- Amazon.co.jp ・マンガ (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088652825
感想・レビュー・書評
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アスマとツキちゃんは運命の二人で、紀ちゃんはそれを言ってみれば邪魔してきたわけだ。だけど、話は主人公である紀ちゃんに焦点が当たっているから、紀ちゃんに感情移入している私は、紀ちゃんがかわいいそうだと思う。
この話はそういう所が面白い。主人公があて馬にされているのだ。
いままで好きな人をツキちゃんに「譲ってきた」紀ちゃんが、写メを見せるシーンや、アスマに抱きつくシーンは、秀逸だ。
黒い霊から解き放たれて、ツキちゃんの協力を始めた紀ちゃんなんか、ちょっと物足りなくすら感じた。
ところで、ツキちゃんのおばあちゃんが言っていた、「ふたりは(アスマと紀ちゃん)前世で夫婦だった」というのはどういうことだろう。紀ちゃんについていた霊(?)がツキちゃんで、そっちのふたりが...ということ?
紀ちゃん派の私は、こうも考えてしまう。
アスマがツキちゃんに恋したのは、ツキちゃんの寂しさがつまってあふれ出した「霊」によるもので(ツキちゃんは本当にウタを必要としていた)、本当に運命の関係にあるのは、アスマと紀ちゃんなんじゃないかって。「ツキちゃんに見せると、みんなツキちゃんを好きになっちゃう」んなら、バスケ部の彼のように、「ツキちゃん→紀」になってもおかしくないと思うのだ。
ふたり以外の関係の中でも「孤独感」が修復された後に、孤独を埋めあうための関係はどう変化していくのか。
それが読者の想像に任されているところが、何ともいじらしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5月に読んだときは気もそぞろだったのと2巻だけだったので
評価3でした。(絵も昔に比べて苦手なので)
でも6月の今日、通読して感動してしまいました。
いいお話です。くらもち先生は昔からのファンですがいいですね~。 -
60
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運命の二人が出合ったら もう トントン拍子。まあ、そうなるよな。
紀ちゃんはデキた高校生だなああ。