リアル 1 (Young jump comics)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3679
感想 : 287
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784088761435

感想・レビュー・書評

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  • 車いすバスケを面白くマンガにできるのは井上雄彦のみ

  • たぶん前に3巻くらいまで読んでた。再読。

    2人の主人公は、それぞれの人生で底の底にいる。
    部活やクラブを離れざるをえない状況で
    「バスケをしてえなあ」という餓えた気持ちに突き動かされている。

  • これは熱いですね!

    一つひとつの選択、行動が未来を決定するんだなと改めて感じました。
    置かれた環境下の中で、彼らがどのような人生を歩んで行くのかがめちゃくちゃ楽しみです!
    特に戸川が自分自身の殻をどのように破って行くのかが楽しみ。

    リアルに従って生きていくのか。
    リアルを自らの手で切り開いていくのか。
    っていう感じですかね。笑

    これまじ見た方がいいですw

  • 人間の成長はそんなに単純じゃない。ご都合主義や予定調和で成立させる作品と、リアルが違うのはそこ。
    葛藤しまくって心折れまくってどうにかこうにか自分の生き方を見つけていく過程に、薄っぺらいものは感じなかった。
    細かったり太かったり、折れたり曲がったり、それでも途切れず続く人生。誰一人同じ描線にはならない。直線で最短距離進む人が正解とは限らない。
    「よし」ではなくとも、「あり」ではある選択肢はきっとたくさんある。
    リアルは、遠ざけて背けてきたものに向き合うパワーをくれて、向き合ったあとにもたらされるものの価値を、真摯な人間模様の中で書き起こす傑作。アドレナリン出まくった。

  • マシンがこいつの才能ってとこ、好きだな。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      井上雄彦って上手いなぁ~この面構え凄いね!
      「バガボンド」は半分くらいまで読んでるので、並行して「リアル」を読み始めます。。。
      井上雄彦って上手いなぁ~この面構え凄いね!
      「バガボンド」は半分くらいまで読んでるので、並行して「リアル」を読み始めます。。。
      2013/02/25
    • こたけさん
      nyancomaruさん。
      是非、読んで下さい(*´ `*)
      井上せんせーの絵は、本当に凄いですよね!!
      nyancomaruさん。
      是非、読んで下さい(*´ `*)
      井上せんせーの絵は、本当に凄いですよね!!
      2013/02/27
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本当に凄いですよね!!」
      上手過ぎです。
      図書館に予約し始めたのですが、なかなか順番回ってきません(気長に読みます)。。。
      「本当に凄いですよね!!」
      上手過ぎです。
      図書館に予約し始めたのですが、なかなか順番回ってきません(気長に読みます)。。。
      2013/04/03
  • 『リアル』は集英社ヤングジャンプで不定期連載中の井上雄彦による車椅子バスケマンガ。身体障害者スポーツという重いテーマを扱いつつも、いわゆる知識人層向けの純文学マンガで終わることなく、エンターテインメントとしても成立している。現に『リアル』は1千万部も売れている。『SLUMDANK』は1億部、『バガボンド』は6000万部以上売れているから、それらの怪物作品に比べたら売上は少ない方だが、他の小説やマンガに比べたら、ものすごい普及率だ。

    『マンガ夜話』で取り上げられた時は、井上雄彦の作品として後世に残るのは、『リアル』だろうと評価されていた。このマンガのリアルとは、障害者のリアルだと個人的に思う。障害者は善良で前向きで、スポーツをする時も闘志むき出しでぶつかりうことはなく、ひたむきに生きている姿を社会に見せる。そうした障害者像は、リアルではない。このマンガの登場人物たちは、心に闇を抱えながら、必死で生きて、もがいている。スポーツをする時も、本気で勝ちたいと思って戦う。苦しむし、泣くし、けんかするし、性の問題も抱えている。

    スポーツは、勝利を追求することより、楽しむことが大事だと最近よく言われる。しかし、このマンガで清春は、車椅子バスケのトップアスリートとして、勝利を追求する。何巻だったか忘れたけれど「アスリートになったら、現役のうちに自分のポテンシャルを最大限引き出すことが目的だ」みたいなことが書かれていた。

    何故僕たちは、毎日リアルなゲームを繰り返しているのか? 人生を通して勝利する喜び、日々を体験する喜び、それより何より重要なのは、生きているうちに自分のポテンシャルを最大限引き出すこと、これだと思えた。

  • 「障害」とはなんぞや。


    タブーに真っ正面から切り込んだ漫画。書き方一つ間違えれば、きっと批判の嵐に曝されるだろう。だからこそ、このテーマを選ぶことのできた井上雄彦さんは本当に素晴らしいと思う。

    「俺達がどんなに活躍しても、新聞で載るのはスポーツ欄ではなくて社会欄。」あやふやではあるが、たしかこんな台詞だったと思う。車椅子バスケの選手が言う一言だ。


    僕達は「差別は絶対にいけない」と教えられた世代だ。部落差別、男女差別、障害者差別。差別という言葉が課題文にあれば、条件反射的に「差別はしてはならないと思います」と原稿用紙に書くのがずっと正解だった。


    そして僕は、車椅子バスケが社会欄に載るということは、体が不自由な彼等も健常者と同じようにスポーツができるということを社会に伝えるという意義があるものだと思っていた。つまり、スポーツ欄という単なる戦績の発表の場でははなく、社会欄に車椅子バスケを掲載することは障害者への正当な「配慮」であるとずっと思っていた。


    だからこそ、先の台詞を読んだ時、僕が受けた衝撃は並大抵のものではなかった。


    彼らは汗を流して、辛い練習をして、いろんなものを賭けて試合をしている。それは僕がボートをすることとまったく同じで、中村俊輔がサッカーをするのとまったく同じことである。僕達は配慮という名のもと、「障害者もスポーツをしている」という一点のみをクローズアップし、その結果についてはまったく触れようとしない。なぜならば障害者がスポーツをできるということだけで、もう十分「美徳」なのだから。結果について云々することは、一生懸命スポーツをしている障害者に「失礼」なのだから。

    想像力の欠如は、きっとそれだけで罪なんだと思う。

  • 「主人公は3人の男たち。①野宮朋美→ナンパした山下夏美を自分が運転するバイクに乗せ、交通事故を起こし、彼女を下半身不随にさせてしまう。②戸川清治→優秀な短距離選手だったが、骨肉腫のため右ひざ関節から下を切断。車椅子バスケットチーム「東京タイガーズ」に所属する。罪悪感に苛まれている野宮に行動を起こさせるきっかけとなる存在。
    ③高橋久信→常に人を見下して生きてきたが、ある日、トラックと衝突する事故を起こし脊髄を損傷。下半身不随となる。一時は自暴自棄になったが彼もまた車椅子バスケの存在を知り「調布ドリームス」に入団。三人三様の”リアル”に向き合う姿を描く。」

    2001年に『第5回文化庁メディア芸術祭マンガ部門』にて優秀賞を受賞。

    「犯してしまった罪は故意なのか、必然なのか。罪と罰について、真摯に考えるきっかけとなる作品。」
    (『東京×マンガ』東大カルペ・ディエム著 p214より)

  • スラムダンクとは違うけど、面白くなるかも。。

  • この物語にはふたりの主人公がいる。
    どちらも人生のどん底にいるが、「バスケをしたい」
    という気持ちがふたりを突き動かす。
    「スラムダンク」と同じ作者なのでぜひ読んでみてください。

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著者プロフィール

1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。

「2014年 『バガボンド(37)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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