いたいけな瞳 2 (ぶーけコミックスワイド版)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 63
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088602547

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  • 蜩(ひぐらし)家の義理の兄妹・空(あける)と橡子(しょうこ)が主人公の「橡(つるばみ)」は、いかにも吉野朔実らしいと思う。1991年11月20日第1刷発行。定価600円(本体583円)。
    第5話「愛が怖くてテロが出来るか」
    第6話「おとうさんといっしょ」
    第7話「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」
    第8話「橡(つるばみ)」

  • ●愛が怖くてテロができるか  陽気な犯罪者物。この人は不謹慎をお茶目に置き換えをよくする
    ●おとうさんといっしょ   女性にしか書けない、ノイズの少ない男の戦い
    ●少女漫画家の瞳には三等星が光る  実話。一度は書きたい私小説風の物語。主人公は女ながら太宰、芥川を彷彿とさせる。やっぱり愛のなのか… 安いけど羨ましくもある
    ●橡(つるばみ)  女の子はみんな大好き。偽兄妹愛物。女が描くと女が振られ、男が描くと男が振られる。そしてイノセンスが際立つ。ちょっとナルシズム?

  • 第5話「愛が恐くてテロが出来るか」:市長の息子である主人公の新也は、環境テロリストに誘拐される。二人だけの奇妙な逃避行が始まる。第6話「おとうさんといっしょ」:妻がお産のために実家に帰り、一時的に一人暮らしとなった主人公。父親になる実感が無いまま、彼は自分の子供時代、本当は熊のプーさんが欲しかったのに、親が喜ぶように百科事典が欲しいと言う子供だったことを思い出す。第7話「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」:締め切りが迫っているのに原稿に向かえない漫画家・・・というありがちな楽屋落ちネタで終わらないのがさすが吉野朔実先生。第8話「橡-つるばみ-」:主人公・空(あける)と、父の再婚相手の娘(=義理の妹)の橡子(しょうこ)。空を想う気持ちが、橡子を変えていく。たった50ページで二人の8年間を描ききった傑作。ラスト3ページのあまりにも切ないモノローグは、読者の胸を締め付ける。

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