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- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088602547
感想・レビュー・書評
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第5話「愛が恐くてテロが出来るか」:市長の息子である主人公の新也は、環境テロリストに誘拐される。二人だけの奇妙な逃避行が始まる。第6話「おとうさんといっしょ」:妻がお産のために実家に帰り、一時的に一人暮らしとなった主人公。父親になる実感が無いまま、彼は自分の子供時代、本当は熊のプーさんが欲しかったのに、親が喜ぶように百科事典が欲しいと言う子供だったことを思い出す。第7話「少女漫画家の瞳には三等星の星が光る」:締め切りが迫っているのに原稿に向かえない漫画家・・・というありがちな楽屋落ちネタで終わらないのがさすが吉野朔実先生。第8話「橡-つるばみ-」:主人公・空(あける)と、父の再婚相手の娘(=義理の妹)の橡子(しょうこ)。空を想う気持ちが、橡子を変えていく。たった50ページで二人の8年間を描ききった傑作。ラスト3ページのあまりにも切ないモノローグは、読者の胸を締め付ける。
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