ジョジョリオン 2 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社
4.07
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本棚登録 : 2340
感想 : 120
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088704135

作品紹介・あらすじ

自らの素性を探るため、青年は康穂と共に、唯一の手がかりである吉良のマンションへ忍び込んだ。そこで二人を待ち受けていたのは、姿を見せない「上の階の男」からのスタンド攻撃! 果たして、その男の正体は…!?

感想・レビュー・書評

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  • 謎が謎を呼ぶ展開と杜王町って非常に相性が良い、というのが感想。誰が正義で誰が悪なのか分からない展開。いきなり絶体絶命に窮地に立たされる主人公……などなど、荒木飛呂彦のストーリーテリングの上手さが際立っている。第4部の裏返しのような話になるのかなぁと思うものの、少年ジャンプ的に限界を突破した物語を、猟奇殺人的に不可欠な性倒錯が濃厚になっていて、もしかしたら時代を代表する傑作になるかもしれない。

    荒木飛呂彦は週刊誌で二十年以上も連載していただけあって、週刊誌的な文法が染み付いている作家だと思う。おそらくは、本人もそれを自覚していて、前シリーズの心残りの部分になっていると思う。たぶん、SBRが週刊誌から月刊誌に変わったことから、序盤のレース的な面白さを中盤以降の大統領との戦いと繋げることに失敗しているところを反省して、いよいよ天才が月刊誌仕様の物語を作ろうとしていることが伺える。

    2巻まで読んだ感想は「アメリカのテレビドラマっぽい」ということ。なにか秘密を抱えた人物が怪しげな言動をする、という描写がとにかく上手い。特に東方家の親父。週刊誌での連載当時から、ハリウッドのホラー映画やSF映画からの引用が上手い作家だったけれども、月刊誌に移ったことで最前線の表現方法に触れる機会が増えたのだろう。特にアイデアレベルの引用から、表現技法的にどうインプットしたものを膾炙してアウトプットするかまでを考えて描いていると思う。

    変態的な描写、猟奇的な雰囲気が濃厚で、序盤にしてどうしようもない恐怖が潜んでいることを予感させる作りも上手い。荒木飛呂彦は漫画全体の水準を上げるパワーを持った作家なので、その意味でも見逃せない作品だ。

  • 文句なし、最高に面白かった。SBRではアメリカ大陸だった舞台が今度は一転して日本のとある町「杜王町」へと移る。

    定助が東方家に引き取られるまでがプロローグだとするなら物語のヒキは超一級

    まず1巻でいくつかの謎を残していた吉良吉影。上の階の男の回想からなんとも異常で得体の知れない印象をうけ、一体どんな人物なのだろうと想像を巡らせてた。しかし!!なんとその数ページ後ではその男が死んでしまっていたのだ。しかもその男には精巣がスッパリなくなっていて、定助には精巣が4つ。これが一体何を示しているんだろう……全く見当もつかない。

    そして閉鎖された東方家。次々と記憶を奪われていくとはなんともえげつない。第4部でもヘブンズドアによって康一君が記憶を奪われていたけど、こちらは徐々に徐々に大切な記憶を奪われていく。ヘブンズドアとはまた違った怖さがある。康穂の記憶が奪われてしまったときはまさにゾクッときた。それにしても東方家はスタンド能力者の一家なのだろうか。

    そして東方家にあるあのマークは一体なんなのか、吉良の家にいた女の行方は、吉良はなぜ死んだのか、そもそも定助は何者なのか………コミックス2巻にしてなんとも奇妙な、そして魅力的な謎が絶えない。前作よりもよりミステリー風味。スタンド能力も戦闘型よりなんともヘンテコで独特なものばかりで愉快極まりない。

    第4部好きにはたまらないテイストになっていると思う。続きが待ち遠しい。

  • 荒木先生はどこまで読者を楽しませるつもりなんだァァ。
    作品内で横のつながり(東方家と広瀬家、お手伝いの虹村さん、杜王町、吉良吉影…etc.)はもちろん、定助が、SBRに出ていたノリスケ・ヒガシカタがを先祖にもつ家(もちろん東方)に居候することになったりと、四部好きどころか、ジョジョファン全員を祝福で丸め込もうしている。

    更に新キャラの東方家を大量投入してきて息が荒くなっているところを、次女の
    大弥ちゃん16歳なんて女の子をブチ込んでくるから頭の中がパニックになってしまいました。
    東方大弥は歴代のジョジョキャラの中でも一二を争うこと必須。

    八部は今までと比べ攻めてる感があるが、今はまだ嵐の前の静けさのようなものも感じたりする。
    これからの怒涛の展開が楽しみすぎて、もうわけがわからない。

    はやく続きが読みたくて仕方がないィィィィ。

  • この時点でSBR超えたね、ウン。

    サスペンス成分強め。つーか盛り上げるのが上手過ぎる。

  • 二巻においても個性豊かなキャラクター達の登場で、物語はますます混線。まともな人が康穂しかいない。吉良吉影かと思いきや、「その名前に落ち着いたか」って感じ。
    相変わらずどのキャラクターも服装が凄過ぎて驚く。にも関わらず、スタイリッシュに見えてくるのだから、やっぱり凄い。展開は全くの謎。

  • カリフォルニア・キング・ベッドを操る東方大弥(だいや)ちゃん。カワイく見えたり怖く見えたり。
    さすが荒木先生の描く女子はオソロカワイイ☆
    「キャ~~~ルフォ~~~ルニャア~~~」

  • 東方のお父さん、モデルになってる人いるよね?
    ぶーふーうーのシャッチョさんだよね?
    所持家屋のデザインもそっくり。

  • ヘブンス・ドアーみたいな能力出てきた!

  • 杜王町が舞台のせいか、静かに話が進行します。「強い」の意味も再び再構築されています。ときどきでてくる見開き2ページの大きな絵が印象的。先が気になるなあ。

  • 康穂ちゃんが可愛くて好き。
    少なくとも今の所普通の女の子なのに、主人公が放っておけないところが優しい。

    なんとかバスルームから逃れたと思ったら、次は東方家。
    一見良い人たちなのかと思いきや、とんでもない展開に。
    主人公にとって唯一の縁である康穂ちゃんの記憶が奪われた時にはぞっとした。

    7部の『スティール・ボール・ラン』との関連性もちらっと説明され、面白い。

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