、14歳のとき『別冊マーガレット』「マギー」でデビュー。2000年『バラ色の明日』で第46回小学館漫画賞、2009年『潔く柔く』で第33回講談社漫画賞少女部門を受賞。
代表作はのきなみ映画・ドラマ化されている。実写映画化された作品として、2013年に長澤まさみ・岡田将生主演の『潔く柔く』、2018年に小瀧望(ジャニーズWEST)と黒島結菜主演の『プリンシパル〜恋する私はヒロインですか?〜』。テレビドラマ化された作品としては『あなたのことはそれほど』があり、2017年ドラマ化。内容と、主演の波瑠、助演の東出昌大が高い評価を受けた。
愛猫家としても知られ、コミックエッセイ作も描く。『彼の手も声も』における青い水着・白のタンクトップのワンカットが、渡辺満里奈の写真集の衣装をモデルにしていたことで話題になった。

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