真夜中にKiss (1) (りぼんマスコットC)

持田あき

• 集英社 (2007年9月14日発売)

作品紹介・あらすじ

ののは平凡な高校1年生。父を亡くし、家を守るため頑張っていたけど、ある日突然、お母さんが大金持ちの社長と結婚!! 大豪邸のお嬢様になってしまったののは!?

感想・レビュー・書評

[niroさんの感想 · 2021年7月11日]

「親の再婚で年頃の異性と一つ屋根の下」という状況ではあるものの、本作ではさほど重要な要素ではない。「母の再婚相手の家で伝説と呼ばれる女性と同じ称号《クイーン》を目指す」が話の本筋なので、同居でドキドキとか、新しい家族との関係性がどうこうという展開はない。「親の再婚」は「主人公がいきなり金持ちの世界に飛び込むことになる」ための舞台装置でしかない。
主人公の目的が明確なので、その点に関しての主人公の気持ちの流れは追いやすい。
緻密な描き込みがお金持ち世界の装飾品や調度品の説得力を増す。

↓以下、ツッコミ点。

良く言えば勢いがある、が、その勢いに設定や背景が置いていかれているという感じがする。
特に引っかかるのが、ののの母。ののの父が亡くなったのは一年前、それも事故死。母はすぐには立ち直れず、仏壇にも向き合えないのに「恋をしたの！」とはいかがなものか。上流階級の人間とどこで出会えるのか。馴れ初めもないから受け入れられないし、自分勝手に思える。
それを言うなら、ののも負けていないのだが。付き合って二ヶ月のラブラブな彼氏をあっさり振ったのだから。お嬢様になった途端に金をせびられて冷めたのかもしれないけど。こちらも馴れ初めは不明だから、なんとも言えない。

父が亡くなってからの一年、収入はどうなっていたのかも疑問。昔は紅茶専門店をやっていたが現在はボロアパート住まいであることから、父の死により閉店したことがうかがえる。母は働いているのか？　それに、この一年の間にののは高校に進学している。学費はどうなっているのか。特待生や奨学生だとは描かれていない。ののはアルバイトをしていたけれど、実際に働いている描写はないまま一条家の手配により辞めさせられているので、勤労学生の印象もない。内職描写も最初だけ…ののの趣味なのに。

再婚相手の母（ののから見たら義理の祖母）が出てくるが、息子の新しい嫁（ののの母）よりその娘（のの）しか気にかけていないのも引っかかる。
親の再婚もの定番の「同い年、どっちが兄姉問題」に一切触れないのも残念。特集ページで誕生日が公開されているからわかるものの、やはりエピソードで見たかった。
スタイルが良すぎて（特に脚がべらぼうに長い）身長設定と合わない。亜珠は156cmには見えないし、樹里はののより低いのにダンスシーンでは樹里のほうが高かったり。ダンスで女性はヒールの高い靴を履くから、さらに差がつくはずでは…。

[amiさんの感想 · 2013年7月9日]

前向きになれる。
自分磨きしたくなる！

[はるさんの感想 · 2013年4月7日]

ヒロインのやる気を見ていると、自分も頑張らなきゃと思える作品。
辛い時でも笑顔でいようとするヒロインがいじらしくて可愛いです。

[むらさきりんごさんの感想 · 2013年1月7日]

面白かった。
プリンセスになる、っていうストーリーはちょっと飛躍してる感じもしたけど、普通にキャラも立ってるし読んでいて面白い。
2巻で終わってしまったのが残念な作品。

[hrkrkさんの感想 · 2011年6月21日]

突然大富豪の娘に！
"自分を可愛がれない奴はブスだ"
という和臣と出会ったののは
和臣の下、最強のクイーンを目指す。

持田さんは絵がすごくきれいで、読みやすい。
話は現実的にはあり得ない話だけれど、その世界に入り込める気がして、楽しく読めます。
和臣とののをどうくっつけるのかに注目。

☆第２巻に続く。

[ayuさんの感想 · 2011年5月11日]

ストーリー自体にそこまで思い入れはないけど…持田さんの絵柄と作品の背景がとてもあっていた作品。所々、やっぱり持田さんのセンスが光っていました。

[やおさんの感想 · 2010年5月7日]

Thanks to H.R.

[n*さんの感想 · 2009年10月28日]

絵がていねいな持田さんのいいところが際立ってる気がする。主人公がなよなよしてなくて好感もてた

[三矢さんの感想 · 2008年11月8日]

ﾏｼｭﾏﾛ王子はかわいいよ。

[亜優さんの感想 · 2008年4月28日]

作風と持田さんの絵柄が合っている。
細部まで細かく綺麗な持田さんならではの魅力。
ただ、主人公がいい子になりすぎていて、逆に魅力的に思えなかった。
ちょっと残念。

著者プロフィール

持田 あき（もちだ あき）
1984年、鹿児島県出身の漫画家。実姉に、漫画家の槙ようこがいる。2000年、『りぼん秋のびっくり大増刊号』掲載の「角砂糖恋愛」でデビュー。2003年「教科書をとじたら」で『りぼん』本誌初掲載。2005年『りぼん』にて「ロイヤルストレート」で連載デビューとなった。
代表作に『おもいで金平糖』『君は坂道の途中で』『ルーズリーフ』など。『初めて恋をした日に読む話』が2019年1月、深田恭子主演でドラマ化される。美麗なイラストにファンも多く、Instagramのフォロワーも20万を超える人気アカウントに。Twitterのフォロワーも5万を超えた。