バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088746227

作品紹介・あらすじ

一握りの者にしか得られない栄光を手にするため、険しい“マンガ道"を歩む決意をした二人。高い画力を持つ真城最高と、文才に長ける高木秋人がコンビを組み、新たなマンガ伝説を創る! 新時代成功物語開始!!

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の真城最高(もりたか)は、非凡な絵の才能を持ちつつも、平凡な将来を願う中学3年の少年です。
    成績優秀な同級生の高木に、二人でマンガ家を目指そうという取引を持ちかけられることから物語は動き出します。

    冒頭の最高は、基本的に現実にも、今のマンガにもありふれていそうな、平凡であろうとすることで、未来の可能性に目を背けようというキャラとして描かれています。
    同時に、それでいいのかという葛藤、この時期特有の焦りに似た感情も持ち合わせています。
    少年時代マンガ家になるのが夢だった彼にとって、マンガ家でヒーローだったおじさんの死の影響が大きく、その道から自ら目を背けてしまったようです。

    自分に照らし合わせて考えてみると、よく分かる部分はあります。
    自分の場合は、子供の頃から将来が平凡である可能性に恐怖を感じていました。
    ただ、同時にある時期から伸び悩み、諦めに似た感情を抱くこととなります。
    自分のその感情が強くなってきた時期は、この物語と同じくらいの大体中学後半でしょう。
    平凡でありたくないと願い、しかし同時に自分の空虚さ、無力さに恐怖を感じることとになります。
    周りには、このマンガの最高と同じように、将来の話になるとリアリストを気取り、平凡な生活がどれだけ難しいかなど、うそぶいたりもしていました。
    最高もまた心では裏腹に平凡を恐れていながら、平凡を願う人間を装うことで心の平安を得ていたのかもしれないと考えてしまいます。
    ただ、この物語の最高は、自分みたいに後ろ向きではないので、読者は感情移入はしやすいかもしれません。

    高木の「早く始めた方が得なんだって 
    皆決められず ずるずる生きちゃってるんだって」
    という台詞が心に刺さります。
    自分は彼らの年齢の時に何をしていたか。
    将来について、真剣に考えていなかったと思います。
    全く考えていないわけではありませんでしたが、具体的に何かと考えていなかったと思います。
    その頃は、勉強が出来ればどこか道に続いていると漠然と思っていたのかもしれません。
    親が教育に厳しいということもありましたが、自分もそれが正しいと思ってやっていた部分はありました。
    望む望まざるに関わらず、そうする以外の選択は当時の自分の中にはありませんでした。
    今は、あの頃の自分は何をやっていたんだという気持ちです。
    あの頃に限らず、一年前、一ヶ月前に関しても同じ感情を抱き続けています。
    早く行動を起こさなければきっと後悔する。
    それは知っていたつもりです。
    しかし、どこか甘えていた。
    そして無知だった。

    子供の頃は楽しかったと思います。
    中学の後半辺りから、徐々に楽しくなくなってきていました。
    高校に入ればきっと楽しくなる。
    大学に入れば、就職すれば…。
    そう思っていました。
    しかし、楽しいどころか苦しくなるばかりなんです。
    後悔も雪だるま式に増えていきました。
    昔はよく笑う子供でした。
    当時の知り合いは、会うと声をそろえて随分雰囲気変わったねと言います。

    主人公のおじさんには好きな女性がいました。
    しかし、おじさんは自分は彼女に不相応だと考えます。
    彼女に認められたいと思ったおじさんは、マンガ家を目指します。
    しかし、彼女と自分との差が埋まらないとおじさんは告白できません。
    おじさんのマンガがアニメ化した時、彼女は既に結婚していました。

    主人公の最高もですが、おじさんにも強く感情移入してしまいました。
    おじさんは、自分が不相応だということを言い訳に告白を先延ばしにしたのではというような気もします。
    ただ、私も自信が無い人間なんでよくわかるんですよ。
    口実って部分は確かにあると思うんです。
    でも、自信が持てなくて気後れしてしまう部分もあるんですよね。
    自分の場合は、相手に対して不相応どころか、嫌われているとすら思ってしまうので、性質が悪いですね。
    しかし、どう言い訳しても、出遅れた先に待っているのは、「時既に遅し」なんですよ。
    そこで人生が終ってしまうわけじゃないですし、たらればを言っても仕方ないですけど、あの時ああしてればって後悔することになるわけです。
    でも自分は幾度と無く、それを繰り返してきました。

    最高は、高木とともに、声優を目指す少女、亜豆(あずき)の元に自分達は漫画家になると告白をしに行きます。
    最高は想いを寄せる亜豆に自分達のマンガがアニメになり、亜豆がそのアニメに出る夢が叶ったら結婚して欲しいと告白をします。
    そして、最高は高木とともに漫画家を目指すことになります。

    いいですね。
    この展開は素直に好きです。
    平凡を願う最高よりも、この最高の方が好感が持てます。
    この告白によって、最高は決意を固めます。
    こういう話を見るたびに、本当に悔しいんですよね。
    自分には何故こういうきっかけが無かったのかって。
    将来的なことでも、対人についてもですね。
    積極性が無い方ですし、チャンスが無いことを責めるのはあまりに他力本願な気もしないでもないですが。
    自分も、こういう風に好きな人が夢を追ってる姿や、手を取ってくれる友達がいたら、今は違っていたのかなとも思います。
    でも、これは物語上のことですし、第一待っていたんじゃダメだったんですね。
    知ってはいました。
    でも、後になって気づくんですよね。
    自分は何もしていなかったって。

    今、思うのは、諦めようとすることより諦めまいとする自分が怖いんです。
    したいことがあり、それを目指しています。
    しかし、叶うかわかりません。
    例えばそれを諦めて、収入のためと割り切れば、自分の悩みは軽減される気もします。
    諦めずどこまで行くのか、行けば行くほど同世代の社会人に置いていかれる。
    諦めて収入のためと割り切った時には遅いかもしれない。
    しかし、諦めることの恐怖より、諦められない自分への恐怖がやはり強いです。
    恐らく、こんなはずじゃないって気持ちが今後もつきまとい、一生消えないんじゃないかという気がします。
    散々打ちのめされたはずなのに、何故自分にそれほどまでに非凡さを求めるのか、自信が無いはずなのに、何故まだ可能性が薄いと認められないのか、もしくは、単に現実に向き合う勇気がないのか。
    分かりません。
    どれも正解じゃないかもしれないし、全部当てはまるのかもしれません。

    そんなことを、このマンガを読んで考えたりしました。

  • 文化系な作品なのに、ものすごくスポ根な感じ。あっちーです。

  • 元漫画家の叔父を過労死で亡くしたサイコーが、憧れの同級生小豆との結婚のために、友人シュージンとともに漫画家を目指す。
    今、一番好きじゃない作品。好きな人は僕の感想は読まない方が良いと思います。

    えーーー・・・と、正直なんでこんなに評判が良いのか不思議。
    確かに「週刊少年ジャンプ」というマンガ雑誌の最大手の内実暴露は衝撃的で興味深くはあるが(もっとも内実暴露も我田引水的だが)、このマンガ単体から読みのカタルシスを感じることが出来ない。随所から感じられる作者の物の見方(女性観や学力観など)にも反感を覚える。
    「まんが道」と相対化して読んでいることもその要因となっているのだろうが、主人公たちの内的衝動や表現欲の弱さに嫌悪感を覚えるし、ご都合主義も非常に目に付く。
    大場さんは「考えうる物語展開の中で読者が一番驚きそうなものを選択する」という話をどこかで読んだが、意外であればいいってものではないだろう。

    あと、恋愛描写がリアリティに著しく欠ける。ジャンプの内幕がリアルなのに比して、ぽっかり浮いてしまっていて、バランスが悪い。普通中学生の頃にそんな約束しても、もっと魅力的な異性が互いの身近に現れたりで、なし崩しになると思うんだがね。こんなに必然性のない程度の結びつきなら。主人公もヒロインも他に異性のいない星にでもいるのかってほど、他の人間に惹かれないのが不思議。というか不自然。せめて危機ぐらいは描いて欲しい。童貞の妄想じゃないんだから。

    ・・・売れているのは、デスノートコンビっていうブランド力なのか?とかんぐってしまう。好き嫌いが分かれるという意味で、毒にも薬にもならないマンガよりはマシなのかもしれないが。

  • 漫画家を目指す2人の青春。
    まんが道の現代風アップデイト版のような。

    主人公達は、現代っ子(死語?)なりにスマートだけど、朴訥に真摯に漫画に向かいあいながら進む。

    女性の原作だけに、女子の会話がリアルだなと。

    最近の少年誌は女子漫画家も多く、昔のジャンプのように男臭く、とにかく競争して勝つ、とってつけた友情という風でもなく、ある意味繊細に、爽やかに少年達を描けるのが良いなと思った。

  • 読了

  • 漫画家を目指す2人の少年のサクセスストーリー。
    中学2年の主人公、真城最高と高木秋人が作画&原作でコンビ結成してから完成させた漫画を出版社に持ち込むところまでが今回の話。
    途中、真城くんが片思いしていた声優志望の女の子・亜豆美保に告白、お互い夢がかなうまでは会わないけれど、叶ったら結婚しようという約束をするのですが、かわいすぎる。
    ・・・と思う一方で現実離れしている感も感じたり。

    それよりもこのマンガはマンガ業界がめっちゃよくわかるのでそこが楽しみ。

  • 漫画化を題材にした漫画です。
    ジャンプの裏事情や漫画家の知識も得ることができるので、漫画を読む人にとってはとても楽しめる作品でした。
    ジャンプや漫画家に興味がある方にはおすすめの作品です。

  • 全20巻読了。大場つぐみ+小畑健コンビの作品がもともと好きなのですが、どうやら私は自分の知らない業界の話を知ることに快感を覚える性質のようで(笑)、漫画編集(週刊少年ジャンプ)の舞台裏を垣間見られるという意味でも楽しく読んでいました。

    キャラクターもみんな可愛いです。中でも新妻エイジが分かりやすく好き。あと香耶ちゃん(いい子すぎる)。平丸+蒼樹カップルは吉田氏と幸せになって欲しい(笑)。

  • 編集者達の裏話が興味深かった。

  • 最後の数冊は何度か感動して泣きました。
    子供に読ませたい漫画の1つです。
    この漫画にでてくるキャラクターくらい夢を叶える努力ができたら・・・と思います。
    作中作の漫画もおもしろそうなものばかりなのでコミックスで読みたいな~。

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