思い出の漫画シリーズ。
小学生の頃、平松さんの「キララ」(不人気らしく打ち切りに)が好きで、同一作者のモノを読みたい、と思って、既に完結していた本作を手に取った。
少年誌にあるまじきダークヒーロー。
●勧善懲悪ではあるが、毎回人を殺しまくり。
●悪党どもも凄まじい………酒乱・家庭内暴力・誘拐殺人・強盗殺人・レイプ(少年ジャンプなのに)・近親相姦………
今考えると、「よく連載続けられたなぁ」という設定である。
でも………、
●“現代の必殺仕事人”なコンセプト
●“普段は気弱なお兄ちゃん”な主人公
●“エモノは自転車のスポーク1本”
●命乞いしようがお構い無しで問答無用の“瞬殺”
とう設定は………、
11歳の少年には衝撃的に格好良く見えた。夢中になって読んだ(笑)。
が、しかし!!!!
やはり集英社、やってくれちゃいましたね………という感じ(苦笑)。
作品の後ろ3分の2(なんと半分以上)は、もう、メチャクチャ。荒唐無稽も甚だしいとはこの作品のためにあるかのよう。
●大地震で世界は「北斗の拳」と化し………、
●金貨を集める“RPGゲーム”のような展開を見せ………、
●死んだハズの仲間が甦り(設定では一応、良く似た別人ではあるが)………
●ブラックエンジェルならぬホワイトエンジェルの登場(なんと安直な)………、
●敵はだんだん人間離れしていくし(能力も、外見も)………、
●最後はもう、SF(完全にサイキックウォーズ)だし………。
うん、コレも、富士山の闘いで終わらせておけば、“思い出補正”も含めて★4つ半、はつけられたのに………。
残念。
★2つ、5ポイント。
………後に出された、主人公“雪藤”や“松田”を登場させたスピンオフ作品に至っては……
………懐かしさ=嬉しさもあり、一応最後まで読みはしたけれども、もはや“クソ漫画”。
重ね重ね、残念。
でも、「ブラックエンジェルズ」、なんと実写映画化されたとか!
なんだかんだと文句を言いつつも、レンタル始まったら観てしまう気がする。