Real Clothes 9 (クイーンズコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 392
感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088655802

感想・レビュー・書評

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  • 「リアルクローズ」って要はカリスマ上司ミキ様と田淵様に認められてブイブイ仕事しちゃうアテクシ漫画じゃないかなあと最近思う。幕府に囲われて権力を振るう代官みたいな感じで。
    漫画のテーマが越前屋の職場という狭い巣の中で絹恵が幅を利かせるようになれるまで…って感じでそもそも仕事漫画として卑小なんだよな。百恵みたいに料理人としての夢があるわけでもなくモヨコの「働きマン」みたいに編集長になる野望があるわけでもなく、あくまで「お仕事ガンバルアテクシ(´・ω・`)」漫画だしな。

    槇村さとるってファザコンだし、自己顕示欲が強いっていうか「先生に褒められる良い子ちゃんなアタクシ」願望があるよな。で自分も権威を振るいたいっていうか「オピニオンリーダーでみんなに認められるアタクシ」になりたいんだろうなあとよく思うよ。

    この漫画が嫌いっていうより主人公がどんどん嫌な性格になってきたというか…「おいしい関係」の百恵とか「ドゥダダンシン」の鯛子もそうだったんだけど、槇村さとるの長編は長くなれば長くなるほど槇村さとる自身の非常に感情的な主観や正義を主人公に実行させて、主人公補正でそれをまかりとおしてしまうという展開が増えてね…嫌な感じになっていくんだよね。

    田淵チームとか凌・林コンビに低姿勢で媚びて頼りまくりのくせに自分の下についた小宮とか稲村には強気で押しつけがましくて気遣いゼロでアタクシ正義!お前が悪い!全開すぎて
    『お前何様だよ^^;二重人格気色悪っ』
    ってなって見てられねーや。

    絹恵の服のダサさも見てられねーや。マルオカに談判に行ったときの服のおかしさとかなんなん。服が可愛くないファッション漫画…^^;

    確か「ベルベットアーミー」の単行本に書いてあった気がしたんだけど、槇村さとるって兼業OLやってたのを一年くらいでやめちゃったみたいなそんな感じだったよね?さくらももこと混同してるかもしれないから定かじゃないんだけど…間違ってたらほんとすんまそん。そうじゃなかったら多分ストレートに漫画家になったんだと思うんだけど…とにかく、一般的なOLとして働いた期間がすごい短いんだよね。その人が描く働き漫画だから説得力とかリアリティーがない。

    修行しないで強くなっちゃったみたいな…少年漫画で言うならワンピース的な説得力のなさ。ピンチになると必殺技をあみ出して、その必殺技でドーンとどついて勝利!あれと同じ納得のいかなさ。

    ストーリー上のつまずき→きっかけ→成功っていうロジックだけ通していて、商売を扱ってる漫画なのにそれがなぜ成功したのか・支持されたかっていう描写がスッカスカなんだあ。だから主人公補正とか、なりゆきで上手くいくとかそういう風に見えるんだよね。
    そもそも田淵はともかくミキ様に異様に贔屓されてるのは主人公補正以外のなにものでもないだろ。

    上とのトラブルがほぼないっていうのもいかにも働いたことない人って感じ。上からの不条理や無理難題の間をいかにすり抜けていくか、すり合わせていくかみたいなリアリティーがほぼ皆無だぜ!
    今回の俵の妨害のことにしろ貴子様のコネでファンタジックに一発解決。
    また主人公補正ですか…ソウデスカ…(^o^;)としか思えない。
    俵の権威に反発してるくせして自分も貴子様のコネに頼ってるだけっていうのがね…。

    やっぱりこの漫画すごく嫌いだなあ。
    でも嫌いだけど買っちゃうだけの面白さはあるよ。古い作家さんだしね。
    小川彌生とかは嫌いで買えなくなったくらいだし…。

    あ、あとニコリンは結局田淵元カノと別れて凌さんと付き合うみたいなオチじゃないの?

  • 相変わらず面白いけれど、
    バンギャ、ゴスロリ=コミュニケーション不全、内向的
    といった描写は少し胸が痛みました。

    いろんな生き方があっていいと思う。

    キャリアウーマン以外にだっていろんな生き方があるのだから。

  • スピーディーなストーリー展開、そして意外な出来事が起きて、「続きは次巻!」という流れ。
    早く、続きが読みたい。

  • 仕事、仕事、仕事! という気分にさせてくれるマンガ。ニコリン!

  • 次は借りるだけにしよう。殿井が友だちのお父ちゃんに似ててひく

  • 槇村さとるさんの漫画からはいつも元気を貰います。

  • 登録し忘れてた・・・不覚。
    仕事がんばる女性を映したかのような漫画は相変わらず。

    ニコが知り合いと似たような匂いを持ってる気がしてならないので続きが気になる(笑

  • 相変わらずの仕事漫画です(笑。
    恋愛要素があるようなないような、なんとも言えない第9巻。

    仕事に集中していたいけれど、自分が女としてどうなのか考えてしまうヒロインになんだか複雑な心境になります(苦笑。

    デニム戦争。美姫様が恐ろしい。服についてこんなに考えたことないので、わからないですが、影響力をいろいろ感じました。

  • 次巻が気になります。美姫様が再登場しそうだし、ニコリンのことも今後どうなるのか・・・。

  • 大好きな作家さんの新しい連載

    やはり、さとる先生の書く女性は、背筋のちゃんとした人が多い。

    あこがれちゃいますね~。

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著者プロフィール

1990年代には『ヤングユー』(集英社)など、大人の女性向け漫画誌に活動の舞台を移す。他に代表作として、テレビドラマ化された『イマジン』『おいしい関係』『Real Clothes』など。父親から受けた虐待のトラウマを35歳で克服し、その経験を綴った自伝的エッセイ『イマジンノート』を2002年に出版[2]。選択的夫婦別姓制度導入がなされないため、42歳で性人類学者のキム・ミョンガンと事実婚。愛知淑徳大学にて非常勤講師として年1回教鞭をとっている。

「2015年 『ホルモンがわかると一生楽しい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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