NANA―ナナ― 9 (りぼんマスコットコミックス)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088565064

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  • 友達が隣の部屋にいるのに手を出してくるタクミは
    本当にデリカシーが無いしモラハラ男なのだが
    俺の怒りを鎮めろというのは確かにそうで
    タクミの立場からしたらいじけて他の男と寝た挙げ句
    こんなことになっているのは奈々なのだ。

    レイラのことを考えている時にかかってきた電話に
    なんでもする、と答えたら他の男の電話番号を教えて
    という頼み事なシンちゃんもかなり切ない。
    みんなの駆け込み寺になっているヤスもしんどいなと思う。
    その度仕事を抜けてタクシーで帰って、なんてしていたら
    仕事もまともに続けられない気がする。

    2つともグラスが割れてしまったこと、
    奈々からしたらナナがブチギレて割ったとしか思えないだろうし
    ナナは割れたかどうかも覚えていない。
    このすれ違い方もとても辛いものがある。
    二人共相手のことが大事で、グラスも本当に大事に思っていることは同じなのに。
    自分が割ったことを覚えていないから、グラスをひとつだけ買って謝ろうと考えているシーンも悲しくなる。

    スタッフにまで怒鳴り散らすタクミは本当にモラ男なのだが
    レイラを歌姫として大事に思っていても恋愛感情は無いし
    だからずっと気づかないふりをしてきたというのは
    それはそれで大変だっただろうとは思う。
    トラネスにレンがいなかったら、タクミが諸々さらけ出せる相手はいなかったのではないだろうか。
    『城』が大きくなったら窮屈になるジレンマ。

    レイラの歌っていなければ価値がない、という台詞は苦しくなる。
    レイラを我儘だという感想を言う人も結構見かけるが
    確かに我儘に見えるのだろうがこれは自己肯定感が低いからこそで
    レイラも相当可哀想な人だと思う。

    ナナは奈々のことが大好きだけれど、
    ノブへの信頼も本当に強くて、ノブを「頼りなくなんか無い」と言って泣くシーンもきゅんとする。
    だからハチと仲直りできないというのは、わかる理屈だけれどやっぱり切ない。
    友達なら真っ先に駆けつけて話を聞いてやれ、と言うのがノブなのだし
    友達でいたかったのだからそうできていたらまだ良かったのに。

    ヤスと川野さんの会話は良心のある大人同士という感じで
    唯一と言っていいレベルで落ち着く。

    何も事情をわかっていないからこその
    リップサービスだとしても、味方だよというシンの言葉は嬉しい。
    一瞬で奈々の事情だけでなくレイラのことまで
    全てを察するところは流石だ。

    別れの手紙ではなくラブレターだ、
    会いに行ってやれヒーローとはそういうものだ
    というレンの言葉が好き。
    この先どうするかまでは考えないにしても
    折角買ったグラスを持って謝りに行くくらいは
    してもいいのにと思う。

  • フィクション、マンガとはいえ、このシリーズは重くてキツい。アニメで観た時点で知ってたけど、現実逃避にも、娯楽にもなってない…

    「それより おれの怒りを鎮めてくれ!」
    と言ったタクミにはビクッとした。
    でも、たった一晩で物事を冷静に判断し進め、結婚まで決めてしまった彼が初めて見せた人間らしい感情で、ホッとしたような怖かったような…
    レイラの事で酷い事をレンに言われてたけど、彼女の事をどう思ってるのかタクミの口から聞けたのは良かった。
    それにしても、トラネスでは奈々もタクミも酷い言われよう… 仕方ないか。
    レイラには、シンちゃんに連絡して欲しかったな。
    シンちゃんと奈々の通話は切なかった。
    ナナは大丈夫かな。

    ナオキの特別編:12才のレンがヤスの養母を呼び捨てにするのウケた!「これ以上欲張るなよ ミヅエ」

  • ★読了日不明。

  • ナナの、「女にふられたくらいでいじけるなよ…」という言葉に胸をうたれた。恋愛だけじゃなくて友愛もちゃんと描かれているからいいよね。レンの、「これは別れの手紙じゃなくて熱烈ラブレターだ」っていう言葉がよかった。シンちゃんがレイラに『いとしのレイラ』を歌ったところで泣きそうになった。

  • 番外編「NAOKI」収録。

  • 【持】

  • どうしてどこも一筋縄ではないのか。

  • 奈々の妊娠、タクミとの結婚の決意は、『ブラスト』『トラネス』双方に大きな波紋を呼ぶ。ナナは奈々が理解できず混乱する。『トラネス』側ではレイラが…!?

  • なんかなかなか状態が好転しないのでいらいらします。
    そんな中番外編は割とトーンが明るいのでほっとします。

  • ☆ 2004-2001

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