さよならミニスカート 2 (りぼんマスコットコミックス)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 918
感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088675435

作品紹介・あらすじ

「こんなことしてるからファンに刺されるんだよ」
傷ついた元アイドル。正体を隠して生きていくと決めた彼女の周りで、さらなる事件が──!?

感想・レビュー・書評

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  • りぼんだと思ってなめてました。
    申し訳ありませんでした。

    「どうしてただの仮装大会がミスコンになったのかな。どうして男子の部活にだけ女子のマネージャーがいるのかな。どうして女の子のアイドルは30歳になる前に消えちゃうのかな」
    学校でもとびきりの美少女であり、自らのかわいさを消耗する美玖がぶつけるこの疑問、正直答えられないと思いました。
    仮装大会がミスコンになること自体は悪ではないし、マネージャーは好きでやっていて男子に強制されたわけじゃないだろうし、それぞれは別に悪いことというわけじゃないと思います。
    であるのに、これが確かに質問になりうるという矛盾。

    この作品を読んで得た疑問を子供からぶつけられる大人がいるのかもと考えると、少し恐ろしい。でも少女だけが読むのじゃ勿体ない。
    賛否を別にしてもいろんな人に読ませるだけの力のある作品だと思います。

  • 男の視点から、女の視点から、様々な「過去」やトラウマが浮き彫りになる巻。
    男性性に対する女性目線からの描き方がやや「THE少女漫画」的な部分はあるものの、前巻以上にヘヴィな内容で読み応えアリ

  • いやっ…おもしろ
    女として共感の嵐でしかなかったし

  • いやー、これすごいの一言。
    ミソジニーの構造を浮き彫りにしてる。
    これを、メイン読者が小学生〜中学生の『りぼん』で連載してることには大きな意味があって、高校生も共感はするだろうけど、「遅い」んだよな。
    でも、子供はどんどん大人になるから、普通の少女漫画のスピードだと追いつかないので、どんどん物語を展開させてく、これ重要。

    未玖みたいな子が、実はこっそり傷ついてるの、同年代には分からないんだよね。
    アラフォーになって、冷静な視点ではたから見ると、その構造にゾッとする。

  • とにかく刺激と次へのヒキが強くてグイグイよんじゃう。このスピード感を保ったまま、どこまでいくかみていきたい

  • 仁那が自分の意思で光を信じようとし、それに応えようとする光もよかった。からのシャツ姿の破壊力ね!
    自らの可愛さも女性への偏見でさえ利用している未玖。でも、だからこそその価値観に最も囚われてもいるんだろうね。

    男とか女とか、その人の立場やアイドルであることとかに対する様々な偏見(とそこからの脱却)をテーマに織り込んでるマンガだよね。
    読んでると偏見は相手を傷つけるだけじゃなく、偏見に囚われることでその人自身もまた傷ついているのかもと感じた。

  • 「かわいい」が世界共通語になりつつある昨今における、女性ジェンダーの問題について考えさせられる漫画。
    女性の発する「かわいい」とは抱擁のことであると誰かが言っていた。たとえばぬいぐるみをみて「かわいい」、アクセサリーをみて「かわいい」。男性からのかわいいを期待しつつ、それに応えようとするのは女性ジェンダーとして自然だと思う。が、過剰に応えようと・承認を得ようとして、自分自身を見失ったり、自信を逆になくしたりするのは、どうしてだろう?今の社会構造やマスメディアの構造では、個人主義的すぎて、承認欲求の追求や個人幸福の追求すら、窮屈になりつつある。
    この漫画は、以前も述べたが、犯人捜しのサスペンスとしても楽しめるし、ビジュアル的にはBLのようなエンターテインメント性もありつつ、王道の恋愛少女漫画としても楽しめる、総合漫画と言っても過言でない。大味じゃない。久しぶりに、知的好奇心と興味本位の楽しみを満たす漫画に出会った気がする。文句なしに☆5。

  • 『これからの男の子たちへ』で紹介されていたので読んでみた。著者が自身の息子に勧めているマンガとのことだったが、さもありなんという感じがした。ホモソしぐさも満載。
    主人公の周囲の大人、特にサラさんという人の言動にはいろいろ疑問を感じた。傷ついた人へのケアとか配慮とか、そういう観点で。

    作者の体調が心配ではあるが、着地を見届けたい。

  • 「被害者側の自己責任論」をとにかく否定していて良い。

  • 堀内くんとピュアクラ現メンバーの良い人感。正暉のナイスサポート。辻ちゃんの思いきり。「えー、そこで?」という感じの2巻終わり。りぼんでは休載中なので続きはいつになるのか……

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著者プロフィール

2008年『青のツバサ』が『りぼんスペシャル』春の大増刊号に掲載されデビュー。

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