P.S.アイラブユー (クイーンズコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.11
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本棚登録 : 986
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088655550

感想・レビュー・書評

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  • ドイツ語の翻訳家として頑張ってきたイサコ。結婚もせずに仕事に打ち込んできたけど、親に孫の顔がみたいなどと言われて自分の選んだ道が正しかったのか迷う。

    正しい、正しくないではなくて、何がしたいか、何をして満足するかが大事なんだと思った。
    子供を産んで育てるってホント1人で出来る事ではないし、大変なことで、子供がいるって事は1つの一大事業をやってます!というメインストリームな訳だから、それをしてないという引け目は独身女性なら誰しもある気がします。
    気にしなきゃいいとはいえまだまだ「世間」的には結婚して子供がいないと「ちょっとアレなんでは」という目で見られるわけで。

    子育てしてなくても、それに代わるくらい一生懸命自分のやりたい事を満ち足りた気持ちでやってるならいいじゃん!と思わせてくれる作品。

    草市くんの「ファイト?」がめっちゃ可愛いw


    そのあとの短編もロマンチックなのもあったり、色々で面白いです。
    なんていうか、くさいセリフなんだけど、絵とか余白とかでなんか素敵に読めてしまうんですよね。
    とても好きな作家さんです。

  • 谷川史子さんにはまるきっかけになった1冊。
    りぼんっ子だった小学生当時にはほのぼのしすぎて、谷川作品の良さがいまいちわからなかったけど、大人になって再び出会えて本当に良かった!
    素直で優しい気持ちになれる大好きな作品。
    悲しい物語じゃないのに何だか切なくて泣きそうになります。

  • おひとりさま物語とどの話がどっちだっけとかぶる。ぽっちゃり佐熊くんにいらっとするw

  • 表題作「P.S.アイラブユー」が素晴らしい。

    主人公はドイツ小説の翻訳家の女性。仕事一筋で生きてきてもう三十路過ぎ。
    ある日、夏休みで帰省してきた小学生の少年に出会い、自分よりも一回りも年が違う純朴な彼と友達になる。

    翻訳家のお姉さんと少年の交流が、二人共人付き合いが不器用で微笑ましく、その関係にほっこりして思わず涙が流れました。


    其他作品も、恋愛に向き合う様がそれぞれの主人公で違う形をしていて面白いです。


    是非に

  • 「P.S.アイラブユー」

    :前編 一三子より:
    充実した生活を送るドイツ語翻訳家
    女性 30代 独身
    仕事が出来て生活も充実していても、やっぱり
    おかあさん になりたいっていう欲求。
    子どもから与えられるパワーに導かれる。
    こういう「いきづまった(生き詰まった/息詰まった/行き詰った)ときほど
    子どもの純粋で底なしのパワーって凄いと思うのね。
    最近わかってくるようになった、のかな。

    :後編 草一より:
    子どもの成長物語を親の目から眺めて。
    っていうか、ここで彼が出てくるなんて。
    物語であっても、こういう偶然で奇妙な繋がりって
    やっぱり必然であるんだろうなぁ
    と思います。
    でも、わー!大人になるって
    こういうことなんだね!

    「Room201」

    :episode1 S区:
    側にいると努力したい人かぁ
    ほわほわしてるのは嫌になるのかも。

    :episode2 M区:
    殺気に満ちたわんこ!
    夜の散歩へいくときの顔が、優しいね

    :episode3 H区:
    で、このお話に繋がると。
    谷川さんの話は、同棲と、すれ違いと、別れと、出会いが多いけれど
    本人もそんな体験したのかなぁ
    って思ってしまいます
    切ない物語ばかりだからねぇ

    短編集が多くて読みやすいけど、どれも心にしっとりとした
    感触を残していきます。
    そういうところがこの作者さんの好きなところ。かな

  • とにかく心が温かくなる一冊です!特に表題作が大好きです。
    33歳独身の翻訳家の女性が、図書館で元気な小学生の男の子とそのお母さんと知り合って……
    結婚せずにしたい仕事に打ち込んだ女性から見れば、お母さんになった女性がすごく見えて、お母さんになって家庭に入った女性には仕事で成功して自分の力で生きている女性が素敵に見える。元気な男の子を中心に対照的な二人の女性が描かれていて、読者から見るとどちらも素敵だなぁとほのぼのと思わせてくれる所がこの作品の素敵なところだと思います(^-^)♪ ラストの驚きのオチ(笑)が更に2人の間に不思議なつながりを作って、人のつながりっていいなぁと心が温かくなります。
    女性を勇気づける作品だと思います♪ …いさ子さんにも是非ぴったりのパートナーが現れますように。。。

  • 今まで読んだものに比べると、背景とか書き込みびっしりだな~というのが第一印象でした。主人公は翻訳家と言う仕事も軌道に乗って、人生上手く言っているような気がするのだけど、何か淋しいと言う女性。そんな女性が、小学生の男の子と出会うことで、もう一つの、母になった自分という可能性について考える。30代過ぎて1人で仕事頑張っている女性は1度は考えるんだろうな~。ただ、この女性は、小さな手のぬくもりを愛しいと思えた自分を誇りに思いながら仕事を続けるという、なかなか、働く女性を励ますラストでした。でも、気になったのが・・・この本全体に言えるのが、作者の他の話で見たようなシーンを感じさせるところが多かったのが残念。何の垣根もなく主人公になつく子供は、ツバメが姿を変えて出てきたあの子を思い出させたし、奥さんが突然いなくなる話も他であったし・・・そこがちょっとなぁ・・・と言う感じでした。ストーリーはいいんだけどもなぁ(・_・、)。

  • あまーいです。何も引っかからない。

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著者プロフィール

5月8日生まれ。長崎県出身。1986年に「ちはやぶるおくのほそみち」(りぼんオリジナル)でデビュー。可愛くて親しみやすい絵柄とストーリーで、男性にもファンが多い。2007年12月発売のアニメーションDVD「東京マーブルチョコレート」のキャラクターデザインを担当。現在Kissで「おひとり様物語」シリーズ連載中の他、Cookie、コーラス(共に集英社)などで執筆中。

「2011年 『おひとり様物語(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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