- 本 ・マンガ (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088551425
感想・レビュー・書評
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ガラスの十代。暴走族。不良漫画の傑作。
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昔読んだことがあって、たまたま本屋さんで完全版を見つけて、懐かしさに思わずゲット。
シンプルな感じの絵の中で、特に印象的なのが夜のシーンです。
自分の居場所を必死に探していた主人公の目に映る、夜の光の眩さ。
車のライトや街灯、ネオンなどがすごくキラキラしていて、仲間たちと集うあの場所は、誰に何と言われようと、彼女にとってはきっと光の中のように明るかったのだろうなと思わされます。
この作品で描かれているのは、人生の中でほんの短い時間ですが、それは何にも代え難い尊い時間です。
あの頃、自分は何をしていただろうかと考えてしまいました。 -
中2っていう…
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全4巻。
説明不要問答無用の名作。
なんといっても絵の力、これにつきると思う。
あの年代特有の線の細さ、ヤンキーの子独特の体の柔らかいかんじ
バイクで走る時の、夜遊びする時の冬の透き通るような寒さ
べたっとした真夏の夜。これがすべて絵で見られ訳で。
でもでも、書き文字がちと古臭いかんじがしないでもなく。 -
しばらく積んであったホットロードを
全巻一気に読んだ。
宮市和希14歳の少女。春山洋志16歳の少年。
友だちの誘いで見に行った暴走族に
春山はいた。
そして二人は魅かれあっていく。
紬木たくの絵って本当にリリカル。
暴力シーンを描いていても
誌のように感じる。
ここに描かれているのは
少年と少女の大人への通過儀礼。
暴走族にかけた春山が
それゆえにつけを払うことになり
最後には和希と一緒に生きていくことを選ぶ。
前半は毎日を祭りのように楽しむ暴走族の青春が描かれる。
少年期の終わり。人は圧倒的な欠落感を感じて
何かを探し始める。
それが春山の場合はバイクであり
和希の場合は春山だった。
後半は暴走族という行為に対する
罪と罰が語られる。
大人になるための罪と罰。
しかし、心惹かれるのは
大人になる前の春山と和希。
二人のハッピーエンドは
なぜか少し淋しい。
もうあの頃には戻れないから。
戻らないから。 -
何度か読み返しているが、このまえ、初めて泣いた。年齢を重ねてやっとわかることがまだあるのかと思うとワクワクする。
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人生の中には、どうにも
こういう…刹那の輝きとか、そういったものがある。
振り返っても追いつけないあの時間に名前をつけるなら…
やっぱりそれって「青春」なんだと思った。 -
刹那的で危うく、けれど優しい話。
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綺麗だ
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完結済。気が向いたら買う。
紡木たくの作品





