ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

著者 :
  • 集英社 (2006年7月14日発売)
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本棚登録 : 4069
レビュー : 209
  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088653525

感想・レビュー・書評

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  • 怒涛の展開である。まさかこの漫画がこんな悲しい展開になるなんて思わなかった。思えば、一巻からは大きく様変わりしている。妙にテンションの高いキャラクターたちのドタバタ恋愛劇から、「自分はどう生きるべきなのか?」と、キャラ自身の悩みを通して読み手に生きる意味を考えさせる話に昇華されている。素直に、見事だと思う。

    相手に側にいることだけを求める森田と、
    相手が好きなことを支えたい先生と、
    相手に自分が思うだけ尽くしてあげたい竹本。

    誰も間違っていない。誰も悪くない。
    みんなそれぞれに、一生懸命生きてるだけなのだ。

  • 描くことが生きることと同じ重さを持つのなら、例え両手が使えなくなっても、両目が見えなくなっても、多分、描く。1からやり直すことになっても、何かを犠牲にして、不幸になっても。

    怖い理由が、いまひとつ自分には解らなかった。

    登場人物が、優しいから、なのだろうかなぁ・・・。

  • 私にはこれしかない
    そういうものが
    眩く 星みたいに 松明みたいに
    輝いて揺れている光が
    ある日突然 消えてしまいそうな時

    何も残らない不安は どれほどだろう

    生きている意味と重なってしまうその影の重さは
    他の手に委ねられるようなものではなくて

    誰もが きっと その暗闇を前に
    立ち尽くしてしまう

    助けてなんて言えないけれど
    差し伸べてくれた手は なんて温かいのだろう

    光だけが生きて行く理由
    それはもう 変えられない

    けれども その手に何も返してあげられない

    こんなに溢れそうなのに
    どうして何もないの

    一人だけで 生きてきたのに
    もうそれさえも できない

    言葉にしてしまったら
    もう離れられない 気がして

    怖くても それでも
    そんな未来しか もう ない気が して

  • さあ 終わりの始まりの幕を上げよう

  • 全10巻の中で一番好きな巻かもしれない。哲学書かなにかかというくらい生き方についてぎゅっと詰まってる。
    「僕はただ左右交互にペダルを踏んだだけ」
    「この箱を全部開けたい でも全部開けるには人間の一生は短すぎる」
    「でも自分にも 自分にしかできない事がきっとあるはずだと思ってた 思いたかった」
    「どうしてこの世は「持つ者」と「持たざる者」に分かれるのか どうして「愛される者」と 「愛されない者」が在るのか 誰がそれを分けたのか どこが分かれ道だったのか」
    「みんな多分そう思っているよ で全員で彼女を遠巻きにするんだ 「私には何もしてあげられそうにないから」って でまんまと彼女はひとりぼっちってわけだ」
    「人生が何の為にあるのかって 大事なひとの手を こういう時に強く 握るためなんじゃないのか?」
    「解ってる オレは今問題をすりかえているだけ 救けたいとか言って ホントはただ オレが彼女から離れたくないだけ」
    「そうして私は話しかけたのだ その光に 「もしも私が描く事を手放す日が来たら」「その場で この命をお返しします。」と」
    「何かを残さなきゃ生きてるイミがないなんて そんなバカな話があるもんか 生きててくれればいい 一緒にいられればいい オレはもう それだけでいい」

  • キツく閉じた目の裏に あの赤がこびりついて離れない どんなに欲しくても あの痣が オレの腕に残る事は 決してないのだ

  • 再読。

  • ハチクロは全巻読んだ経験あり。今回は図書館で借りて読みました。はぐちゃんの壮絶な覚悟が独特のコマ割で運ばれ、周囲の暖かさが自然に漂います。登場人物たちがぐしゃぐしゃに泣いているところでは、やはりこちらもうるっときてしまいます。そう、誰も悪くないから誰と接するのも柔らかに、繊細に、儚い永遠をこめたいですね。

  • 全10巻中私の中の神巻。カオル兄さんの想いと、はぐちゃんの神さまとの「約束」で涙。

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