さよならミニスカート 1 (りぼんマスコットコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.12
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本棚登録 : 1250
感想 : 40
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088675206

作品紹介・あらすじ

SNS上で話題沸騰‼メディアや著名人からも大反響。
このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。
その日、彼女は「女の子」をやめた―――。
女子で唯一、スラックスで通学する仁那(にな)が抱える秘密とは。衝撃のドラマが幕を開ける。

感想・レビュー・書評

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  • かっこかわいい。
    表紙を見て、即お買い上げ( ´ ཫ ` )

  • 新宿駅で展示された宣伝広告や少女漫画雑誌りぼん編集部が絶賛し話題になっている少女漫画「さよならミニスカート」とは、どんな物語なのか?
    可愛いミニスカート姿で人気のアイドルグループPURE CLUBのセンター雨宮花恋は、ファンとの握手会で切りつけられた。グループから脱退し、ミニスカートを止めスラックスを履き、本名の神山仁那という普通の高校生として登校している。そんなある日、仁那が通っている高校で、女子高校生が変質者に襲われる事件が起こる。足を触られショックを受ける被害者の女子高校生に、「そんなミニスカートをはいているから変質者に襲われるんだ」とからかう無神経な男子高校生に、「女子は男を誘うため触られるためにミニスカートをはいているんじゃねぇ」と敵意を剥き出しにする仁那。同級生の辻が、電車の中で痴漢被害にあい、偶然居合わせた仁那と堀内光が変質者を警察に突き出すのを手伝った。以前からクラスで孤立していた仁那に優しくしてくれる光と仁那は、親しくなる。だがPURE CLUBの友人サラから教えられた特徴に光が似ていることから、仁那は光が自分を襲撃した男ではと疑う。ここまでが、1巻のストーリー。
    元になっているのは、欅坂46の平手友梨奈が握手会でファンに襲撃された事件。痴漢被害を防ぐために女性専用車両が導入されたり、痴漢や性犯罪被害者が「被害者にも落ち度がある」と無理解で無神経なバッシングにさらされている状況に、女子がどう立ち向かっていくかを描いている。
    最近でも、性犯罪被害者のジャーナリスト伊藤詩織氏が、移民ヘイトイラストを描いたはすみとしこや国会議員杉田水脈に「バーにノコノコ行った彼女にも落ち度がある」とバッシングされたり、性犯罪の裁判では相変わらず被害にあった時の時間帯や服装が槍玉に上げられ被害者が不利になるなど、性犯罪被害者が不当な扱いを受ける状況がある。痴漢被害防止のために導入された女性専用車両にいちゃもんつけ抗議のために女性専用車両に乗り込む迷惑な男性グループが出てきた。ハロウィンでセクシーなコスプレした女子がTwitterで痴漢被害を訴えると、「そんなコスプレしていたら触りたくなる」と男性から無神経なツイートをされる。そんな男性に忖度して、「痴漢なんて大したことない。騒ぐことじゃない」「露出が多い服装やコスプレしているから被害にあう」など女性が被害女性の声を封じ込めるようなことを言ったり、「宴会や職場でのセクハラをスルー出来るのが大人な女子」と言って声を上げようとする女性の声を抑え込む地獄のような状況がある。
    そんな男性の無神経さに「女子はお前らのためにミニスカートをはいているんじゃねぇ」「大したことない自分が黙っていれば済むと女子に言わせる状況が憎い」「アイドルは、自分もファンも人間と思っていない」と言ってくれる神山仁那は、女子にとって代弁者でスーパーウーマンのよう。だが仁那も、切りつけられた時のトラウマに苦しみ、可愛いミニスカートをはいてアイドルをやっていたかったのにアイドルを出来なくなった自分に苦しんでいる。こうした仁那の心理を通して、性犯罪被害者の苦しみや性犯罪の卑劣さや力で上回る男性に身構える気持ちを知り理解することで、女性と理解し支え合える世の中を作る一歩になると思う。そして「女子は男のためにミニスカートをはいているんじゃねぇ」と男性に啖呵切る仁那から、「ミニスカートをはいているから、女性だから何をされてもいいわけじゃない」と女子が社会にかけられた呪いを解き未来に希望を見出だし力強く歩く勇気を女性がもらえると良いと思う。
    これから仁那が、自分のトラウマや無理解な世の中にどう立ち向かっていくか、展開が楽しみ。

  • 本当にりぼんか!?と思うほどにくらいお話ですが、女の子にはぜひ読んで欲しいですね

  • かわいい

  • 話のスタートはありがちかなと思っていたが、描写の感じも綺麗ですし、女性としてこの漫画の内容にある問題点に引き込まれてました。どんどん先が気になる展開です!

  • ほんとに涙ぐみながら読みました。りぼんで連載するには重すぎるテーマでは…?早く3巻読みたい〜!

    男性が女性に求める理想像を甘んじて受け入れる、それが当たり前のようになっている事がとても辛い。一見気弱な女の子の「お前らのせいで女子が醜くなるんだ」とイキリDKに恐喝するシーンには鳥肌がたちました。
    激ウザ当て馬女子のみくちゃんも読み進めれば読み進める程この子も苦労してるんだなーと同情。

  • 男尊女卑というかジェンダーの問題を取り上げつつ、芸能界、また、ミステリー要素もあり様々な点から考えさせられた
    好きでミニスカートを履いているのに男に媚びをうってるなど、どうして男性中心的な考え方で世界は回っているのか問われる

  • 1~2巻
    セクシー田中さんと同時に購入。話の本質は同じ。仁那がてちにしか見えなくて読む前は普通にてちをモデルにしてるか何らかの関係がある漫画だと思ってた…

  • このマンガがすごい2020オンナ編第1位 
    人気アイドルグループ握手会でファンに
    斬り付けられ精神的ショックで
    スカートが履けない女子高生に、
    犯人が捕まっておらずミステリー要素も。
    連載開始時に
    「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係
    な女子はいない。」のキャッチコピーも話題に
    アイドルらしさ女子高生らしさのテーマが重過ぎ
    て悩んだのか9話 2019.7より体調不良で休載中。
    再開はできるのか?打ち切りか?が
    現在の話題らしい本作。

  • クラスで唯一、スラックスを履いて男子のような服装で登校する主人公。クラスの中でも変わり者とされる彼女は、かつて国民的アイドルグループのセンターをやっていたがとある事情から引退を決めていたのだった。そんな彼女の正体に唯一気づいたのはクラスメイトの柔道部男子。彼もまた、過去についての「事情」を抱えている。

    なんか凄い漫画があるらしいぞ、くらいの前知識で読んだら、これが今名だたる(比較的低年齢〜中年齢層向け)少女漫画雑誌に掲載されているのかと驚くくらいのテーマが扱われていて、時代はここまで来たんだなあ。と感じた。
    だからこそ安易に○KBグループ主演とかで今後メディアミックスが展開されそうで、それがちょっと怖い。

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著者プロフィール

2008年『青のツバサ』が『りぼんスペシャル』春の大増刊号に掲載されデビュー。

牧野あおいの作品

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