実録!神輪会 (ジャンプC)

車田正美

• 集英社 (1990年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[yabudentiさんの感想 · 2013年1月8日]

今の若い子達には信じられないかもしれないが、週刊少年ジャンプは新年すぐの号で表紙に作家の集合写真を使うという時期が１５年前くらいまであった。和月伸宏や藤崎竜の顔をそれで見た覚えがあるので間違いない。時代は流れ、もう誰も尾田栄一郎の顔も知らなければ、岸本斉史の顔も知らない。

この短編は、まだ漫画家がガンガンに顔を出していたころ、編集部とのやり取りや友人の作家同士のやり取りを徹底的に楽屋落ちでパロったギャグ短編集。
「ジャンプにもこんな時代があったなぁ」そんな大らかな気持ちにさせてくれる、懐かしき傑作。

著者プロフィール

車田 正美（くるまだ まさみ）
1953年東京都生まれ。
本宮ひろ志の漫画に感銘を受けて漫画家を志す。代表作に『リングにかけろ』『風魔の小次郎』『男坂』『聖闘士星矢』『B'T-X』がある。
ジャンプ黄金時代を築いた『聖闘士星矢』の続編、『聖闘士星矢 NEXT DIMENSION 冥王神話』を不定期で連載。