- 本 ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088536149
作品紹介・あらすじ
ある日道ばたで外人から話かけられたまる子は、いきなり“国際人"の自覚にめざめ、英会話のマスターを決意。そこでたまちゃんたちクラスメートと共に、花輪クンの講習を受ける事になったが…。
感想・レビュー・書評
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荘苑で少年アヤが勧めていた巻。
最後に「小鳥屋ののりちゃん」というエッセイのようなすこしさみしい漫画が載っている。
これは何でもない話だし、ある意味ベタな話なんだけど、味わい深い。
なんとなく志賀直哉の短編を読んでいるような気分になる。
10代の頃にちびまる子ちゃんの中に、こういうセンチメンタルな雰囲気の漫画がでてくると、少し嫌だと思っていたけど、おじさんになって読むと、なかなかいいなと思う。
この変化はある意味ベタな、純粋な気持ちに対して、
10代の思春期は、批評的な態度で単純に向き合えないからだと思う。
おじさんになると色々な経験をする中で、人の純粋な気持ちなどが貴重であることが身に染みてわかってくる。
そこで、ベタな話にあっても、素直にすっと話を聞けるようになるのだろう。
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のりちゃんは、横浜から静岡のおばあちゃんのところに来ている5歳児さん。弟が生まれるから、お父さんとお母さんと分かれてきている。
まるこ(幼稚園年長)と触れ合うのだが、のりちゃんは、さみしい気分からメランコリックな態度を取る。きらい、みんなきらい。と。
弟が生まれたことで、お父さんお母さんのものにかえったのりちゃん。一緒にとったびわの実が何度か実のった後、まる子は
ある日わたしは
ふと
もう二度と
のりちゃんには会えない事
にきがついた
とつぶやく。
想い出の中に生き続ける
さみしい、うれしい、愛の純粋な気持ち
現実世界では、のりちゃんは、その後も成長していくし、
大人になっていくにつれてまる子とそりが合わなくなたかもしれない。
でも時間が止まったことで、この純粋な気持ちはそのままの状態で保存され、永遠性を保つことができたのだと思う。
そんなことを、この絵柄で表現するというのが、なかなかかっこよいなと、思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
サッカー少年、長谷川健太は長谷川選手。
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のりちゃんのお話は子どもの気持ちとしては辛いよね。
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ネイティブに英語が話せる花輪くん。
「国際人として少し英会話を身につけた方が
いいんじゃないかな」の言葉が深く刺さります。う。
地味に続けてる多読と、アメリカドラマは
英語で聞くようにしてるけど会話なんてほど遠すぎる。
花輪くん、あんたエライよ。
まる子気分でハーワーユー[*'д'* ] -
サッカーの長谷川健太さん出てきました。静岡がサッカー王国だった頃の選手ですな。
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まる子のぐうたらで好奇心旺盛さが炸裂。ごはんの前にお菓子食べる、とかゴキブリに怯える、とか服の前後を間違える、とか子供の頃のあるあるがいっぱい。
「小鳥屋ののりちゃん」では弟が出来て姉になるのりちゃんの気持ちがヒシヒシと伝わってきて、しんみり。もう会えなくてもいい思い出。
なぞ怪スージーがちらりと登場してるのがご愛嬌。 -
妹の
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「サッカー少年 ケンタ」では、あの長谷川健太と同級生だったさくらももこならではの作品です。
かきおろしは
小鳥屋ののりちゃん
著者プロフィール
さくらももこの作品





