LA MASCHERA (ぶーけコミックス)

著者 : 吉野朔実

• 集英社 (1990年6月1日発売)

感想・レビュー・書評

[sadaharu373さんの感想 · 2013年8月4日]

父を知らずに育ったオストリカの元に届いた一通の手紙。
「父親の死の真相を知りたければヴェネチアへ」。
そうして起こる謎の殺人事件。
吉野先生には珍しい連続殺人事件のお話。原案は違う方らしいです。
でも、やっぱり吉野テイスト。
犯人は途中でなんとなくわかっちゃったりするし<(; ^ ー^)。
結末はゆがんだ愛。
でも、よく考えると、吉野先生にしては、そのゆがみ具合がストレートな気もしたりして。
面白いことは面白かった<(; ^ ー^)。

[miaoziさんの感想 · 2007年5月22日]

父を殺した犯人を知っている、と祭りが催されるベネチアに呼び出された少女が見る舞台の真実。

吉野朔美は所謂通俗的な「恋愛物語」としての恋愛を描かないが、ひとつの恐ろしい愛というものの周辺事情を描くのにすばらしく長けている。

殺人者が見せる恐ろしいほどの執着。
それを美しく、決して陳腐にさせずに出すとは。

[bethlehemさんの感想 · 2007年2月10日]

全１巻