- Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784088722962
感想・レビュー・書評
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宗次郎と剣心の対決
宗次郎は、喜怒哀楽の楽以外の感情が欠落しているため、いつもニコニコ笑っていて、表情からは何も読めない難しさがある
ここで宗次郎の悲惨な生い立ちが明らかになる
なぜいつも笑っているのか
妾の子として義兄弟の虐待を受け育った宗次郎の唯一の処世術が笑って相手が呆れ諦めるのを待つことだったのだ
しかし、志々雄はそれは間違っていると指摘する
この世は弱肉強食の世界、お前が弱いから悪いのだと一本の刀を与える
生き延びるためには、強くなれと
志々雄の言葉を信じ、ただ強くなることだけを考えてきた宗次郎だが、剣心との闘いの中で心が掻き乱される
「強ければ生き、弱ければ死ぬ」
「弱いってことはそんなにわるいことなのか」
「ぼくは泣いていたかった」
「あなたと闘っていると、頭がおかしくなる」
「何が正しかなんてもういい!」
負けた宗次郎に対して剣心は、今まで犯した罪を償いながら、勝負ではなく生きていく人生の中で真実の答えを見つけるよう言う
次から次へと虎の穴から悪役レスラーが送り込まれるように一癖も二癖もある剣客が剣心の前に立ちはだかるが、その誰もにそうなった背景・ドラマがある
その背景を知り、殺すことなく逆に現実を見直させるように逆刃刀を振るう剣心
私がこの漫画にたまらなく心を揺さぶられる所以だ
たかが漫画されど漫画、漫画を侮るなかれという感じだろうか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
宗次郎との戦い。
そして志々雄とのクライマックス。
盛り上がってほしい!
方治、由美&左之助のような解説役はよくある設定。 -
和月伸宏『るろうに剣心 明治剣客浪漫譚 巻之16』は瀬田宗次郎(天剣の宗次郎)との戦いの続き。宗次郎の少年時代の回想が入る。戦いの最中の回想シーンの挿入は『ONE PIECE』や『BLEACH―ブリーチ―』でも使われることになる。
宗次郎にとって志々雄真実は助けてくれた恩人である。これは否定することができない。正義ぶったキャラクターでも否定できない。これに対する回答は「自分で答えを見つける」というものであった。連載当時はバトル漫画として読んでいたが、非常に深い。メンバーの面倒を見る昭和的な組織が崩壊し、個人が重視される21世紀を先取りした作品である。 -
宗次郎一気に好きになったわ
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弱肉強食
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宗次郎戦が一番印象に残っているし、好きだ。
「勝った=正しい」とは限らない。
人生の答えは、自分で悩み、考え、見つけるもの。
「妾の子だから…」という宗次郎に対し、「お前が弱いからだ」という志々雄。
正しくはない、でも間違ってもいないとも思う。 -
宗次郎の過去の回想。なんと壮絶。その頃に剣心と出会っていたら、違う現在があったであろう。
志々雄のまさかの噛みつきに衝撃を受けた…笑 -
け、剣心!!
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刀で斬るよりも噛みつきのダメージの方が大きそうなのはなんだかなぁ。炎を使うのも黒こげにされたトラウマはないのかと思ったりしたけど、それすらないから強いという事なんだろうなぁ。